模擬試験との戦いは、前日から始まっている…

 

はずもなく、塾の宿題とか(昔はYou⚪︎ube良い子はダメよ)を普段通りにこなし、明日は模試だと特別意識する分けでもなく、就寝する。

 

出来るだけ早く寝るよう尽力はしていたが、ベッドで「嗚呼、開成本番の前日のベッドでは、自分はどんな姿になっているのだろう。頭よくなっているのか。緊張で眠れていないのだろうか。どのような事を考えるのだろうか。」と妄想せずにはいられない。

 

開成を受験する頃には今よりも遥かに頭よくなってはならないという危機感がどこからともなく降り、真剣に勉強と向き合わず、You⚪︎ubeばっかみている自分に絶望し、やる気を出すというオチだ。

 

模試対策は特別しない。してしまったら、自分の正確な実力は測れない。模試を受ける意味がなくなる。

 

そう思っていたからだ。

 

 

 

…と偉そうにいってみたが、重要なもの、特に「冠模試」 (開成オープン等)は「模試」ではない。本番の「シュミレーション」だ。「点取りゲーム」なのだ。

 

前日に古文や社会などの暗記系を確認し、いつもより早く寝るようにした。ベッドでは開成のことについて考えないようにした。むしろ考えたくもなかった。

 

「早く受験を終えたい」という気持ちと、  「一体全体どの高校に行くことになるのか想像つかない。受験よ来ないでくれ」という不安が葛藤し、脳が疲れて気づいたら朝になるというのが定例だった。

朝起きた時には前夜の煩悩は不思議に消え去り、かかってこいやとと言う闘志が燃える。

 

直前になると謎に自信が湧いてくるあの現象であろう。

 

今でもよく起きる。

 

受験会場には試験開始から20分早く着くようにしていた。

 

お手洗いに行き、国語の文章を読んだら思想が彷徨わず、過不足なく試験が開始する、正に理想の時間。

 

中ニの頃から、模試が始める瞬間と、直後で何か決め台詞を言っていた。(厨二病)

 

最近、と言っても受験終盤からは「対戦よろしくお願いします」と「対戦ありがとうございました」を愛用している。

 

なんだかゲーム感覚で挑めメリハリが着き、気持ちがいい。

 

終わった後、なぜ何時間も集中してテストと向き合っていられたのか、毎回不思議でたまらなくなる。

 

そしてこれをあと何回も、何十回も繰り返さなければならない現実を思い出しとてつもない疲労感に襲われ、ため息が出る。

 

スマホはゲシュタルト崩壊して見たくても見れず、一人だったら虚無感、愉快な友達と一緒だったら楽しく帰宅する。

 

何の科目がバカ簡単とかバカむずいなどを話しまくってストレスを発散し、こんな愉快な会話ができる、と達成感に浸たる。

 

一緒に自己採点してる時も非常に面白い。受験の中でも最も楽しい時間の一つだ。

 

このような対戦相手、環境で受験勉強ができることに感謝し、「嗚呼、高校ではこんなにも楽しい中学校生活を越えることができるのだろうか」と不安になり、第一志望に合格したいという気持ちが激しくなるのであった…

 

 

 

 

 

 

 

 

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拙い文章ですが、こういうの一度は書いてみたかったんです。