44カ国語に訳され、全世界で2000万部、日本でも130万部を売り上げたというビジネス書の定番中の定番。
タンスマンは、とある読書会で紹介されて初めて読みました。

「成功者の習慣」ということで

①早寝早起きをする
②嘘をつかない
⑦約束を守る

みたいな内容かと思ってましたが、全然違いました。
ものすごーく単純化して言うと、人は世界をあるがままに見ているのではなく、自分の見方で見ている。
この自分なりの世界の見方は、自分の育ってきた環境(両親や友達、学校)によって身につけた価値観によって出来ている。
そしてこの見方(パラダイム)が私たちの物事に対する態度と行動を決めている。
よって大きな変化、劇的な変化を望むのであれば、土台となるパラダイムを変えなくてはならない、というインサイドアウトの考え方を元にその具体的方法を以下の7つの習慣としてまとめたものです。


第1の習慣:主体的である

第2の習慣:終わりを思い描くことから始める

第3の習慣:最優先事項を優先する

第4の習慣:Win-Winを考える

第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される

第6の習慣:シナジーを創り出す

第7の習慣:刃を研ぐ


習慣だけ並べるとピンと来ないと思いますが、一つ一つの内容が説得力があり読み応えがあります。

以下、各習慣について簡単に触れます。


第1の習慣:主体的である

「主体的」というと「自分の意思や判断で行動すること」であり、とりたてて特別なことではないと感じられると思います。
しかし、ここで言っているのはもう少し深い話であり、世界への関わり方について言っています。

私たちは起こったことは変えられないが、それをどう受け止めるかということは、自分で選ぶことが出来る、ということです。
外界からの刺激をコントロールすることは出来ないが、それに対してどう反応するかは自分でコントロール出来るのです。
 
逆にこれが出来ない人は、刺激に対して反応的になり周りの環境に影響を受けやすくなります。良いことがあった日は機嫌がよくなり、面白くないことがあった日は機嫌が悪く、人にあたったりしてしまう、などね。

「主体的である」ということは、そういったことをせず、「自分の行動は状況から生まれる一時的な感情の結果ではなく、価値観に基づいた自分自身の選択の結果」だという姿勢で臨むということです。


第2の習慣:終わりを思い描くことから始める

あなたがどこかへ出かけるとき、あてのない散歩でもない限り、目的地があるはずです。
そしてそこへ行くために最適なルートを考え、選択すると思います。
しかし、私たちは人生においては、目的地を決めずになんとなく歩きがちです。
第2の習慣はそんな私たちの目を覚ましてくれます。

「すべてのものは二度作られる」
すべてのものは、まず頭の中で作られ(知的創造)、次に実際に形あるものとして作られる(物的創造)。
頭の中で思い描かれてないものは、実現しないということです。
よく目標は紙に書けと言われますが、あれは紙に書くことが重要なのではなく、紙にかけるぐらい明確に頭の中で作り上げろということだと思います。

それでは私たちはどのように人生の目的地(ゴール)を決めればいいのでしょうか?
「7つの習慣」では、自分が何を大事と思うかという「価値観」を見極め、それに則ったゴールを設定すべしと言っています。
この価値観を元にした自分自身の行動指針=ミッションステートメントを書くことにより、人生の目標が定まり、主体的な人生を送ることが出来ます。

ちなみに、この第2の習慣が組織の中で発揮されると「リーダーシップ」になります。ゴールを示せることは、リーダーの条件ですからね。
ピーター・ドラッカーはマネージメント研究の第一人者ですが、スティーブン・コーヴィーはリーダーシップ研究の第一人者と呼ばれているそうです。


第3の習慣:最優先事項を優先する

ここでは、スケジュール管理について触れられますが、「7つの習慣」が「効率」を重視する他の本と一線を画しているのは、「問題は時間を管理することではなく、自分自身を管理することだ」としている点です。
時間を管理しようとしても、やるべき仕事は無数にあり、効率を追求するにも限界があります。
結果、人は仕事に忙殺されることになります。

「7つの習慣」では、物事を「緊急」/「緊急でない」と「重要」/「重要でない」で分類した時間管理のマトリクスが出てきます。
緊急かつ重要なものを「第1領域」、緊急でないが重要を「第2領域」、重要でないが緊急なものを「第3領域」、緊急でも重要でもないものを「第4領域」としています。

多くの人は緊急性を重視し、「第1領域」と「第3領域」にほとんどの時間を使ってしまい、わずかに残った時間を「第4領域」に属する余暇や暇つぶしで使い果たしてしまいます。
結果、本当に重要な「第2領域」に割く時間がなくなってしまいます。

「7つの習慣」では、そうではなく自分のミッションステートメントに従い、主体性を発揮して「優先すべきこと」を決め、その大切にすべきことを日々の生活の中で優先して行なうようにすることだ、と説いています。

そして、それを実現するためのツールとして、フランクリンプランナーという手帳も用意されています。

以上3つの習慣を身につけることにより、「依存」から「自立」へと変化することが出来、「私的成功」を収めることが出来るというものです。

第4〜6の習慣は、「自立」から「相互依存」へと移るもので、それを成し遂げることで、「公的成功」につながるというものですが、長くなったので、その2につづきます。