さてコナン映画も残すところあとわずかとなりましたねー🥲
このコナンの日々もあと少しかと思うと非常に寂しいですね。
そして今回は2003年の本作です。
2003年って(笑)ずいぶん昔の映画だなってびっくり🫢‼️
なんとなく興味をひかない映画の説明文だったのでついついこんなに後回しになってしまいましたね😅
ではレビュー行ってみよー✨
感想
ベスト3に入る出来✨
この映画…いいかも(笑)
多分個人的にコナン映画のベスト3に入る出来だなって思います。
早速良かったところをレビュー!
多分ツッコミポイントばっかり言ってるかもしれませんが(笑)
まず結構驚いたことがいくつかありました。
本作って2003年の映画ですよね?
でも随分と映像が古臭くないんですよね。
私この後のコナン映画もたくさんみてますが2003年の割にかなり映像やキャラクターの造形が出来上がってますね。
一昨日見た1998年の「14番目の標的」はだいぶ顔とか違ってましたけど、もう2003年にもなるとだいぶ今のコナンとおんなじ感じですね。
それでさらに驚いたのが、
この前のシンガポールの映画で見た京極真?の名前がもうこんなに前から出てたんですね!なんか映画に全然出てこないから知らなかったんだけど、こんな前から存在がいたことにびっくりでした。
他にも綾小路警部?あのリス連れた警部もこんなに前から登場していたことにビックリでしたね。
いやあコナン映画の歴史を知れば知るほど、キャラクター達を大切にしてるなって分かって愛着が湧きますね。
高木刑事や佐藤刑事も出てましたし、彼らがだいぶ後になって結ばれるシーンがあったりしたんだなぁと思うと本当にコナン映画の歴史を感じます。
でここまでの話は映画本編と全然関係ないですよね(笑)ここから映画の話しますね。
本作の何が良かったかと言うと、
非常に映画らしい作品だったってことです。
まず今回は京都が舞台です。
で、その京都の街並みや観光地などを結構描いてくれて観光した気分になれました。
それに芸妓遊び?のシーンも結構あって、なんか日本酒が美味しそうに見えたんですよね。
だから私も途中映画止めて普段飲まない日本酒買ってきて飲みながら見ました(笑)
でも日本酒あんまり飲めないので3口くらいで諦めましたけどね✨
ま、とにかく京都の地名とか街並みとか、
最後は夜の炎に照らされた山寺が舞台で翁の能面を被った奴らと戦うとか、
シチュエーションを最大限に利用した絵作りに好感が持てました。
もちろんね、冷静に考えたらですよ
わざわざ服部と能面被ってタイマンするとか意味ないですし(笑)、なんでわざわざ律儀に刀で戦おうとしてるのかとかありますよ
でもこれってすごく映画的に正しい選択だと思うので、このくらい絵としてやりきってくれた方が見ていてワクワクするってもんですよ。
言葉間違ってるかもしれませんけど
所詮アニメ映画なんですから、もっとその利点を活かしてぶっ飛んじゃいましょうよ。
だから本作は「ベイカー街」の映画みたいにパラレル世界ではないけれど、でも実質それと同じだと思うんです。
シチュエーションがしっかりしていてそれに見合った敵がいてこちらもその土俵でしっかり戦うっていう、子供も見られるアニメ映画としてかなりやってほしいことをしてくれたって感じがしますね。
「から紅」がなんであんなにつまんなかったかって、同じく京都が舞台だったと思うんですけど、それがほとんど意味がなくてとってつけたような絵作りだったからですよ。
ついでにカルタっていう絵的に地味すぎるものの時間が長すぎたから(笑)
でも本作はバイクチェイスシーンあり、チャンバラあり、しかも真剣に袴に翁面に寺に炎に京都!
完璧じゃないですか(笑)
全て揃ってます。
ドラえもんでいうドラビアンナイトとかパラレル西遊記とかそんな感じで、
場所も服も武器もシチュエーションも全て揃ってるんです。
これが映画ってもんですよね。
多分コナン映画が滑ってる時ってその場所とかシチュエーションを活かせてない時なんですよね。
別にここでやらんでもよくねーみたいな。
で今回の敵はまたすごくて犯罪集団みたいな感じなんですよ(笑)
しかも義経に見立てた。
もうこの時点で意味わからんでしょ
義経に関係させる意味が全くわからないし。
でもいいんですよ。
こういう色のある犯罪集団とか組織ってやっぱりワクワクしますよ。
あと忘れずに書いておきたいんですけど、地味に音がいいです。
音楽も京都風を演出していて、アクションシーンや何かでも鼓の音がしていて軽快で場を盛り上げてくれます。
また、蘭姉ちゃんが毛利おっちゃんに怒鳴るシーンとか結構うるさいんですよ。でも映画の中で少しアクセントになっていて、音の大きさで場面を切り替えるってのがしっかりできてるんです。
だからなんか音の面でもメリハリがあって結構良かったですね。
まだいいとこ書くよー✨
今回は服部にかなりフォーカスされてますね。
こういうふうにサブキャラに焦点を当てても話を作れるのがコナン映画の懐の深さですよね。
正直ね、私これまでコナン映画見てて服部にそんなに魅力感じてなかったんですけど、本作の服部はなかなかでしたね。
結構カッコイイシーンも多かったし立ち回りでも活躍を見せてくれたし!
ただ、序盤の方のタイマン普通に負けてるのが解せないんですけど(笑)そこ負けてちゃダメだよ😅
でこの映画のコナン君の立ち回り、活躍のバランスが本当にいい。
推理や諸々のシーンで存在感は出しながらもアクションとしての立ち回りは服部の方が目立つんですよね。
このバランスは絶妙すぎますね。
コナン君の活躍はしっかりありながらも、美味しいところは服部がちゃんと見せてくれていてどちらの顔も立つ絶妙なバランスだったと思います。
多分この映画に全く不要な少年探偵団もあのくらいの顔出しレベルで出るなら全然いいと思います✨
ただ京都に着いて早々元太君が迷子になってるって、博士そんなのんびりできる状況じゃないぞ(笑)
めちゃくちゃ責任重いって!!
灰原さんもいいポジション得てますよね。
絶妙な相方としての活躍がいいです。
あとね、最後灰原さんが橋のところで観光地の看板みたいなの読んでるシーンがあるんですけど、あそこで観光名所の字幕が入るんですよ。
あれ一瞬ちょっと戸惑ったシーンで、こういう演出コナン映画で今までなかったから新鮮に感じましたね。
さぁそして!
なんと言っても個人的に1番盛り上がったシーンは…
【工藤新一、探偵さ】
このセリフ決けると思わなかった🥲
個人的にコナンの最終回でありそうなセリフだと思ってたから、まさかの工藤君が出てきてこのセリフを言ってくれた時になんか痺れましたね(笑)
ていうかさ、さりげにキッドじゃない工藤新一がこれだけ活躍してるシーン見たの初めてかも。
それだけで超新鮮に感じましたね。
まぁほんと蘭には正体明かしてやれよって思いますよね(笑)彼女はかなり口硬いと思うし、話した方が楽ですよ諸々の点において。
と、まぁこんな感じですね。
本作もコナン映画にしては珍しく爆弾がない映画でしたね。
アクションシーンに関して不満点を。
バイクチェイスシーンはもうプレステのゲームみたいなクオリティでしたね(笑)
あんなクオリティなら普通に作画で攻めた方が良かったと思いますが、でもCGで臨場感を作るっていう点でチャレンジした映像だと思うのでそれはマイナスではないですね。
でももっとスピード感あっても良かったかな。
そして何より最後の立ち回りシーンね。
もっと頑張ろうよー。
せっかく服部にここまでの舞台を用意したなら、立ち回りの細かさとかアクションシーンに力を注いで欲しかったなぁ。
せっかくタイマンじゃない、敵の集団を用意したわけなんだから。
敵の集団ってアクション映画においておいしすぎる要素なんですよ。
だってラスボスとの戦いって自然とタイマンになるじゃないですか?
でも2本のそれぞれの手足がある人間がタイマンでアクションを使った場合、もうほとんどのパターンが出尽くしちゃってるわけなんですよ。
でも1VS複数ってのは無限の可能性があって、そこで追いかけられたり建物を使って隠れたり飛び出したりしながら戦えば絵としてもかなりの面白いものになったはず。
まぁそこに時間をかけることができなかったとしても、最後のタイマンはもっと頑張って欲しかったなぁ。
ぬるいチャンバラでしたね。
最後コナン君のボールで犯人やられて落っこちてたらどうしようって思いましたけどね(笑)
ていうかせっかくあんなに敵用意したのに、なんで奴らは大事なシーンで見守ってるだけで何もしないとか、蘭達が出てきただけで瞬殺されちゃうの(笑)トホホですよ。
あとはね、犯人の動機とかそれに従ってる弟子達みたいなやつの多さとか、相変わらずバカなところは多いですけど
でもこういう敵とショッカーがいる、みたいなアクションシーンって今まで無かったので新鮮で良かったです。
映画とはこういう風に、シチュエーションを活かしてその世界観にどっぷり浸らせてくれるべきだと思います。
夜!炎!寺!刀!袴!面!女!
こんなに厨二要素が揃った映像はなかなかないです!
素晴らしい!
映画としての魅力に満ち溢れた本作でした。
あー最後に、敵が斧で扉ぶち壊そうとしてるのに悠長に推理して棚を探ってる姿はちょっと間抜けに見えましたね(笑)
でも棚をぶん投げて刀抜くのはいいと思います✨
でも服部は立ち位置的に斬れないからなぁー
その辺木刀の方がまだ斬る感覚あって良かったかもね。