日程:2024年5月18日

場所:京都国立近代美術館

展示:没後100年 富岡鉄斎 Tessai

 

 

もうパンフレット見た時からこれ絶対面白い展示だ!って思って行きたかった

富岡鉄斎展!!

(詳しくはこちら→【5月に行きたい美術展が多すぎ】)

 

写真はすべてNGだったのが残念だったのですが…

もうね、感想は一言。

 

こんなかっこいい日本画ある!?

 

いや最高だった…

力強くて、勇ましくて、大胆で、かっこいい。

It's cool!!

 

土曜に行ってきましたがそんなに混んでいなくてゆっくり見ることができました。

 

 

 

▼富岡鉄斎という人物

詳しくは公式HPをご確認いただきたいのですが、

咀嚼して私なりにご紹介すると、『超多才なセンス良すぎ京都人』って感じです。

めっちゃ賢くて勤勉家。89歳の大往生!

京都人ぽさは、彼の持ち物(お茶の道具とか、画材のコレクト等)からセンス感じます。

しかも洛中出身の彼。センスの高さは出自からかも?

お洒落さんな印象ですね。

 

鉄斎が残した言葉で印象的だったのはふたつ。

「万巻の書を読み、万里の路を行く」

これは、絵を描く人が心がけるべき教えだとして鉄斎自身もかなりの読書家だったそう。

読書家なのめっちゃ印象良い!(笑)

 

もうひとつは、「私は学者であって画家ではない」と伝えた言葉。

現代では文人画家なんて言われているけども、

本人はあくまで文人であり、画家ではないと線引きしてはいます。

しかし作品を趣味程度で製作するのではなく、”良い絵を描こう”とする姿勢はストイック。

たくさんの旅もして多くの景色を見て描いたとされる彼の作品は

そのストイックさが表れた力強さがあると思いました。

 

 

 

▼お気に入り作品

ちょっと今回も写真無しなので、私の感想だけなのですが…

ご了承ください。

 

■山水図(慶応3年)

まじでかっこいいいいい!序章で見て結構衝撃的!サイズも大きいので圧巻です!

 

■富貴国香図(明治時代)

花が風邪で強く吹かれているような…静止画のはずなんだけども、

なびいている様子はもはや動画のような感じでした。

 

■蓬莱仙境図・武陵桃源図(明治37年)

これこれ!!

青と緑が混ざり切っていないようなエメラルドグリーン・エメラルドブルー!

まじでかっこいい!!

 

■無尽蔵(明治43~44年)

なにこの緑の鎖…

急な中二感…

 

■耶馬渓図・宝珠川図(明治時代)

この二つの対比も好きかんじ~!

宝珠川図の色味とかがイチジクみたい。

 

■菟道製茶図・粟田陶窯図(明治2年)

松木の上に登って木々の隙間から人々の暮らしを覗いているみたいな構図。

自分が鳥になったみたいな視点で面白い。

 

■靖献遺言人物像・南朝忠臣像(明治3年)

背景が真っ白で人物しか描かれていない(右が中国人たち、左が日本人たち)

のに物語性が感じられるというか…

ちょっと漫画の方のBLEACH感もふっとよぎりました(笑)

 

■富士遠望図・寒霞渓図(明治39年)

■妙義山図・瀞八丁図

この二つは絶対に見た方がいいいいいい!!!!!

本当にすごい…

かっこいい…

伊豆の日金山からの眺望だそうです。

水(=海)の白と自然(=山・木)の黒のコントラストが本当にかっこいい。

 

 

■懸崖蘭図(明治42年)

墨で描く渓流之図。勢いと墨の量が素晴らしい!

こんなかっこいい渓流の画、水墨画、観たことない…

 

■碧桃寿鳥図(大正5年)

こんなに力強くて、瑞々しくて、生命力に溢れた花鳥図初めてです。

この鳥も美しい。

果実を食べると不老不死になれるという伝説もあるそうで。

 

 

 

▼今回の購入品

 

B5サイズ版の簡易ポスター

 

ポストカード4種

 

作品集買おうか迷いましたが…

鉄斎美術館なるものがあるそうで、そこに行ってみてから買おうか検討しようと思います。

行ってみたいな~

 

 

 

もう写真少ないし、感動を言葉で伝えきれないのもどかしい…

 

 

 

京都の夕暮れ

 

 

ではまた。