日時   2024年6月9日(日)

場所  サンプラザ市原

出席人数 8名

合評作品 鷺町一平「六つの言葉」

守宮槐「カンクロチャンの葛藤」「猫の島」「ほななⅡ」

勅使川原正子「でんせつ★にじのはし」

高田正子名義「モナ・リザの微笑み」


だんだんと暑くなってきました。もう夏ですね~。この時期はまだ暑さになれていないので、体調管理が難しい時期でもあります。十分に水分を取ってこの夏を乗り切りましょう。電気料金も再エネ賦課金が上乗せされてだいぶ高くなっていますが、だからと言ってエアコンを使わないやせ我慢もそうそうもちません。適切に冷房も使うようにしましょう!

 さて6月9日に例会がありました。少数精鋭での合評となりました。

「六つの言葉」は、行きずりのラブアフェアでの女の発した言葉が、状況、環境が異なった時、まったく違った意味を持つということを書いてみたかった実験作。なかなか同人には理解してもらうのが難しかった。ERの医療現場の雰囲気は出ていたかもしれないが、医療改革などのテーマは余計だったかもしれない。

守宮槐の傾向の異なった三作品はいずれも粒ぞろい。「カンクロチャンの葛藤」は槇45号の「カンクロチャンの世界」の続編。平和に暮らしていたカンクロチャンたち、カラスの世界のコミュニティに他の地域からの移住カラスたちがやってくるがいろいろと確執が起きてついに事件がおこる。まさに現在の日本の状況を擬人化したもので、素晴らしかった。「猫の島」は異世界に迷い込んだ男を文学的に描いたまさに守宮ワールド全開作品。「ほななⅡ」は前作ほななで死んだおかあちゃんが、今度は息子の幼馴染に憑りつく話。関西弁の一人称が縦横無尽に炸裂する。

勅使川原正子「でんせつ★にじのはし」はPCで作った絵本と言える内容で、セミの生涯を描いた力作。「モナ・リザの微笑み」は作者20歳のときの作品で入賞作。モナ・リザに魅入られた男を描いて、画家の創作への情熱が溢れ、最高傑作との評価だった。


そして、いよいよ、第四回槇新人賞の締切も迫ってきました!7月31日締切。まだまだ間に合います。われこそはと思う方はどんどん作品を送ってきてください。皆さんの情熱を受け止めたいと思います!!