最近なぜかふとこのことを考えていました。

まぁ当時もね,わたしはグランドライン入ってからはつまらなくなったなって思いましたけどその理由を改めて考えてみました。


・強さの基準が普通の人間だったから

これは何かというと、たとえばルフィのゴム人間だとかゾロの強さとか精神力とか、彼らの並外れた度胸や力の強さってのが人間レベルを超えている描写が多かったからです。

今となってはルフィやゾロが強いのは当たり前で、彼らが強敵と戦うという展開が多いですが、

初期は単純にルフィやゾロもめちゃくちゃ強くてその強さに対してびっくりする一般人のリアクションも結構ありました。

そんな人間離れした強さを誇る彼らですら、実際に人間離れした超強敵アーロン一味と戦う姿は第一部のクライマックスとして素晴らしいものでした。


これは好みにもよるかもしれませんが,例えばドラゴンボールで言っても一般人のリアクションって大切だと思うんです。

初期のちびっこ悟空や、ハイスクール編の孫悟飯もそうです。一般的な価値観がある上でのめちゃくちゃ強い奴らの姿ってわたしは結構ワクワクする感じあります。

特にルフィの底知れない余裕感と強さは得体の知れない高揚感があってすごく好きでしたね。

その後はルフィも敗北したりピンチになる場面も増えて段々バトル漫画として見慣れてたものになってしまいました。


・仲間に関してのドラマがあったから

これはすごく大事なポイント。

今のワンピが忘れてしまったポイントです。

ワンピースがつまらない理由は、仲間以外のストーリーが長すぎます。焦点をあてるべきは仲間のストーリーなんですよ。

全然愛着のないキャラクターたちの過去話を延々みさせられてもきついんです。その戦いも見たくありません。

見たいのはルフィ一向とその仲間達の奮闘劇,そしてドラマです。

そこに焦点を当てて欲しい。

超強敵がいてルフィが大事な背中をゾロに任せるとか、サンジとゾロの絡みとか、仲間同士信頼し合ったり共に過ごす時間をもっと描くべきですよ。


初期のワンピは当然ながら仲間同士のエピソードも多いです。人数が少ない分各キャラ達の立ち位置やキャラ分けも明確でよかったです。


ワンピースの1番の魅力って個性的な麦わらの一味達の戦闘だけでなく、信頼感や人間性がわかる描写だと思ってるんですよね。

だからいろんなストーリー展開があれど、根幹で見せるべきラインはこの仲間達の奮闘ぶりなんですよ。

今はキャラが多すぎるし、肝心の麦わら達のリアクションやストーリーも完全にモブ扱いになってしまってとても残念です。


・シンプルな名言が多かったから

絵柄とかも単純に見やすいですよね、

「クソおせわになりました」「ルフィ助けて」など要所要所で名言がありました。

わたしはやっぱりアーロン編がワンピース第一部のクライマックスだと思っていて、初期からいる得体の知れなかったナミの苦しみを全て受け止めてアーロンをボコしにいくカタルシスがヤバすぎます。

「当たり前だ!」

「うちの航海士を泣かすなよ」

めちゃくちゃカッコいいですよね。

痺れます。


そしてこの後の「お前に勝てる」発言はカッコ良すぎました。

このシリアスな場においてまだ余裕感のあるように見えるルフィがまた頼もしいこと。

アーロンも敵役として最高の憎々しさと強さと器を持ったキャラクターでした。


このあとワンピースは長いこと続きますが正直ここ数年のワンピに名言があったのか全く覚えていません。

というか毎度キャラが多すぎるし絵がごちゃごちゃしてるし、誰の過去話か分からないものを延々と見て本筋の話が進んでないなって思うことの繰り返しです。


わたしはアーロン編まではすごく楽しめましたがグランドラインからは結構きつかったですね(笑)

正直エースとかスモーカーのあたりからなんかトーンダウンしていって、クジラやバロックワークスが出てくるハイテンションなビビちゃんとかもう全然ダメ。ワンピのダメなパターンに入っちゃったなと子供ながらに思ったものでした。