受験はなんのためにするのか。
もちろん合格するためな訳だけれど
高校なんて義務教育ではないから行かなくたっていいし
高校はどこに行こうが人生が決まる訳でもない。
だから、わざわざこんな苦行なんてしなくたっていい。
楽に高校受験を終わらせる方法なんていくらでもある。
それでも合格に向けて勉強漬けの生活を送るのは、一体なんのためなのか。
良い高校に行くため?
良い高校って何?
キミにとっての良い高校と、私にとっての良い高校って違うけど?
偏差値の高さ?
偏差値高けりゃ良い高校なの?
わからんよね。
何が良いかなんてよくわからない。
だから、そういう数値的なレベルとかまだ通ってすらない学校の好みとかそういうのは一旦無視して
それでもなお受験という経験をするのはなんのためかってところをちゃんと考えときたい。
というか、わかっててもらいたい。
私が思うにそれは
自分と向き合うためであり
自分の今の限界を見るためであり
生活の全てをそれに向けるという経験を得るため
です。
15歳
反抗期もなんだかだんだんおさまりつつあって精神的に大人になってきて
ちょうどそのタイミングで自分の将来を少しでも見据えて
そして、それに向かって自分の全力を投入する。
スケートボードで14歳の吉沢恋選手が金メダルをとったけれど、ほとんどの人にはそんな経験はなくて、自分の全てをかけて挑む何かという経験はない。
いや、吉沢選手がどんな生活してたかとかどんな想いで臨んでたか知らないけれど。
まあとにかく
普通は自分の限界とか
限界だと思っていたところのさらに上に自分が行けることに気がつくこととか
生活の全てをある一つの目的に向けるという経験はないわけ。
そういう経験が出来るというところにこそ、受験というものは意味があると思っています。
たった一つのことのために生活の全てを向けるという経験。
その経験の中で自分の様々な面と向き合う。
これが重要。
その経験の有無は、その後の人生に大きな影響を与える。
本当は勉強じゃなくても、スポーツとかでもいい訳だけど
せっかく世の中は勉強って形でその経験ができる仕組みを用意してくれてるんだから
それには乗っかっておいた方がいいんじゃない?なんて私は思う。
だってキミたちのほとんどは、放っておいたらそんな経験には向かわないでしょ?笑
そして15歳という年齢は、自分と向き合うのに凄く適した年齢だと、私は思う。
精神的にも肉体的にも、ちょうど大人になりかける時期のスタートくらいのタイミングでもあるから。
そういう経験をしよう。