6月14日 出席者 秋山、宮川、井上、森谷、佐藤、岸本、吉井、松葉瀬
Wordで23文字×20行を確保しようとすると、ルビを大量に入れた場合、行送りとの両立が難しくなる。すると槇48号、P44下段13行目のように徳川家康が切れてしまうなどの不具合が出る。
これを回避するにはルビが入って行間が広がることをあらかじめ考慮して行数を減らす、例えば19行や18行にすれば、ルビで行間が広がっても余裕ができるので、行数を減らす方向で考えたい。
槇の場合、歴史小説が多いので、どうしてもルビの頻度が高くなる傾向がある。ただし現状のMS明朝10.5ptだと読みづらいとの意見も出た。新聞の文字程度は確保してもらいたいとのことで、調べてみると11ptでした。
当然ですが、ポイント数を大きくしたり、行数を減らせば、1頁に入る文字数が減り、印刷代は高くなります。バランスを考えないといけません。そこでルビを振ったサンプル文書でポイント数を変えたり、行数を変えたりしたものをのちほど、メール添付して送りますので、どれがいいか判断してください。
吉井さんから、槇の運営と会員募集についての提言がありました。吉井さんが見学した他の同人では、先に本を出して、合評はその本に従ってやっているそうです。それに対して槇の場合、合評した作品に手を入れたりして槇の掲載作品としています。合評作品を提出する時の手間もあり、合評後の槇発行か、合評で使うための槇発行がいいのか。これは槇の方針の根幹にかかわる根本的な問いかけになりますので、広く皆さんの意見を聞き、継続協議としたいと思います。
目次にジャンル表示がないのはなぜか?という意見も出されました。これに関しては、小説及びエッセイくらいの表示はあってもいいとの意見があった半面、ジャンル分けは必要ないという意見もありました。
会員の募集に関しては、原稿用紙換算30枚前後というのはハードルが高いので、枚数制限はなしにして自信のある作品を提出してもらえばいいと意見が出た。小説、エッセイ、児童文学程度まで枠を広げ、募集の広報は担当者を決めるのではなく全員で会員勧誘の努力をしていきましょう!
合評
「バラのペネロペ」 酔翁亭梅琴
バラに凝ったことがある。ペネロペは最初が肝心。カミキリムシじゃないことが分かって、痛んだ幹を三本取り除いたのがよかった/冒頭の書き出しでうなずいた。草木には意思があると思う/庭の草木に人格をみることは、作者の愛を感じる/バラは人の気持ちがわかるという前提が読み手を引きつけていると思う/気難しい花。聖書にも出てくる品格のある花/だいぶ前に書いた作品だが、寓話を意識した。(作者)
「遥かなる山釣り」 酔翁亭梅琴
夫は釣りが好きだった。一度だけ付き合ったことがあったのを思い出した。蘊蓄全開。風景描写もすばらしい/一人で過ごすところの描写が細やかで臨場感がある。川で流されたことがある。それを思い出して腹が立った/渓流釣りは向かないと思った。魚に感情移入してしまうから/構成が壮大で印象に残った。奥只見は深い人生の味わい/風景描写がすごいなと思った。焼けぼっくいに火がつくという表現に違和感/奥只見が「見果てぬ夢」というのは言い訳のようで蛇足ではないか/30代の頃、山釣りに凝っていた。ラストは50代になって手を加えた(作者)
「自由の国」 鷺町一平
いい作品だと思う。主題としていろんな自由があり過ぎる矛盾をついた/自分で自分のことを「敬虔なクリスチャン」とはいわない。神との邂逅も、あまり似つかわしくない/日本では起こらないのではないか? 私はアメリカでは暮らせないと思った/すごく考えさせられた。同性婚カップルは、どうしてそこまで争いを起こすのか。自分たちだけで幸せになればいいのに/アメリカは酷い社会だと思った。日本で生まれてよかった/信教の自由と差別禁止の衝突。自分の信仰や良心に従っただけなのに巨大な暴力と不条理に飲み込まれていく恐ろしさ/他国の話だから関係ないではなく、同性婚関連の法案が出された時、どう対処すればいいのか考える一助になればとの思いで書きました(作者)
7月の例会は7月12日(日)です。合評作品は今回出来なかった勅使川原正子「安らぎの向こうへお手伝いします」「埋もれて候」、三木沢悟「海は待っていた」の三作品です。今のところ以上です。よろしくお願いします。
文責 秋山