近隣の高校紹介第24弾
これでとりあえず最後!
前回の
【日比谷高校】
最寄り駅 永田町、溜池山王、赤坂見附、国会議事堂前
全都から通学可能な好立地ってホムペに書いてあるけれどいやいや流石に八王子方面とか奥多摩とかはきつくね??
でもいるらしいです。
それだけ来る価値がある高校ってことですよね。
立地はすさまじい。
近くを歩けば文化的なものが大量に。
この辺を散歩するだけで楽しい。
そう思えないなら日比谷なんていくなと思っちゃったりする。
説明不要の全国ナンバーワン公立
場所からしてもう、どう考えてもナンバーワンはここでしょ!って感じ。
国の、都の高校改革は必ずここから始まる。
そりゃそうか。
日比谷の説明、いる??
いらなくね??(笑)
そうもいかないか。
東大合格者数がここ数年で激増
今年はなんと81名も。
開成、筑駒、聖光、麻布に次いで全国5位。
国立医学部医学科にも20人以上の合格が出てます。
大学受験は中高一貫が有利とされていた時代は終わりに向かっているのでしょうか。
しかし日比谷、授業のカリキュラム的には理系国公立志望者には結構きつい。
文理選択は3年までなく、2年時に世界史探求、日本史探求を取らねばならない。
また、物理、化学、生物、地学は3年になってからしか履修できない。
これはなかなか厳しい。
神奈川県の翠嵐が東大合格者の割合が理系が多いのに対し、日比谷は文系の方が多いのは、こういった事情があると思います。
文系の人にとっても理系科目が必要なくても○○基礎をやらねばならないので負担ではあるけれど、理系の物量に比べればまだなんとか…。
でも、日比谷の意義は大学進学とかそんなところにはないですからね。
もちろん学校としては東大合格者数には意味があるでしょうし、世間もそこに目が行くだろうけれど、日比谷の目的はグローバルリーダーの育成ですし、は全科目履修型の教養主義のもと、広く学ぶことにこそ意味がある。
知の日比谷ってね。
日比谷の進路指導のページにもしっかり明記されています。
効率よく大学に進学させていくことだけが進路指導の目的ではない。
生徒諸君が自分の興味関心をさらに深めていくにはどのような道が考えられるのかを調べていくこと、できれば将来の職業の選択を見据えて自分の生き方を決定していくこと、このような重要な内容を調査・研究していくために必要な資料の提供や、助言をしたいと考えている。
とね。
スーパーサイエンスハイスクールにも指定されており、1年生全員が「理数探究基礎」を履修します。自然科学だけでなく人文科学、社会科学もテーマにでき、教員を交えた小グループ内での意見交換などをしながら個人で研究を行います。
2年生、3年生と年次が上がると選択科目として理数探求、理数探求発展と進化します。
また、GE-NET20という指定をうけており、海外派遣などにも積極的に取り組んでいます。
グローバルリーダーですからね。
勉強面は流石はトップ校。
めっちゃくちゃ大変です。
課題は多いですし。
日比谷生をもってしてもキツイ。
大学受験に対して合理的な課題ではあるけれど、量や範囲はあまり合理的ではないらしいです。
まぁ、それは流石に仕方ないのかな。
3年間しかないんだし。
日比谷は国際社会でリーダーシップを発揮できる人材を育成する場なのですから、それくらい大変なのは当然と言えば当然なのかもしれません。
こういったSSHやGE-NET20などの取り組み、教養主義などのものがありながらも東大合格者数が5位に入ってくる日比谷はなかなかに異常です。
流石に日比谷生と言えど人。
大学受験と相反するようなカリキュラムであることが完全に両立できているわけではありません。
ただ、それでもそういう道を模索していくことにこそ、意味があるのかもしれません。
学校生活は忙しいの一言に尽きます。
部活は流石に控えめな印象ですが、知的探求こそがもはや部活なんじゃないかって気もします。
ただ、都立の中で日比谷だけが突出してきているのはどうなのかな?と個人的には思う。
他の自校作成と比較しても日比谷は異常値です。
東大行くなら日比谷でしょ?みたいな感じに極集中していってしまうのは、良い事でもあるのかもしれないけれど、面白みには欠ける。
都立ごとの空気というものはあるからいいのだけれど、他の都立ももっともっとポテンシャルあるから頑張ってほしいなと思ったりします。