知人の勧めで見てみました。

予備知識完全になし


感想


ボタンを掛け違えたようなもどかしさ



なんなんだろうなぁ

何か惜しいって感じがすごくする。

そして大小さまざまな「?」が頭の中にあって、それが解消されないまま壮大っぽいストーリーが流れていく。

けど自分の中で引っかかるものがまったくなくて、ズレたまま終わったって感じ。



まず最初に思うのが主演の女の子なにって(笑)

最初演技ド下手だと思ってたら、アメリカ帰りかー…いやそれにしてはなんか日本語おかしいよなぁ。演技も上手いんだか下手なんだか分からない。

でもめちゃくちゃその拙さが気になる。

でもこの顔のセレクトいいよね。

地味なんだか美人なんだか分からないラインをちょうど良く演じてる感じがしました。

最後に分かったんだけど韓国の女の子だったんだねー。


でこの映画の何がもどかしいかって。

なんかすごくシリアス路線で作ろうとしてるのはわかるんだけど、ストーリーラインに目新しいものは全くなくて言うならば

【超劣化版踊る大捜査線】

って感じなんだよね。


劣化版っていうか記者版って言えばいいのかな。

絵としてまずすごく地味なのよ。

新聞記者と内閣の人の話だから。


じゃあどこに面白さを求めるかって言ったらストーリーの展開とか緊張感だと思うんですよね


で緊張感を煽る演出をしようとしてるのは全然伝わるのだけど、それが実感できないんです。


その理由は、登場人物達の行動理由があまりに軽すぎるから。


主人公の女の子や松坂桃李、そしてその元上司は自らの社会的生命を賭けて行動するわけだけど、

ハッキリ言って一個人の奴らがそこまでの使命感を感じて行動するには相手がデカすぎて共感できない。

彼らが持っているバックストーリーも弱くて、例えば女の子で言ったら自分の父親が社会的自殺に追い込まれたからって…だからってそんなに頑張れますか?

松坂桃李は元上司が自殺したから…それだけ?


なんか行動理念があまりに乏しい。

その薄い理由でそれだけ大きなものに戦いを挑もうとするのが納得できない。


そもそもさ、デカい組織とかってそういう闇の部分あるの、むしろ当たり前じゃない?それにいちいち中学生みたいに「大人は汚い!許せない!」みたいなリアクションして行動してるけど、その業界にいるならそんなこと当たり前でしょ。


なんかそれっぽいカメラワークとか演出とかしてるけど、「だからなんやねん」って感じでストーリーがスケールに追いついてないって感じ。


踊る大捜査線も犯罪者とかで敵としては存在するけど、大元のストーリーって内部組織の中での軋轢じゃないですか。上層部の隠したい闇とそれに苦しむ下部組織みたいな。


でも踊る大捜査線の何がいいってやっぱり演出がいいよ。役者達の個性もいいし、カメラに編集、音楽に見せ方が上手いなって思う。

そういうので緊張感を作っていると思う。


でも本作は緊張感を作ろうとしてるけど、ストーリーが滑っていて全然話に乗れない。緊張感がない。



この程度のものをよくこんなに長い時間かけて編集できますねって感じ。


申し訳ないけど2度と見ないです!