新NISAの希望の星、9432 日本電信電話(NTT)が年初来安値を更新し続けております。

 

  年初の高値から2割安

 

SNSでも話題になっていますが、この安値に不安を感じる人や売却してしまった人が多いようです。

その中には新NISAデビュー組も当然いて、騙された感をひしひしと感じる文章を投稿している方も見受けられます。

 

しかし、まずはなぜこの銘柄を買ったのか、落ち着いて考えて見ましょう。

年初の高値から20%下落していますが、長期で保有! と息巻いて購入された方も多いと思います。

NTTと言えば、連続増配企業としても有名で、利回りこそ低いものの、2011年を起点として13期連続増配を達成しており、先日も0.1円の増配を発表、2025年3月期も0.1円増配予定で14期連続が濃厚となりました。

 

連続増配銘柄は、比較的利回りが低いものが多いと思います。

例えば年初の高値で計算すれば配当利回りは2.64%でしたが、今の154円で計算すると3.31%。

しかも、今後も増配が続くと考えれば今の株価は安いと言えるかも知れません。

今回の下落の理由はどんなに調べても出てきませんが、ネットの噂レベルですと、9月に10分割されるソフトバンクに乗り換えている説や、大量の買残が処分されているなどがあげられております。

 

確かに2億株を超える買残は、大きな売り圧力になるでしょうから、今後もっと下がる可能性はあるかもしれません。

まだ底を打っていない可能性も考えると買うのは早計かもしれませんが、PBR1.31倍、PER11.74倍は、悲観するレベルではないでしょう。

 

時価総額13兆9千億円の大企業が連続最高益を叩き出し、利回りは3%超の13期連続増配で割高とはほど遠いレベルのNTTを"一般の方"が売る理由はどこにもありません。

狼狽売りせずに、長い目で見守りたいと私は思います。