なんかふと気がついたら


 【国宝】


がアマプラに上がってた



国宝って去年すごい話題になってたイメージあって鬼滅の映画と共にずーーーっとランキング10い以内に残り続けてたモンスター級映画って雰囲気ありましたよね


しかしこのすぐさまアマプラであげるスピード感、誰の指示なんだろう…すごいですよね



と言うわけで心してみてみました

国宝


忖度なしネタバレありあり、そして何を書くか決めてないですがこの映画が好きな人にとって嫌なこと書いてたらごめんねなので

許してくださいね




感想


2/3まではよかった




映画の尺も長いのでレビューも長くなりそう、

なのでとりあえずざっくりと総評を書いてみます。


最初の三分の2まではみやすくて引き込まれたのですが、キクオが闇落ちし始めてからラストに至るまでは正直みてられないくらいキツかった。


最初の良かったところは

あのキクオの子供時代の役ね。

あの子すごい何か才能を感じたなぁ

クルクルした目と不思議な魅力があって引き込まれるものを持っていましたね。


と思ったら気がついたら年月が経って吉沢亮になってましたけど、私全く俳優さんのこと存じ上げず、あの子が吉沢亮だと思ってたので途中から役者が変わって実はちょっとがっかりしてました(笑)


でも横浜流星も吉沢亮もすごく良かったですよね

俳優の頑張りぶりは言わずもがな、凄まじいものを感じました。


後半の不満に関してはやっぱり脚本と編集に尽きるって感じですね。



ていうか忘れそうなんで今書きますけど、この作品ってもっと芸に関しての狂気を見られると思ってたんですよ。

悪魔に魂を売ってでも芸に没頭するキクオ、だと思ってたしそういうセリフも娘ちゃんからありましたけど

でも実はそんなことなくて

意外と徹頭徹尾キクオはまともなんですよ。

なんか割と普通の感覚を持っていてそこがなんかつまんなかったんですよね。


おかしいのはキクオを取り巻く環境とかであってキクオ自体はかなりまともな感性で生きてるんです。

どっちかというと俊ぼんの挫折ぶりとか苦しみを見てる役って感じなので、ただの傍観者になってて

私はキクオ自身の家族を捨ててでも、大切なものを捨ててでも狂気になって没頭する姿が見たかったのに

ただの世論や周囲に振り回された犠牲者みたいになっててなんかそこが好きになれなかったところですね。


あとはもっと見せるべき歌舞伎の世界があっただろーってのはすごく思うんです。

例えば劇中一瞬だけ酔っ払いみたいなのに絡まれて女型なのに男がやってるのきもち悪いんだよ!みたいな


ああいう歌舞伎ならではの世界観ってもっと突っ込んでも良かったと思うんです。

若かりし頃のキクオや俊ぼんが

そもそも何で俺たち女役やってんだろーな、とか同級生に馬鹿にされるとかお父さんを恥ずかしく思うとか、

これもさっきの話と同じなんですけど、キクオが女型に対するプライドとか面白さとかをもっともっと語るなり見せて欲しかったんですよね。

あとはサラッとでも良いんですけど裏方の人ともっと話して、裏方の大変さとか裾を直す人たちとのささやかな交流とか

せっかく普段の人が知ることができない歌舞伎を舞台にしてるのであればもっとディープな歌舞伎の世界とか、裏話とか、歌舞伎、そして女型ならではの苦悩とかたくさん描けたんじゃないかなって思うんです。



だから本作は歌舞伎という色を使ってはいるけれど根幹のストーリーは結構歌舞伎関係ないし

主人公もそんなに歌舞伎にストイックにやりきって人間国宝になったって印象ではないんですよ。


別の映画なんですけど

【セッション】

という映画があって、


あれは何も知らない若者が狂気の指揮者と出会って戸惑いながらも狂ったようにドラムに打ち込んで、

それこそ悪魔に魂をうったかのようにのめり込んでいって破裂していくストーリーなんですけど

私はあんな感じで

キクオも諸々トラブルがありながらも

ストーリーの根幹はキクオの女型に対する狂気であって欲しかったな。



で後半はキクオの転落ぶりが描かれるんですけどもうここからはひどい三文ドラマを見てる感じで、あまりにもありがちな展開、あり得ないご都合主義、端折りすぎのカット、長すぎる舞台映像…もうお腹いっぱいでした。


特に女たちとの絡みが、いつどこでいつの間にそうなったか分かんないままくっついたり離れたり、

おじいちゃん人間国宝に呼び出されて踊れと言われたらカットで気がついたら俊ぼうと仲直りしてて2人で舞台やってるし…


省くとこ間違ってるよ(笑)

おじいちゃん人間国宝がキクオのどんなところをいいと思ってるのかとか、あそこのシークエンスってキクオ復活に絶対必要なものじゃないの?

なんで省くねん!

そもそも何で人間国宝があんなとこにいるねん(笑)


ていうかキクオも落ちぶれたとはいえまだ数年しか経ってないのにいきなりじいちゃんばあちゃんにも無視されるような存在まで落ちぶれないよ流石に(笑)

そんで酔っ払い若者に絡まれるみたいなのも無理ありすぎる。なんでバックヤードに簡単に入り込んでてキクオに触れてるの(笑)?

もうだめだツッコミが止まらない!


そして俊ぼうとの和解はもっと時間割くべきだよ

久しぶりに会った時の俊ぼうとの会話とか、元彼女との会話とか、キクオが落ちぶれた後の俊ぼうとの再会の会話とかまた2人でやろうとするきっかけとか


どこはしょってるのか全く意味がわからない

だんだん俊ぼうが才賀紀左衛門に見えてきたし(笑)


そこからまた絵に描いたような俊坊の転落ぶり、舞台上なのにそんなでかい声でいってぇー!みたいな感じでこけないやろ(笑)

しかもその理由が親父と一緒の糖尿!!!??

わかるよ?うちも父が糖尿でかなり大変だったし糖尿は遺伝の可能性もあるから

でも伏線ってもんがあるでしょうよ

なんでいきなり糖尿で足切るからの気がついたら反対の足も切るで、最後は舞台で死ぬみたいになってるの(笑)?

もう正直このあたりの畳み掛けは吹き出しそうなくらいバカバカしくてちょっと笑っちゃいましたね。


とにかく役者たちの頑張りを見せたいのか分からないけど舞台のシーンが長すぎる

大事なシーンで長いのはいいけど基本長い

でそれ以外のドラマパートは陳腐すぎるから


個人的にはかなり長くて苦痛な映画でした



もちろん役者さんたちはすごく良かったです

演出や脚本に対する不満でした