12名の市議会には会派が二つある。
一つは市政刷新ネットワーク 6名
もう一つは市政クラブ 2名
あとの4人は無所属、もしくは政党所属である。ただし、4人中2人は実質市政刷新ネットワークと言ってよい。
世間的には、無所属のあと2人と市政クラブの2人が「市長派」と言われている。
議長は市政刷新ネットワークのO議員がつとめている。議長は議決に参加しない。
従って、議会は11人による採決となる。
最初の頃、5:6で市政刷新ネットワークが負けることがあった。
しかし今は、7:4で市政刷新ネットワークが勝つことが多い。
そして、現在審議が進んでいる「A町保育所を田んぼアート事業跡地の移転する」という案件では、9:2で市政刷新ネットワークの主張が勝利する可能性が高くなってきた。市政クラブの二人が「田んぼアート事業跡地への移転」に反対を示したのだ。その際、A町内の市営住宅(市有地)への移転という代案まで示している。
なぜか?
山川さんが、市政クラブに「ご挨拶」を始めたのだ。形は違うが、それはかつてSが市長となった時「議会の言うことを聞かないと、市長の提案はすべて否決しますよ」と恫喝?? したことと同じだ。
「市政刷新ネットワークの言うことを聞かないと、市政クラブの提案はすべて否決するぞ」である。
P議員には、彼が行っている地域おこし協力隊への支援業務が不正ではないかという主張を浴びせる。もう一人のQ議員に対しては、彼が議会で質問・答弁を行っている時に強烈なヤジの洗礼を浴びせる。
Q議員に対するヤジは、YouTubeの生配信には流れにくい。マイクの方向などの問題だと思うがYouTubeで音声として聞き取ることは難しい。しかし、傍聴していた人に聞くとかなり鋭い言葉が山川さんやW議員から発されているようだ。Q議員の答弁は明確で聞きやすいものだったが、この頃から時々言葉につまったり、動揺を見せたりすることがあった。
市政クラブの2人も、田んぼアート事業の闇を知ったのだろうか。
その背後に存在するXさんというラスボスの存在が、彼らの暮らしに影響を与えたのだろうか。
そういうものから家族や暮らしを守るためには…と考えると、彼らの変節がわかる。変節と言うと申し訳ないが、そこでSのように戦うのは難しいだろう。
そう考えると「移転賛成」「田んぼアート事業跡地反対」という主張が、市政クラブにとっての最大の抵抗であり妥協でもあると理解できる。
そして、この地域の裏で市政刷新ネットワークが大きな支配力を持っていることを実感する。俺は、そんな組織に加担してしまっている。
俺は、次の市議選を機に市政刷新ネットワークから離れようと考えた。
そうでないと俺が壊れる。
しばらく実家を離れ、県庁所在地に引っ越すことも考えた。その頃、妻が結婚前に勤務していた会社に復職するという話があった。その会社は県庁所在地にある。