数えずにパッと見でいくつあるかを判断する能力をスービタイズと言います。
例えば…
※以下、ぱっと見でいくつか判断しましょう。数えてはいけません。
たぶん、ぱっと見で判断できるはず。
では、以下はどうですか?
多くの人は、この三つだと真ん中はまぁ判断できるけど、他は…となるのではないでしょうか。
もしかしたら、三つ目よりも一つ目の方が、数は少ないのにぱっと見ではわからないかもしれません。
これは、スービタイズという能力が、大体の人は5つくらいで限界だからです。
5のまとまりまでなら人は瞬間的な判断がわりとできるらしい。
真ん中は、5と3と別れているので5のまとまりの中に収まる。
下も5,3,2,1となっていて、3,2はまとめて5とできる。
上は…意識しないとまとまりが見えないわけです。
最初に出した5題も、全て5個以下です。
このスービタイズという能力は、算数のベースになるようなところで、算数が苦手な子はこのスービタイズが備わっていないことがあります。
(あまり不安を煽る記事にはしたくないのですが、算数障害の可能性もあります。)
また、備わっていたとて
3と3で6
5と2で7
2が5セットと2セットで合計14
みたいな5までの枠をひとまとまりとして「瞬時に」処理することが出来ていなかったり。
算数の基礎的なところなのですが、こういうところが欠落していると、頭では理屈はわかっても感覚ではつかめていなくて、結局処理が遅かったり、見えなかったりします。
そして、このスービタイズが備わってないのでは?と感じる事例も増えているように感じます。
特に小さなお子さんがいらっしゃる方は、お子さんがどういうふうに数の把握をしているか、試してみてはどうでしょう?