📺動画

https://youtu.be/uhZ2JidJ2GQ?si=-Jl3yBK2FmcARxX8


👨お話

(一)
 〔軟酥の法〕というのは、江戸時代の禅僧、白隠(1686~1769)が〔夜舟閑話〕という本の中で伝えている疾病治療法です。
 白隠は、厳しい禅の修行によって、気が上がり過ぎ、激しい頭痛、耳元で瀑音が轟く程の耳鳴り、眩暈、氷のような足腰の冷え、下痢などに襲われる禅病と言われる病になりました。
 鍼灸や漢方などの治療でも改善がみられなかった白隠は、藁をも掴む気持ちで、京都、白河の山奥の洞窟に住んでいた白幽仙人を訪ね、禅病の改善法を習い、実践し、病を克服した訳です。
 その病の改善法、治療法が〔軟酥の法〕です。
(二)
 ある事柄について一生懸命に集中して思考を巡らせていると、陰から陽への転化が起こるように、量から質への飛躍が起こるように、お湯が沸いて湯気(水蒸気)に変わるように、気が上がり切ってしまい、いわゆる〔頭寒足熱〕という自然体に復元出来なくなることがあります。
 自律神経の乱れや内分泌(ホルモン)の異常などによる頭痛や耳鳴り、眩暈、足腰の冷えなどや更年期障害ののぼせなども、症状は軽くとも、同じ状態でしょうね。
 僕たちの体の自然な状態は〔上虚下実〕という三角形の状態なんですが、これが転倒してしまい、〔上実下虚〕の逆三角形の状態になっているんです。

 この〔軟酥の法〕は、不自然な状態、異常になってしまった状態を自然な健康な状態に戻す為の技で、自分で行なう疾病治療の方法として、今でも伝承され、実践されている技法です。

(三)
 白隠が伝えた〔軟酥の法〕は、イメージによって、牛乳を煮詰めて作ったトロトロの液体の塊である軟酥を頭上に載せ、その軟酥が、体の表面や体内の臓器の中を垂れ落ちて来て、丹田(下腹部内)や足腰に溜まって来るというイメージ療法です。
 この〔軟酥の法〕を実践して病を克服した人もいれば、全く解らないという人も沢山います。
 その点に注目し、それは何故か、何処に問題があるのかを探究して創作した技、それが〔気功流軟酥の法〕なんです。

(四)

 〔軟酥の法〕が、自分の体の状態を上虚下実の自然体に戻し、そのことによって病を克服し、健康を回復、維持、増進させていく為の優れた技であるにも関わらず、健康法として何故に普及していないのか、取り組む全ての人が身につけられないのか、何故にその習練を諦めてしまうのかについて考えてみました。
 それは、この〔軟酥の法〕をイメージで実践しているからなのだと思いました。
 気功でもそうですが、それまでに、ヨガや坐禅、武術、ダンス(舞踊)などの習練をして、自らの体内を体感する能力が身についている人は、基本的なヒントによって〔気の感覚〕も直ぐに体感し、身につけることが出来るように、この〔軟酥の法〕に於いても、体感する能力が身についている必用があるんです。

 少しなりとも体感するという能力のある人は、「イメージして下さい」とか「意識して下さい」という言葉を聞いても、それが体のことであるならば、その〔イメージ〕や〔意識〕を体感として理解し、体感として習練できるんですが、その能力を身につけていない多くの人は、〔軟酥の法〕をイメージとして、頭で理解しようとしてしまい、その結果として、折角、この優れた健康法である〔軟酥の法〕に辿り着いたとしても、結局、途中で投げ出してしまうことになるんだと思います。

 そこを克服する為に、イメージ療法を離れ、気の感覚の体感法として創作した技が〔気功流軟酥の法〕なんですね。


ℹ8月18日(日)
《気功を極める学びの仲間〔はらみたスクール〕》
🎈9時半~14時半(昼食タイム有り)
🎈名古屋市市政資料館
🎈受講料→1日3,000円(会員2,500円)


ℹ9月8日(日)
💃癒しと健康の集い/京都のお寺でリラックス&養生気功》
🎈10時~15時
🎈京都・洛西・妙心寺内〔大心院〕
🎈参加費→1日3000円

💃気功&ふぁんそんテクニック指導員:和気信一郎
📱09019816957
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