まだ10年にならないので覚えておいでの向きもあろうかとは思いますが、「平成之大馬鹿門」という石の門を、石彫家・空充秋さんが製作し、仏教大学に寄贈されました。作者は浄土宗の開祖である法然上人の還愚の精神を名前と形にして製作し、それを浄土宗の大学である仏教大学に寄贈されることとなったのですが、そのネーミングから大学関係者や学生の親たちから「学校に馬鹿という差別用語のモニュメントは相応しくない」といった内容の反発が起こり、それは全国的な論争に発展したのです。
結局この門は学校側が受け入れを辞退し、全国から引く手数多となったのですがその後引き取り手が決まり、現在は兵庫県宍粟市千種町の空山と大甑山の山頂にそれぞれ設置されて間口が2~3キロもある巨大な門となり、ハイキングがてら訪れる人でにぎわっているそうです。
その仏教大学正門の真向かいにこのお店はあります。
このお店の本店は木屋町蛸薬師にありますが、普段から車で動くタクシーの運転手には非常に行きづらい場所とも言えます。ということでこの支店のご紹介となりました。
スープはゲンコツごりごりの豚骨中心で鶏ガラ補強という感じの濃厚なスープです。骨髄のアクや肉の酸味が出るまで煮だしたスープは濃すぎる醤油や臭みのある麺と渡り合って負けない、かなり強力なラーメンです。
タレはいわゆるチャーシュータレの醤油味でしつこさを感じるほど甘辛く、スープの表面に浮いたラードぎらぎらとのバランスを保っています。明らかに豚脂の味なのにいわゆる背脂ではないのが不思議な感じですが、これはこれでOKとしておきましょうか。
麺はストレートの細麺でかなり鹹水臭さが残っています。湯がき方や湯切りはしっかりしているので、麺自体が持っている個性なのでしょう。湯がきの割に腰もしっかりしています。
トッピングはチャーシュー、葱、メンマです。トッピングは一流ですね。葱も良い物が丁寧に切られていますし、メンマもいけます。
そして何よりチャーシューが旨いですね。切り身の形から想像するに、かなり大きなウデ肉の塊を処理されているのでしょう。脂身から余分な脂肪がしっかりと抜け、サクッとした脂身と赤身の量のバランスも好ましい物です。さらにいい香りのする調味料でしっかり焼き付けてあるのでこれだけでも美味しく頂けます。ただ、巻いたり整形したりせずに、塊の形のまま仕上げられているのではないかと思うので、切り身の場所によって味や赤白の比率が変わる可能性については、止むを得ないのでしょうね。
全体としては油が強くて非常に味が濃く、40代後半の私にはちょっと厳しいものがありますが、本店のロケーションから考えると当然なのかも知れません。酔客の痺れた味覚にアピールしなくてはいけないわけですから、微妙な工夫より、それぞれがバラバラでも強烈に刺激する甘さや辛さ、油っぽさが必要なのだと思います。
だから若い人には受けがいいでしょうね。私も25年前なら間違いなく大盛りを頼んでおかわりしておかずとライスも付けて…と言うことになった味だと思います。今それをやると命に関わるかも知れないので止めておきますが。(笑)
若い日を思い出してパンチの効いたラーメンが食べたくなったらまた行きたいお店ですね。
場所はこちら。JR二条駅から市バス6系統玄琢行き、または阪急四条大宮から市バス6系統玄琢行き、または46系統上賀茂神社行きで仏教大学前下車すぐです。
駐車場はありません。車の場合コインパークはちょっと離れたところになりますがそちらを利用されることをお勧めします。この辺りは仏教大学の他、市立紫野高校や府立盲学校(小・中・高)、今宮幼稚園などがあり、学生さん・生徒さんが多く、また楽只市営住宅のエリアになるなど基本的に学校・住宅エリアですから路上駐車は絶対にダメです。
京都のラーメンについては数多くのサイトが評価し紹介しています。だからラーメンの写真や他の評価についてはそちらに任せようと言う他力本願な私。(爆)
こちらで検索して他のサイトも参考にして下さい。
余談ですが、このお店の南隣は天下一品仏教大学前店です。