先日、熊本に行きまして
空港で九州の産品紹介みたいな感じでガラス細工が展示されていました。
現代の名工に名を連ねていらっしゃる、黒木国昭さんというかたの作品でした。
美しかったですね…
食器類にはちょっと前から興味がありましたけど、あえて買い揃えていこうとか、自分で買おうとはあまり思っていませんでしたが
これは、欲しい…。
切子のグラスの繊細さに惹かれました。
悩みに悩み、先日、購入。
高い買い物ですが、奮発。
さて、そんなこんなでガラスに魅せられたわけですが
もっと印象的だったのは
この方の経歴
集団就職でガラスの会社へ就職し、そこからガラス一筋。
集団就職…。
言葉としては知っているけれど、実態は全然知らない。
当時のそれがどんな、ものだったのかはわかりませんが、見聞きした程度のものだとなかなかに過酷な労働環境。
たぶん、仕事も自由には選べなかったであろう環境だと思います。
そんな中でたまたま出会ったものに魅せられたのか
そうせざるをえなかったのかはわからないけれど
そこで必死に生きて、向き合ってきたであろうと思うと
なんとも言葉にならない思いがこみ上げてくる。
きっと、凄く大変だったけれど、凄く充実していたんだろうな。
就職って、仕事って何なんだろうと思う。
自分で選んで就職した会社、仕事が自分に全く合ってなかったりなんて話はよくあると思う。
逆に、別に好きで始めたわけじゃないんだけれど
気がついたらそれで生きていたみたいなこともある。
私だって、別に好きで塾講師を始めたわけではなくて
ただ恩師と一緒にやるのは楽しそうだからついていっていたら
気がついたら独立して(せざるをえなくて)やっているわけだし。
そしてそれが別に嫌なわけではないですし。
向き不向きみたいなものって、案外自分ではわからないし
そもそも向き不向きなんてことを考えて何かを選択することも間違っているのかもしれないなと思う。
なんかね、人生ってわからんよね。