天使の去った先 樹海11  | 青のパラレルワールド物語

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青さんが登場する空想小説を書きます。ご本人様とは一切関係ありません。
腐話もありますので苦手な方はご注意ください。

久しぶりの更新なので

 

天使の去った先の説明

 

天使の去った先ー1

 

天使の去った先 深海1

 

リンク張っておきました。

 

 

 

 

 

 

 

レースのカーテンの向こう側が、明るくなってきた。

朝か・・

初日の出か。

 

ノロノロとソファから起き上がった。

 

俺の目の前には、

俺が飲んだ酒の瓶やビール缶が転がっていた。

酒が強いことを自覚する自分でも

かなりの量を飲んだと、呆れる。

 

これじゃ顔が浮腫むはずだ。

とにかく、起きないと。

 

俺は、足がもつれて、真っ直ぐに歩けず、

壁にぶつかりながら、風呂場に向かう。

 

壁に寄り掛かりながら、

シャワーを全開にして頭から浴びた。

 

どうしてこんなことになったのか。

いくら考えても、わからなかった。

 

俺のことを愛していると思っていた。

でも、それは違ったのか。

 

愛していても、だからって毎日一緒に居られる訳ではない。

 

あの日、一緒に住もうって言った俺の誘いを、

断った貴方の選択は正しかった。

俺にはそのあといろんなスキャンダルが流れたから。

 

メンバーだから、

一緒にご飯食べていようが、

旅行に行こうが、

そのくらいなら、

やはり、このメンバーは仲がいいって言われるくらいだけど、

もし、貴方と一緒に住んでいることが明るみに出れば、

それこそ、騒ぎになる。

 

デビューしたばかりの新人じゃないんだから、

住む場所に困っているわけでも、

お金に困っているわけでもない。

その理由は・・・

 

スキャンダルなんて、この仕事をしていれば、

いくらでも作られる、真実でないことで・・

 

それは仕方ないって割り切っている。

この世界にいる限り避けられない宿命だ。

 

でも、貴方は耐えられなかったのか?

俺を信じられなかったのか?

 

 

いや、

待てないってことなのか・・・

確実な約束なんかできないから・・

 

俺は、ただ、悔しくて。

淋しいとか、悲しいではなく、

怒りが支配しているのを感じていた。

 

貴方は俺との関係を無かったことにしたいんだろう。

だったら、はっきりいえばいいんだ。

俺はそんなにしつこい男じゃない。

嫌だという人をつなぎ留めたりしない。

 

メンバーもだよ。

俺のせいだって決めつけている。

そうじゃないって言っても信じないんだろう。

 

わかった。

分かったよ。

 

何も無かったことにすればいいんだろう。

 

俺は、浴室の壁を拳で叩いた。

 

 

 

俺は自分の目線で物事を見ていた。

貴方の態度に怒り、その怒りで回りが見えず

勝手に結論を出して、逃げようとしていた。