百朝集より
尋常日用の
工夫に
徹するのが
大修業
偉大な修業などというと、どんな奇抜な人間離れしたことをすることかなどと思う間は、まだ何もわかって居らぬのである。
尋常日用の工夫に徹するのが大修業なのである。
大いに悟りを開こうと思って、先ず仏という偉大な者の秘義をつかもうとあせって居る僧に、趙州和尚 (唐末の名禅僧)は答えた。
朝食は食ったか。
ーはい、いただきました。
食器をよくかたづけなさい、と。
百朝集というのは、安岡正篤という人物の古典東洋思想に関する書籍です。
「いつも」「普段」これが重要なんですよってね。
普段がなってない人が、いざどうこうなんて無理無理ってね。
普段やらない人が、出来るわけなどないのですよと。