セミトランジスタ回路には、いろんな種類がありますが、当方が製造販売しているものは以下のように動作します。

 

p.2から順番に見ていってください。

図で示す赤線は、セミトラ回路を動作させるための電源線です。

ここは6Vでも12Vでもセミトラ回路が動作するように設計しています。

イグニッションコイル1次側のマイナスを入り切りするのはMOSFETです。

そのMOSFETの動作を制御しているのが内部回路です。

その内部回路の電源は6Vでも12Vでも良いということです。省エネ設計ならびにちょっとした工夫をしていますので、それくらいの範囲で動作を保証できるわけです。

 

 

 

⑤は200V以上と書いてありますが、現在当方で使用している標準の素子では250V、特別仕様では600Vです。MOSFETの耐圧、というのはこの数字のことです。ポイント点火でも200V程度は出ますが、そのタイミングや波形に乱れがあります。一方でセミトラ点火ではタイミングはポイント開とほぼ同時、波形は俊敏な立ち上がりを見せます。

⑥は1万V以上と書いてありますが、実際には2万~3万Vです。

 

どうでしたか?

ご理解いただけたでしょうか。

セミトラの動作のための消費電力は0.数W程度です。赤線には0.0数アンペアしか流れません。とても省エネなシステムなんですよ。

 

このセミトラの回路、特に内部回路とMOSFET素子選定は設計者により異なります。そのため、製品の点火特性や耐ノイズ性能も異なります。

では、どうやって製品を比較すればよいのか?

 

それはこちらで説明しています。詳しく知りたい方はどうぞ。