先週の土曜日。

久しぶりの凪日だったので数年ぶりに牡蠣を採りに行ってきた。

牡蠣採りは結構な重労働なので身体を悪くして以来、近年はあまり行ってなかったんだけど普段からマグロだカツオだサクラエビだ餃子だラーメンだといろいろお裾分けをしてくれる親切な人達の中に結構牡蠣好きな人が多いので重い腰を上げて今シーズンは採りに行くことにした。

 

浜名湖で落ち牡蠣が拾える場所はたくさんある。

ここ浜名湖では基本的に落ち牡蠣が天然繁殖して自生している牡蠣については漁業権が設定されていないのでいくら拾おうとも自由である。

ただ使用する漁具には制限があり、専用の牡蠣採り棒などを使用すると漁師から、「その道具は使っちゃいかん!!」と怒られるのでおとなしく胴長履いてゴム手袋して手で拾った方がいい。

こうした水産物の採捕については気をつけないと本当に密漁になってしまうことがあるので注意しよう。

 

左衛門佐も一応そっち関係(水産)の人なので少しこの件について話をすると、価値の高い水産資源だからといって必ずしも漁業権が設定されているわけではない。

例えばイセエビ。

釣ったらほぼ密漁みたいに思っている人も多いと思うがじつはここ浜名湖ではイセエビを釣ることは自体は”合法”である。

何故か?というと、ここ静岡県下の全ての漁協の中で唯一、浜名漁協だけがイセエビに漁業権を設定していないからである。

(逆に言えば静岡県下で浜名湖以外でイセエビを釣ると全て密漁になる。)

浜名湖ではイセエビを捕って生計をたてている漁師が一人もいないのでイセエビに対して漁業権が設定されていないというわけだ。

ただ、県条例や内水面漁業調整規則で決められている禁漁期間や体長制限はここ浜名湖のイセエビに対しても適用されるのでそこは守らないといけない。

 

今、浜名湖でもっとも密漁を気を付けなければならないのは”ハマグリ”である。

浜名湖では近年アサリが減少し、逆にハマグリが大きく増加している。

アサリがほぼ捕れなくなったことを知らない観光客がハマグリを密漁してしまうケースが多いのだ。

いくら掘ってもアサリは一つも出てこないが代わりに大きなハマグリがザクザクと出てくるのでこれをバケツに入れてしまうというワケ。

でもアサリと違い、ハマグリは漁業権の一部開放(ある一定の基準を決めて遊漁者にも採捕を許可すること)はされていないのでたった一個でも浜名湖でハマグリを捕ったら密漁になる。

ハマグリは浜名湖の採貝漁師たちがアサリに代わる水産資源に成り得るのか?ということを市場への卸価格を見ながら試験操業している段階なのでそんなものを一般の遊漁者が根こそぎ捕っていったら許してもらえるワケがない。

左衛門佐も自身の庭である裏浜でハマグリを捕っている人を見かけることがよくあるが、やんわりと「それ捕るとガチ密漁で捕まるから戻してね。」と注意することにしている。

 

さて、話が大きく脱線したけど浜名湖の牡蠣。

今年の牡蠣はいいと聞いていたのでちょっと味見してみた。

岩牡蠣みたいに大きくて立派な貝はみんなにあげるので左衛門佐が食べるのはクズ牡蠣と呼ばれる小さめの牡蠣。

これを蒸し牡蠣にして食べる。

 

 

やり方はとても簡単。

こんなふうに膨らんだ方を下にして鍋に詰め、弱火にかけるだけ。

特に水とかは入れない。牡蠣の中にある海水で十分。

火力が強いとすぐに燻製みたいになっちゃうので火加減には注意。

(まあでもこの燻製化して小さくなっちゃった牡蠣が旨味が凝縮して超絶美味いんだけど)

 

 

本当はね、石油ストーブの上に置いておくのが一番いい。

火力が安定してるから。

部屋中が磯の香りでいっぱいになるけどね。

ちょこちょこ蓋開けて様子見ながら一個でも牡蠣の蓋が開いていたら火が通った証拠。

火を止めてそのままさらに5分ほど蒸らす。

 

 

完全に火が通っていたらもう食べられる。

少し開いた殻の隙間からステーキナイフを差し込み、貝柱を切って上蓋を外す。

それにゆずポン酢、醤油を1:1で割ったものにもみじおろしとたっぷりの刻みネギを加えた特製タレをかけて完成。

 

 

ビールのつまみには最高。

浜名湖の牡蠣は旨味が強くてとても美味しいと思う。

落ち牡蠣は吊り下げ式の養殖牡蠣と違ってジャリることがあるので本当は活かしたまま1~2日ほど砂抜きをした方がいい。

海底に自生してる牡蠣だからね、そこは仕方ない。

左衛門佐は船から吊り下げたり陸上の大型イケスで循環させたりしてる。

 

さて、明日は流しでヒラメやるかな。。。

時間と共に風が立ちそうだけど10時前ぐらいに帰港すれば何とか出来そう。

釣れる気は全くしないけどね。