終わったら迎えに来るという母を待たずに絵画教室から帰る/蛇口ひろこ
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この冬が終わったらまた春が来るいままでと別の春だとしても/藤田美香
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前回の短歌、
≫これは少しエロティシズムを感じるべき場面なのかなぁ、と思いつつも4Bであることによってやさしさしか受け取れなかった。
良かった。エロはこれに関しては感じてほしくないなと思いながら書いて、
でもエロいっちゃエロいよなあ…表現ほかにありそうだけどなあ、と思いながらでした。
≫肖像画のモデルとなっている主体という読み取りでいいのかな。
そのまんまです。当たり。
ありがとう、読み取ってくれて。これが美術室とかアトリエならエロでも仕方ないかと思ったんだけど、
絵画教室を摘んだからさ。まあほぼ実景なのでエロ解釈だとめちゃハズい(笑)
ひろこさんの歌は実景なのかどうかはわからないけど、とてもひろこさんぽいと思ってしまったよ。
あと「母」という言葉が出てくる歌は強いね、印象が。
「母」という単語自体が、たとえば「父」とか「子」とかにはない、何か特別な強さを持っている気がする。
私が「母」にコンプレックスがあるからそう感じるのかなあ。
金木犀 母こそとはの娼婦なるその脚まひるたらひに浸し 塚本邦雄
夜に濡れ母がわたしを産みにくる産めば気持がよくなるという 佐伯裕子
子を連れて西へ西へと逃げてゆく愚かな母と言うならば言え 俵万智
「まぼろしスイマー」の感想の記事、返信ありがとう!
めちゃ面白く読ませてもらった。
まだ後半あるし、うずめさんのも私、ほんとに好きだと思ってて、また書くと思う。
気が向いたらまた乗ってね。
【91.4B→92.絵画教室→93.終わったら→94. 】
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