つづきです──
吉備津駅から移動した岡山駅で荷物を預け、
歩ける距離だけど、雨を嫌って路面電車に乗車。

この旅のなかで、唯一出発前に調べておいたお店に向かいました。

禁酒会館の1階にある【ラヴィアンカフェ】
エントランスからして、やたらと素敵です。

天井が高く、風が吹き抜ける店内に足を踏み入れ、

いちおう「ここって、喫煙できましたっけ?」と尋ねると、ダンディ極まるマスターが手前のテーブルに案内してくれました。
けれど、そのテーブルの端の席には編み物をする先客の老婦人が。
つーか、イザナギが着席すると同時に彼女は立ち上がってしまい、

ほれ、言わんこっちゃない。
だから、カウンター席で良いと遠慮したじゃん。
もう、客さばきが下手過ぎだよ、マスター ┐(-。ー;)┌ ヤレヤレ
もう、客さばきが下手過ぎだよ、マスター ┐(-。ー;)┌ ヤレヤレ
やっぱり席を替わろうと腰を浮かした刹那、姿をくらましたはずの老婦人が、不意にイザナギのすぐ隣に現れました。
「何にいたしましょう?」
水の入ったコップとメニュが差し出され、
お店の人だったんかよ…… m(__)m アサハカデシタ
その後の成り行きも含め、マスターはドリンク作りとレジ担当、老婦人は給仕とカレー作り担当ではないか、と察しをつけました。
ともかく、事前調査の結果に従い、

昭和六年レシピのカレーと、

苦み走ったタイプのブレンドを注文。

福神漬けと角砂糖に郷愁を誘われつつ、とても美味しくいただきました (*´∇`*)
「ごちそうさま~」
お店を出たあとは、もはや何も思い残すことはない気分でしたけれど、せっかくの機会なので岡山城へ。
川に面した裏手から、こそっと接近し、

いかにもな感じのルートを、抜き足差し足で進み、

堂々と入館料を支払って、難なく侵入成功。
天守からは、あえて鯱を真正面から捉えてみました。

それから、橋を渡って後楽園へ。

きっと、晴れていれば、良い写真が撮れたかどうかは別として、素敵なところなのでしょうが、

けれど、雨は激しさを増すばかり。

傘をさした不自由な体勢から、どうにかシャッターを押してみますが、




んっ?
なんか変なものが写り込んだような?
ズームをデジタル領域まで伸ばしてみると、

鳥といえばスズメとカラスとハトとハシビロコウとから揚げくらいしか思い浮かばないイザナギであっても、彼が鳥族の一員だということは理解できます。
激しい雨に打たれながらも微動だにしない鳥さん。
レンズを向けるイザナギを一顧だにしない鳥さん。
レンズを向けるイザナギを一顧だにしない鳥さん。
その耐え忍ぶ姿を前に、得も言われぬ感情がイザナギの胸に去来しました。
もしかして、死んでるんじゃないか?
雨宿りなんてこれっぽっちも考えちゃいない鳥魂に感心しながらも、しかしイザナギは軟弱者です。

もう無理…… (T0T)
搾りが甘い雑巾と同等な足元を始めとして、身体各部は濡れ濡れ。
おまけに肩から下げた、防水だけど口が開いている安物のバッグは
おまけに肩から下げた、防水だけど口が開いている安物のバッグは
(*゚▽゚)/゚・:*【雨水を集めて有効利用しよう!】*:・゚\(゚▽゚*)
ふと気づくと、エコを感じさせるバケツと化していました。
どおりで重く感じたわけだ……。
ということで、撤退を決め、再び路面電車に乗ってリターン。

岡山駅に着いてみると、遅延や運転見合わせの表示をちらほら見かけました。
翌日わかったことですけれど、イザナギを悩ませた雨はこのあとも降り続いたようで、旅行中車窓から眺めたものとは一変した風景を、驚きをもってテレビで見ました。
心よりお見舞い申し上げます。
ともかく、1日違いで運が良かったイザナギは、諸般の都合により味もそっけもない奴に乗り込み。

でも、やっぱり速いわ。

とめどなく滑っていく雨の筋を眺めながら、無事に帰宅しました。
おしまい──