TWO TO TANGO 278 和88 | 青のパラレルワールド物語

青のパラレルワールド物語

青さんが登場する空想小説を書きます。ご本人様とは一切関係ありません。
腐話もありますので苦手な方はご注意ください。

切れなくて長いです。

 

 

 

 

 

潤に、

後は俺がと小声で告げると、

よろしくなと

潤は片手を顔の高さまで上げた。

なにをしても様になるカッコつけが・・・

俺にはできねえぜ。

潤に少し嫉妬するが、

まあ賢さは俺の方が上だと、

思い直す。

それに、

そこでぽかんと大口開けているボケとは

出来が違うし・・と

翔を睨んだ。

初めて聞いた話でもさ、

知っているふりくらいはしろ・・

だが、翔には通じなかったようだ。

横の潤に耳打ちしている。

はあぁ、潤が困ってるぜ。

まったく・・

 

俺は、そんな二人から、

目の前の三人に視線を移した。

 

三人ともに何もいわない。

いわない段階で

理解したとも思われる。

さっきまで

ずれたことを言っていた沙都子も、

強張った顔で

画面を食い入るように見ている。

 

誰がどうみても、

いや、

全く親に似ていない子もいるさ、

トンビが鷹を生んだとか・・

あれ、これは、才能のことだったか・・

まあ、いい。

 

大山沙枝の若い頃は

沙都子にそっくりだ、

それに引き換え

小竹奏江とは似ても似つかない。

たとえダイエットして

痩せたとしても、

そもそもの顔つきが違う。

 

「20年以上前の調査を

行う必要はないと思いますが、

いかがか?

そんな面倒なことで

時間を無駄にするよりも

親子鑑定をされた方が

確実でしょう。

それでも、納得ができないのなら、

生田病院の事件については、

証人がいますし、

改ざんされた

証拠のカルテも残っている。

取り寄せますか?」

 

どうする、大野啓輔よ・・

逃げ道はないぜ。

認めろよ、

自分が大山沙枝にいいように

騙されていたことをさ・・

 

「それから、

さきほどお見せした大山桂と、

山田慎吾の写真ですが、

これは、智も、沙都子さんも

どちらも

似ていないという比較に出しました。

 

そもそも、山田慎吾が

関係ないことはわかっていますし、

智にいたっては

母親である真智子さんに

そっくりですからね。」

 

俺が次から次へと

畳み掛けるように追いこんでいくのを

三人はただ、

必死に受け止めようとして、

アップアップしている。

さらにっと、

 

「あっと、

言い忘れていました。

真智子さんがあの夜、

大山桂と何があったとしても

智は生まれない。

何故なら、

あの時の大山桂は、

病気の治療により

不妊症になっていたからです。

そもそも、

子作りの行為さえ、

できたのか怪しい。」

「えっ・・えっ・・、

それは本当?

彼に一体何があったの?

二宮さん、

教えて・・一体何が・・

知っているのでしょう・・」

 

真智子がすっとソファから立ち上がると、

俺のそばまで寄ってきた。

今にも、縋り付かんばかりに

何度も何度も俺に質問する。

 

違うだろ!

そうじゃないだろう!

あんたが言うセリフは別にある・・

 

「真智子さん、

大山桂のことがそんなに気になるのか?

そこは智は夫の子供だったと

喜ぶところじゃないのか?

まさか、以前親子鑑定をこっそり行ったのは、

ただ、夫のそばに戻りたかっただけなのか?

今、その夫が他の女との間に子供を作ったことで、

元の彼氏の方をとろうとしているのか」

「どうしてなの・・・」

 

俺にここまで蔑済まれても、

真智子は、

狂ったようにどうしてを繰りかえす。

都合の悪いことは無視かよ・・

最低だ。

だから女は嫌いなんだ。

 

俺は沸々と湧き上がる怒りで、

握り拳が震えてくる。

こいつら・・

こいつらはカスだ。

人間の屑だ・・

こんなやつらは

制裁が必要だ・・

 

「和!やめろ」

 

俺の体は

翔によって羽交い絞めにされていた。

 

「皆さん、

話はこれで終わりです。

とにかく、

早急に鑑定を行ってください。

10日、そう10日たって

何も変わらなければ、

櫻井の当主を通じて

南条家に伝えます。

場合によっては

マスコミに情報提供してもいい。

お引き取りください。

早く・・

これ以上ここに居て、

和から危害を加えられても

責任はとれませんよ。」

 

潤が、

三人を追い払おうとしている。

 

「待てよ、

まだ話が終わってない・・」

「落ち着けよ、和。

 

帰れよ。

もう話もしたくない」

 

翔が俺を抑え込みながら、

三人を怒鳴っていた。