◆人の心理はあらゆるところに投影されている
私の祖母は茶華道の師範でした。(参照:過去記事 )
こんなすごい実話があります。
お花の稽古をしている時のこと。
あるお弟子さん(主婦の方)が活けた花を見て、
祖母は、いつもと違う何かを感じ、
「今日はどうしたの?何かあったの?」 と聞いたそうです。
するとそのお弟子さんは、
「実は、ここへ来る前に、姑と喧嘩したんです・・・」と言って涙を流したそうです。
よほど辛かったのでしょう。
その気持ちを引きずったまま花を生けてしまっていたわけです。そして、
その心が、その生け花に投影されていた
のを、祖母は感じ取ったわけです。
この話がすごいのは、別にこのお弟子さんが、
材料に毒キノコを使ったり、どくろマークの入った花器を使ったわけじゃなくて、
あらかじめ決められた花(たしか3種類)を使って活けているだけなんです^^
つまり、花の生け方だけ。
そんなわずかな中にも、人の心理は投影されてしまうのです。
もちろん生けた側は無意識。
恐らくお花を習ったことがある方は、この話を聞くと、
「えっそこまで自分が投影されてしまっているのか・・・」と
寒気さえ感じるのではないでしょうか?
このように、
人間の心理は、至るところに、
無意識のうちに投影されてしまうもの
であり、おそらくそれを隠し切るのは非常に困難。
だから
あとは観察する側の能力次第
ですよね^^
これをもう少し一般化すれば、例えば、
相手がいつもと違う色の服を着てきたとか、
メイクの感じが違う、いつもと座る位置が違うなど。
たとえばそんなところにも、相手の心理が投影されている可能性があります。
そう、あとは観察する側の能力次第です^^