日程:2024年1月16日
場所:入江泰吉記念奈良市写真美術館
展示:入江泰吉 約70年前の古都奈良の貌・加速するヴィジョン あ展
先日の記事【景観が美しい美術館】でもお話しした入江泰吉記念奈良市写真美術館へ早速行ってきました!
外観やっぱり綺麗…
そして展示内容もすごくよかった…
■アクセス
JR奈良駅から徒歩約50分。(ガチ)
春日大社の近くといっても、かなり入り込んだ住宅街に突如として現れるモダンな建物。
普通に小学生の通学ルートでもあるし、出くわした時ちょっとびっくりする。
一応、駅から春日大社までのバスも出てますが、バスで約30分+徒歩10~15分ほど。。
バスが出るまでの待ち時間と観光客でぎゅうぎゅうの車内を想定すると、どっちがいいやら。
■入場料
500円 ※現金支払いのみ
■内装
正門から少し階段上がって、すぐに地下へ進む階段へ。
1F:ガラス張りの景観、奥に小さなカフェスペース、小さめのコインロッカー(カフェ行ってみたかった…)
B1F:受付、簡易的なミュージアムショップ、展示室、ワークスペース(教室?) など
今回見てきた展示はこちら
まずは【入江泰吉】という人物をご紹介。
▼以下公式HPより原文ママ
奈良大和路の写真家。
1905(明治38)年、奈良市に生まれる。画家を志すが家族の反対で断念するも、長兄からアメリカ・イーストマン社のベストコダック・カメラを譲り受け、写真に打ち込む。
1931(昭和6)年、大阪で写真店「光芸社」を開業。文楽人形を撮影した「春の文楽」で世界移動写真展一等賞を受賞、文楽の写真家として活躍する。
1945(昭和20)年3月、大阪大空襲に遭い自宅兼店舗が全焼、ふるさと奈良へ引き揚げる。同年11月17日、疎開先から戻される東大寺法華堂四天王像を目撃、そのときアメリカに接収されるとの噂を聞き、写真に記録することを決意。以後、奈良大和路の風景、仏像、行事等の撮影に専念。
晩年は「万葉の花」を手掛けるなど約半世紀にわたって撮り続けた。
1992(平成4)年1月16日死去。享年86歳。
展示室はこんな感じ
モノクロ基調のしっとりした落ち着いた空間。
ちなみに写真もモノクロです。
▼私のお気に入り作品
古都遠望
写真とは思えない。墨絵のような風景画にも見える。
東大寺大仏殿前八角燈籠
雪と奥行きと陰影とシンメトリーが美しい。
東大寺境内
これこれ!こういうの本当に素敵。こういうの私も撮りたい!
興福寺境内
これもそう。奥の興福寺の光が当たってる感じが絶妙なコントラスト。
手前の鹿がシルエットみたいになっててそれもいい。
春日の仔鹿
なんだかジブリの世界観にも通ずるような…
鹿の日常を激写した感じ?
薬師寺東塔
これ見た瞬間身震いした。
美しいってだけじゃ表現できないほどの感動。
この作品は西塔塔心礎(さいとうとうしんそ)の水たまりに写り込んでいる東塔をとらえたもの。
解説にもありましたが、この作品を発表したらこぞってカメラマンや観光客らの間で話題となったそうで。
今では塔心礎の上に西塔が再建され今では見ることができない光景らしいです。
▼よりアップで
▼さらにアップ
この作品が一番好きかもしれないです。
秋篠川
西の京 月
なんか川瀬巴水のような世界観…【こちらの記事でも紹介してます】
ふと上空を見上げた時にこんな綺麗な月が出てることありますよね。
ふとした瞬間を、自分の目線での瞬間を切りとるのが写真なのか。
さらにもう一つの展示へ。
加速するヴィジョン あ展
これめっちゃ不思議な作品だった…
ちょttっとアクセス悪いのは否めないですが、冬のお散歩コースと思えば大丈夫かも。
帰りに春日大社寄っても良し◎
素敵な写真美術館でした。
寒かった~!!!