ちょっと横道

 

自分のバージョンRのエンジンルームですが・・・

吸気系はサクション等パイプ類&エアークリーナー交換

排気系はタコ足&タービンアウトレット交換していますが・・・

この写真を見ておかしいと思う方がいると思われます。

 

”powerd by BRABUS"

 

コルトRALLIART系のカバーはこれですよね・・・

 

実は初代スマートフォーフォー(W454型)

この車はコルトと兄弟車なのです。

そして上級グレードに”BRABUS”というモデルがあり、1.5Lのターボモデル。

 

そうです・・・

コルトRALLIARTの4G15ターボエンジンがM122と云うエンジン型式でスマートフォーフォーBRABUSに搭載されているのです。

そして少しチューンされてバージョンRの163psから177psになっています。

 

で、このカバーが付いているのですが、元が同じエンジンなので無加工で取り付け可能と判断し探しました。

 

部品番号も判り部品商さんに調べて頂いたんですが、廃版で入手不可との回答・・・

 

さて、どうしたモノかと諦めてた所に海外のオークション?ショッピングサイト?にて1個出展されているとの情報を頂き、情報元の友人の協力もあって何とか入手しました!!

 

そしてあっけなくポン付けww

 

恐らく日本でこんな事してるの自分だけでしょうww

 

そしてロッカーカバーも元々赤で塗ってあったのですが(標準はアルミ無垢)下地を手を抜いて自家塗装したので剝がれ始めて来てみっともなくなってきたから会社でサンドブラストで塗った塗装を全部剥がして、しっかり下処理をして赤色の結晶塗装を施しました♪

 

本来ならこのように剥き出しで付けたいのですが、コイルの真上がフロントデッキで雨水が落ちてくるのです。

後はやはりBRABUSカバーが気に入ってるので外したくないのですww

 

当社ではこのような結晶塗装もやっていますので、エンジンルームのリフレッシュにいかがでしょうか?

 

では今日はここまで♪

便利師 柘榴です。

 

と云う事でエンジンのブローが確定し、さっそく代替えエンジンの模索に入りました。

 

嬉しいかな、悲しいかな人気イマイチの車なので、そこそこの程度の中古エンジンがオークションで出ています。

 

おおよそ10万km~20万kmで価格は送料込みで4万円~10万円

 

中にはエンジンECU付きやM/TやCVT迄付いたものもあります。

 

そして今回は自分のより2年古いですが、14万km走行で、ロッカーカバー内部の状態が画像で載っていて、そして圧縮の状態も基準値に近く(基準値:1210kPa)、降ろす前の試乗の状況が掲載されたものがあったのでそれをチョイスしました。

そしてこの状態から、タイミングベルトの状態とバルブタイミングのずれが無いか、カム、クランクフロント、クランクリヤのオイルシールから漏れがないかとウオーターポンプの状態を分解して確認をしていきした。

オイル漏れもなく非常にいい状態のエンジンです。

リヤ周りのオイル漏れもなく、冷却配管も錆もなくいい状態です。

 

で、ここまで準備が出来たら・・・

 

車両からエンジンを降ろしていきます。

 

で、今日はここまでです♪

 

 

 

便利師 柘榴です。

 

今日から不定期になるとは思いますが愛車コルトRALLIART VersionRのブローしたエンジンの検証と復活できるかどうかの確認を綴っていこうと思います。

 

車は2008年6月登録

走行距離は4月時点で414,000km程

エンジン本体はタイミングベルトやオイルシール等の消耗品を換えただけで一度もオーバーホールしていないオリジナル状態。

オイル交換は3000km~5000kmで必ずエレメントとセット交換

 

使用オイルはディーラー管理時代は主に純正のSM級10W-30

当社で管理するようになってからは色々なオイルを試したくて最初はワコーズのプロステージS 10W-40を二回程使用の後、現在はspeedHeart formula Stoic10W-50を使用しています。

 

 

遡ること4月某所

 

サーキット走行を終え、昼食を取り、高速に乗って快適に岐路に着いていたのですが・・・

 

高速降りる時にETC専用レーンに行けず、一般併用レーンに入ったものの、一般車が居て料金を支払っていたのでクラッチ切って停車しようとした所、突然のエンスト。

 

エンジン再始動しようとするもセルが回らず。

 

以前より時々セルが回らない時があったので、とうとうセルがお亡くなりになったのか?!?!

 

※この時エンストした事に関しては時々あったので全く気にしてなかった

 

とそのまま惰性で何とかゲートをくぐり停車。

 

その後、道路管理会社の車に救援に来ていただきましたが、ブースターでも始動不可能で牽引で道路管理会社の駐車場に緊急搬送していただきました。

 

そしてJAFさんに連絡し車の搬送を依頼。

 

JAFさんでブースターしてもらうもセルが回らず会社に搬送していただくように依頼しました。

 

翌日会社に車が到着し、先ずはバッテリーの交換。

 

セルは回るものの元気がない。

 

数年前にセルはリビルトに交換しているのですが、ここ1年くらい「カチン」というだけで回らず、数回キーを捻ると回る事が時々あったので、「外れを引いたのかな?」と思ってそのうちOHすればいいやぐらいに思っていました。

 

今回その時が来たと思い速攻でセルモーターを取り外し分解

 

分解直後の写真を撮り忘れたのですが、下の写真の赤丸部分が真っ黒でした。

 

下記見本の「過剰被膜」より黒かったのです。

で、分解していて思ったのが、可動部(写真の青丸部)にこれでもかって位グリスが塗ってあったのです。

 

それも真っ白いグリス・・・

 

それってシリコングリスじゃね?

 

モーターケース内部にシリコングリス使うのはご法度。

 

グリスから発生するガスでコンミテーターの酸化被膜を生成させやすくなると云われており、通常ならモリブデン系もしくはリチウム系のグリスを使うのですが・・・

 

このケースは電動ファンのモーターでも発生し突如電動ファンが回らなくなるケースもあります。

 

下記写真はエンジン修理でお預かりしていたST185の電動ファンモーター。

暖気中に突然回らなくなったので、モーターに直電入れてみたのですが、それでも回らずモーター本体不良と判断し部品を注文するも廃版で入手不可。

 

仕方なくアダプター作成し別の車のモーターを流用して修理をしましたが、その後にお預かりしたST185も電動ファン回らず検証するために分解し確認。

ブラシの残量とコネクターからブラシの導通はOKでコンミテーターが真っ黒で導通がなかったので磨いて復元して回る事を確認。

 

モーターは子供の頃ラジコンのモーター等を分解して直していたものですww

 

ま、最近のモーターはカシメがしっかりしているので分解は困難ですが、カシメが少ないモーターなら修理できる可能性はありますね♪

 

で、少し脱線しましたが、グリス類はしっかり清掃しモリブデン系のグリスを摺動部各所に薄く塗布しセルモーターを復元して車に組み込み始動!!

 

一発で軽快に回りこれで帰れると思いました・・・が

 

この後絶望を目のあたりにするのです。

 

帰宅前にサーキット走行した後と、そろそろ交換時期であった為オイルとエレメントを交換しようとリフトに移動し車を上げオイルを抜いたのですが・・・

 

なんか濁ってる・・・


オイルは通常3000km毎にオイル&エレメントをセット交換でオイルはスピードハートのストイックを使用しているので、抜いても新品のような赤いオイルが抜けてくる筈なのですが、オイルの色がグレーに見える・・・

 

少々受け皿に受けて観察しましたが・・・絶望の色でしたww

そして上澄みを廃棄すると底にはマグネットトレイに引っ付く鉄粉も・・・

はい、間違いなくアルミ系等の粉と鉄の粉が居ます。

 

取り敢えずエレメントを交換し、オイルを補充してワコーズさんのフォアビークル入れてお祈りしてエンジンを始動しました。

 

掛かった瞬間に「カタカタ」と出てその後は物凄く静かにアイドリングしているのですが、暖機後軽くレーシングするとエンスト。

 

そしてクランキング出来ず・・・

 

そうですね・・・エンジン逝ってました(泣)

 

完全に冷却するとエンジン始動可能なのですが、暖機状態だと全くクランクが回りません。

 

取り敢えず諦めてエンジン載せ替えの準備をしていくのでした・・・

 

今日はここまでですね。

便利師 柘榴です。

 

今回はコルトに搭載されている4G15 MIVECターボエンジンの歴史について脱線しながら話していきますww

 

新開発として登場した第一世代

4G1系エンジンは1977年にG11B(1.2L SOHC)G12B(1.4L SOHC)として初代ランサーのマイナーチェンジで4G42ネプチューンエンジンとの変更で搭載されたのが始まりです。

初代ランサーに搭載された縦置きG15B SOHC

 

三菱初のカムシャフトの駆動にゴム製タイミングコグベルトを用いた小型・軽量設計の鋳造鉄製ガソリンエンジンで信頼性と耐久性に優れており、2023年(令和5年)4月現在まで45年以上に渡って製造されていました。(国内は2012年のコルト消滅で終了)

また、G1#B型エンジンは初期の自動車排出ガス規制に対応する為、MCA-JETと呼ばれる排ガス対策システムを導入していました。

特徴的な機構として「ジェットバルブ」と呼ばれるごく小さな二次吸気バルブであり、吸気バルブと共にロッカーアームで駆動され、シリンダー内に強力なスワール流を発生させ混合気の着火性を高めていた。ジェットバルブの装備により大量のEGRを掛けても燃焼が安定するようになり、昭和53年排出ガス規制をクリアした。

 

MCA-JET解説図

 

1982年には日本初のMDエンジンと呼ばれる機構を採用。

MDはmodulated displacementの略で可変排気量を意味し、低負荷時に1気筒目と4気筒目を休止し2気筒で稼働するものだった。

 

G15B MD

 

最初はG12Bに搭載、後にG15Bにも設定された。

そしてこの機構一時期消滅するが、90年代に4G92と6A12にMIVEC-MDとして復活します。

 

 さらにミラージュのマイナーチェンジG12BにECIターボを装着して105ps(グロス)まで出力向上。

当時では「世界最小のターボ」をうたっていた。

※翌年にミニカがG23B 550ターボを発売する

 

MIRAGE G12B ECI TURBO

 

静かな第二世代・・・

90年初頭に発売されたランサーとミラージュに搭載。

新型4G9#エンジンシリーズの登場で少々身を潜める形となる。

 

JETバルブを廃止したシングルカムキャブレター仕様となり名称もORIONからCYCLONに。

エンジン型式もG1#Bから4G15に変更される

ターボなどのホットなパーツは搭載されず、その代わりに排ガスと燃費に特化する希薄燃焼システム「MVV」などが発売された。

基本シンプルな仕様なものが基本で主に廉価グレードやバンに搭載されホットなモデルは存在しなかった。

 

レパートリーが多彩な返り咲いた第三世代

エンジンの搭載方向が変わり助手席側から運転席側に変更された。

 

また4G91 1、5Lエンジンが廃止されこのクラスの主役エンジンに返り咲いた。

 

そしてDOHC、DOHC-MPI、MVV、GDI仕様が設定されミドルグレードを中心に搭載車種が拡大された。

CK2Aランサー 4G15 DOHC MPI

 

CQ2A MIRAGE DINGO 4G15 DOHC GDI

 

そして最期の第四世代

2002年発売のコルトに搭載。

MIVEC(VVT)化され、最後にはMIVECターボになり163ps※の力を与えられ2012年に日本から消えていきました・・・

 

4G15 DOHC MIVEC

 

4G15 DOHC MIVEC-TURBO

 

このエンジンを開発した人は発売当初45年も製造され続け、163ps※にまで馬力が与えられるとは夢にも思わなかったでしょう。

 

それだけ頑丈で使いやすいエンジンだったのでしょう。

 

※初代スマートフォーフォーBRABUSにM122と言う型式で搭載され馬力は177psとなっている。

 

では今日はここまで。

 

では次回からはブローした4G15の分解編を始めようと思います。

 

便利師 柘榴です。

 

今日は三菱の旧世代エンジンの事を少し書いてみようかと。

 

その昔、三菱はエンジンに名前を付けるのが好きでしたww

理由は知りませんがww

 

ではその一覧です。

 

軽自動車用エンジン(一部海外向けも含む)

G2#B 2G2#系  2気筒 OHC

360cc~800ccガソリンエンジン:バルカン

3G8# 3気筒 OHC/DOHC

550cc~800ccガソリンエンジン:サイクロン 

 

小型車以上エンジン

G1#B 4G1#系4気筒 OHC/DOHC

1200cc~1600ccガソリンエンジン:オリオン→サイクロン

 

G3#B 4G3#系4気筒 OHC/DOHC

1200cc~1800ccガソリンエンジン:サターン→サイクロン

 

4G4#系4気筒 OHV

1200cc~1400ccガソリンエンジン:ネプチューン

 

G5#B 4G5#系4気筒 OHC

1850㏄~2600ccガソリンエンジン:アストロン→サイクロン

 

G6#B 4G6#系4気筒 OHC/DOHC

1600cc~2400ccガソリンエンジン:シリウス→サイクロン

 

6G32 直列6気筒 OHC

2000ccガソリンエンジン:サターン6

 

6G7#系V型6気筒 OHC DOHC

2000cc~3800ccガソリンンエンジン:サイクロン

 

4D5#系4気筒 OHC/DOHC

2300cc~2500ccディーゼルエンジン:アストロン→サイクロン

 

という感じで名前がついてました。

初代コルト等に搭載されていたKE系エンジンや軽のNE系等の旧世代には命名は無く、90年代に入ってから発売された新生代のエンジンで4G9系6A1系からは名づけが廃止となりました。

なんでやめちゃったんだろうなぁ・・・

結構好きだったのにww

4A3#系(660cc~1100cc直4ガソリン)

4G9#系(1500cc~2000cc直4ガソリン)

6A1#系(1600cc~2500ccV6ガソリン)

4M4#系(2800cc~3200cc直4ディーゼル)

 

ここまでが鋳鉄ブロックの世代ですね。

 

昭和の後期位で各メーカーエンジンにペットネーム付けるのが流行ってましたよね。

トヨタ:LASRE

ライトウエイト(軽量)、アドバンスト(進歩した)、スーパーレスポンス(応答性が良い)の頭文字からの由来だそうです。

日産:PLASMA

Powerful&economic Lightweight Accurate Silent Mighty Advanced ENGINEの頭の字だそうです。

三菱:CYCLONE

Cybernetics Controlld Longlife Origimal New Enginだそうです。

MAZDA:MAGNUM

由来不明

 

等々ありますね♪

 

ではまた♪