理社を捨てるということをどう考えるのか | ZENT進学塾

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先に申し上げておきますが

 

また嫌われるような記事を書きます。

 

 

理社を捨てて3科に絞る。

 

戦略上は仕方ない事なのかもしれない。

 

首都圏私立は3科入試がほとんどだから。

 

 

でも、なんか3科目に絞って見かけの偏差値を上げるみたいなムーブがあるような気がしてならない。

 

 

都立だったら偏差値45くらいのところが適正ですね。

 

から

 

理社を捨てて偏差値50のところを目指すみたいな。

 

 

 

ない?

 

いや、ある。

 

 

 

中上位でも

 

都立だったら目黒(Vもぎ偏差値56)かな?

 

みたいなところを3科に絞って國學院(Vもぎ偏差値60)とか

 

 

 

上位校志望になるとあまりそういう傾向はないけれど、中堅、中上位くらいまではそういう感覚がないわけではない。

 

いやね、もちろん志望校なんで、私のような立場の人間が人の志望にとやかく文句をつけるのはお門違いだと思いますし

 

科目絞って偏差値あげようみたいなことを考えてそうしているとは思わないんですけれど

 

科目絞ってキツくね?みたいなとこをろ第一志望に据えるという動きはけっこうよくある。

 

 

 

理社捨ててなんかいいことあるかな?

 

というのはけっこう疑問。

 

だって、高校いったら理社やるのよ?

 

大学受験するなら理社捨てるって選択はかなり危険。

 

 

中学レベルのことがしっかり分かってなくて

 

例えばだけれど元素記号カルシウムまで覚えてもなくて、それで高校化学とか最初からヘビーみたいなこととか

 

時代順すらあやふやで高校で日本史大変とか

 

けっこうよくある話。

 

高校生的にはわかってるのが当たり前のレベルの知識なのに、それがない状態でスタートしていくのはもうその時点でハンデを背負っているわけで

 

なんでわざわざ初めからマイナスの状態になろうとするのかな?

 

なんて思うことはある。

 

 

 

あーどんどん嫌われる~…。

 

いいや、まっとうなこと言ってるつもりだから、嫌うなら嫌え(笑)

 

 

 

不思議なもんでね、当塾から早慶に受かってる子達って、都立組と同等か、なんならそれ以上に理社強いなんてことも結構ある。

 

科目は絞っていても、基本的なことはしっかり押さえているとか、別に嫌いとか苦手じゃないとか

 

定期テストは別に普通に点とってましたけど?みたいな子が多い。

 

というか、ほとんどそう。

 

まぁ、たかが大手塾に所属していたわけでもない個人塾でずーっと生きてきた人間だから観測範囲は狭いと思うけれど、でも、けっこうそう。

 

 

 

知識というものは繋がっている。

 

 

国語の論説読んでいて、英語の説明文読んでいて、理社の素養が整っていると文章が途端に読みやすくなるというか

 

「ああ、あの話ね」みたいな感じで繋がりやすくなるとか、そういうことはたくさんあるんだよ。

 

 

 

理社捨てる

 

 

志望校で理社は無いからそうするのが合理的なのかもしれないけれど、でもさ、捨てていいのかね?と。

 

 

捨てて偏差値的に少しでも上の高校に受かることに、それほどの意味があるのかな?

 

 

 

別に当塾の生徒に対して何かが言いたいとか、何かがあったとか、そういう事ではないです。

 

 

受験というもの全体を見まわしたときに、首都圏の受験の歪さはものすごく気になるだけです。

 

 

関西の5科目中心の入試を見ていると「そうだよ、こうすべきなんだよ」という思いがどんどん強くなる。

 

 

ないものねだりというか、隣の芝は青いみたいな感じなのかもしれないけれど

 

受験がコスパで処理されて、どうすれば偏差値が上がるのかみたいなところにばかりフォーカスされていっている気がしてならない。

 

偏差値あげた結果、何かいいことが起こっているのかは、なんだか怪しい気がしてならない。