結局、残るのはオールドタイプ。

カシンです。これは、アタシ (50代・男) の考えを書くブログです。

5/23の記事で、アタシは、世の中の改善がなかなか進まないのは「ONN状態」と名付けた仕組みによることを発見した、と書きました。
6/3にも関連したことを書きました。

この「ONN」は「オールドタイプ」「ニュータイプ(急進派)」「ニュータイプ(慎重派)」からとっていて。見ての通り元ネタはガンダムです。今回はその話。
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アタシはファーストガンダムのプラモデルブームの真っ只中を生きました。そして、その後「∀ガンダム」(2000年) まで見たのち、いったんガンダムファンは引退しました。なので、その後の話はあまり知りません。以下の話は、現代の解釈とは違ってるかもしれません。2000年ごろまでに、こう考えた、という話です。

※「Gのレコンギスタ」については、前に記事にしました。
今年の「水星の魔女」は見まして。楽しめました。以下の話に当てはまるように思います。
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ガンダムは 1980-83年に商業的に成功したので、終わらせることができなくなってしまいました。ということは、以後、ガンダムでは問題は解決できません。

つまり、ガンダムって次のような話です。

地球圏は、現状維持、ことなかれ主義のオールドタイプの支配下にあります。

「このままではマズイ (重力に魂を引かれた人類の重みで地球が潰れてしまう)」ということに気がついた人類、ニュータイプが現れます。

その中の過激派は、覚醒しないオールドタイプは皆殺しにして (人類の粛清)、ニュータイプだけの世界を創ろうとします。

一方、穏健派は、そんなことはゆるされない。人類の覚醒を待つ、という立場をとり、過激派と対立します。主人公はこちら側で、白いガンダムに乗ってます。

過激派と穏健派が戦争をして、なんだかんだあった後、結局ニュータイプは共倒れに終わります。

最後には元通り、オールドタイプだけが残ります。人類は戦争の歴史を繰り返すのであった。次回作につづく。人気作品の宿命です。

これが「ONN状態」の元ネタになりました。
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お読みくださりありがとうございました。


でも語り始めると終わりきれなくなり。以下はアタシのガンダム論の続きです。

…戦争の歴史を繰り返すのであった。

ということを続けていても辛いので。「機動武闘伝Gガンダム」(1994年) で平行世界的な枠組みが導入され、つづく「新機動戦記ガンダムW」「機動新世紀ガンダムX」では、描けないはずのガンダムの「最終回」が描かれました (二度と戦争が起きることはなかった!/ニュータイプ、オールドタイプの区別なんて幻想!)。

ガンダムがシリーズからジャンルになったことで、可能になったことです。

ちょっと残念なのは、そこにガンダムの主の富野監督が介入して、WやXの最終回を反古にして、全ガンダムの歴史を1つにまとめてしまったことです。

しかも∀ではケリがつけられなかった。いつも通りの富野監督流で、一人 (ギンガナム) に罪を負わせて、うやむやにしてしまった。ようやくGレコで、「若者は旧世代と違うので期待できる (実際に人類の覚醒は始まっている)」という、ファーストのカツ、レツ、キッカと同じラストまで戻ることができた…。

新世代のガンダムはだから、「振り出しに戻る」まで原典を再現する必要はなくて、ちゃんと最終回を描くといいんじゃないかと思います。「水星の魔女」人類の外宇宙進出のための医療用ガンドはどうなった?? アタシはそっちが本筋になるかと期待してましたよ?? ミオリネがんばれ。
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お読みいただきありがとうございました。