天使の去った先  樹海46 | 青のパラレルワールド物語

青のパラレルワールド物語

青さんが登場する空想小説を書きます。ご本人様とは一切関係ありません。
腐話もありますので苦手な方はご注意ください。

 

あ~あ、どんどん嵌るよ蟻地獄。

 

もう少しですが、翔担さんは止めた方がいいかも・・・

(あと数話です)

 

 

 

 

ざぼんが良いですよ~といってから読みましょう

それまではおすすめしません。

 


 

 

 

 

 

 


 


 

翔46


 

「今日から担当することになりました。

よろしくお願いします。」

「えっ、そうなの?

こちらこそ、よろしく。

前任者は?」

「新人のキンプリの担当になりました。」


 

朝、マンションの地下駐車場に止められた

送迎車に乗り込んだ途端、

俺は新しいマネージャーに

運転席から挨拶された。

 

別に俺は事務方に

苦情を言ってはいないのに。

昔は、気に入らないことや、

ムカつく相手がいれば

いつも事務方に文句を言った。

でも、今はいい大人だ。

そんなことをして

自分の評価を落とすことはしない。

まぁ彼の言い方にはカチンとはきたが、

俺が不愉快だと示したから、

もう言わないだろうと思っていた。


まさか、配置換えになるとは。

俺たちの会話は聞かれていないだろうから、

どこかでヘマでもしたのだろう。


 

「今日のロケは15時終了予定ですが、

できれば早めに終えたいので、

できるだけ巻きでお願いします。

生放送に間に合わないと大変ですので。

以前大野さんが遅れた事が有ったので、

スタジオの担当から

くれぐれもと念押しされているんですよ。」


ロケ班のスタッフが

俺に台本を渡しながら説明する。

取材する相手が超有名人で、

今日しか都合が付かないから仕方ないけど、

綱渡りのようなスケジュールだよな。

俺が会う相手が

今回の目玉企画だからしょうがないけど。

冠番組の最終回は、生放送。

その後継番組を任された俺。

失敗は許されない。

完璧に取材を終え、

最終回の仕切りも

いつも以上にこなしてやる。

休止したら、俺は俺の実力で勝負する。

誰にも負けない。


 


 

あのスキャンダル記事も

事務所がうまく処理してくれた。

どこの取材も無いし、

追い記事も出ていない。

さすがだな、事務方。

昔から、完璧だ。

いつも俺のことはちゃんとしてくれた。


 

 

あの記事が出た夜、彼女から連絡があった。


「櫻井君に迷惑がかかるから

TV局は辞めたわ。

上京して都内に住むことにしたから、

いつでも呼んで。

少しでも力になりたいから。」


 

わかっているんだな、あいつは。

有名人と付き合うすべを心得ている。

ニノの彼女もそうだったけど、

業界人は詮索されるが、

一般人なら名前も出ないし、

詮索すれば訴えることもできるって。


 

俺は、

自分のこのモヤモヤした気持ちを持て余し、

あいつの誘いに乗って何度も会った。

それが間違いだとも気が付かずに。