お盆は東京で過ごした。
8月のお盆明けが〆切の仕事がどっさりあった。それを済ませて帰省した。
主たる目的は劇団の合宿である。これは以前から準備を進めていたもの。
4日間、市民会館を貸し切ってある。
劇団員を3つのグループにわけ、それぞれ7~10分で1本の芝居を創る。
最終日それを大ホールで公開する。入場無料の本番だ。
今までの合宿では普段できない基礎練習やメソードを集中的にやることが多かった。しかしメンバーも成長した。そこで自分たちの力で0から芝居を創ることにした。
合宿…と言っても中高生の団員は自宅から通ってよい。泊りたい人は市民会館の和室で雑魚寝だ。調理室で自炊してもOK。大人はできるだけ関わらない。芝居も生活もみんなでやる。
結局、半分くらいは全日程泊まりこみ、3日目の夜は全員泊まっていた。家庭から米や野菜などの差し入れがあり、中には炭や鉄板を持ってきてくれて豪華なバーベキューランチになった日もあった。
合宿には、早稲田の演劇サークルの現役部員も来てくれた。俺の後任として劇団指導をしてくれる後輩から合宿の話を聞き、俺たちも参加させてくれと言い出したそうだ。彼らも3日間で芝居を創って最終日に披露する。ロビーにテントを張ってそこで寝泊まりしている。風呂は市民会館のシャワーだ。
この合宿にはいろいろ成果があった。短編映画ならぬ、短編芝居が4本できあがったわけで、これはショート動画世代には作りやすく、演じやすく、見やすいのかもしれない。早稲田の後輩の芝居もよかったが、中高生も負けていないこともわかった。
夜は早稲田大学の現役学生による「夏休みの宿題質問コーナー」が自然発生していた。勉強のやり方とか大学受験についての話も聞けたらしい。私も早稲田に行きたいと泣いた高校生がいた。
最終日の公演には、保護者中心にたくさんの人が来てくれた。全部合わせて1時間以内に終わるってのも好評だった。
合宿を終えると、学校で9月以降の探究学習の打ち合わせをする。
先生方はわざわざ来てくれなくてもZOOMで大丈夫ですよと言ってくれるが、ZOOMで打ち合わせとなると夜になる。先生方の勤務時間外だ。
そこで、帰省ついでにこちらから足を運ぶことにした。
中学の先生と話をしていると…小さな変化が生じていることを感じた。
つづく…