カシンです。これは、アタシ(50代・男)が考えていることを書くブログです。
今週は、反トランス動画を見て思うことを書いています。
前回は、「面倒な人」が良く使う方法である、「消耗戦」について説明して。それには付き合いたくないことを書きました。
長期的には
- 正しい知識を広める
- 正しいかどうか判断する考え方を広める
のがいいと思います。
そう言った上で。でも、動画を見てて、あまりにもひどい。そう思うと言い返したくなるので。
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「性自認」について。テレビ番組で、Walsh 氏は、心の中で思うのは勝手だが、こっちに押し付けるな、付き合わされる筋合いはない、みたいなことを言います。
また、「生物学的男性」が「女性」にはなれない、ということについて、「ちょっと前までみんなが正しいと思ってたことが、急に極端な考えになるのか」みたいなことも言います。
このテレビ番組や、抜粋動画を見て、Walsh 氏の発言に「そうだそうだ、もっと言ってやれ」と思っているのが、米国キリスト教右派でしょう (皮肉なことに、「福音派」＝ evangelical、布教する人、と呼ばれます)。
進化論も否定しがちな右派ですが。
キリスト教がイエス・キリスト独りから始まって、そのまわりにいた人々の布教で広まったことは認めざるをえないでしょう。
異端の少数派だったグループが。その中だけで真実と思われた考え方を。理解のない、迫害してくる周囲に必死に説いた結果、認められて多くの人の考えを変えたのではなかったのですか???
その「手段」そのものを否定しますか。それはあなたたちがしてきて、今もしていることでしょう??? 世の中に布教によってキリスト教を広めたいんじゃないんですか。異教徒に、自分は間違っていた、キリスト教が正しいと認めさせたいんじゃなかったんですか???
「そっちの勝手な考えを押し付けるな」「世の中の常識が間違ってるなんてありえない」。
この、「自分がやるのはOK」けど「他人がやるのはダメ」って、その、他人の立場を思いやる想像力ゼロなところが、とてつもなく残念です。
ますます、こういう人たちの相手はしたくないです。この人たちは「Do unto others as you would have them do unto you」って言葉を聞いたことがないんでしょうか。
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動画に戻ると。Walsh 氏が「性自認」について「自分がトマトの苗だと言えばトマトの苗なのか」などと言うのを聞いて、Pearl 姉さんは笑いながら、「じゃあ自分も黒人だと言えば黒人になるのか」と軽口を叩きます。
ここで黒人の話を持ち出しますか。
ほんの 60～70 年くらい前ですか。米国の一部ではまだ、黒人は白人と同じほどには「人」ではないと思われていました。
黒人は当然に白人より劣ってるし。「自分は白人と同じくらいにヒトだ」という黒人はおかしいと思われてました。黒人を白人と同じ風呂トイレに入れては白人の安全がおびやかされると言われた。
だけれども、黒人は内心、「自分も人だ」って思ってました。それは当然のことで。おかしいことではなかった。その「発見」は米国の歴史の中でもとても大きなできごとで。アメリカ人ならその事実と意義を学校で習ったはずです。
それが、見た目で女性に見えない人が。でも自分はどう考えても女性だ、と切に訴えるという話を聞いて。アタマがおかしいと笑い飛ばす。
短いながら、本当に残念な気持ちになる動画です。
つづく
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お読みいただきありがとうございました。