文が扱えない子達 | ZENT進学塾

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説明ができない子が多い。

 

 

説明というとちょっと違うのだけれど

 

 

単語での会話しかできない子って言えばいいのかな?

 

 

「先生、これ」

 

 

みたいな

 

 

これがなんなの??

 

 

とか。

 

 

何かについて説明させると、それが日常的なごくごく単純なレベルの事とか、今日学校であったこととか

 

 

その程度の事であったとしても

 

 

けっこう何言ってるのかわからない説明をしたり

 

 

何度も言いなおしたり

 

 

スラスラ言えずに言葉が詰まりながら話していたり。

 

 

「あ、えっとぉ…明日ぁ…〇〇のぉ…あ、学校でレポートの提出があって…」

 

 

みたいな。

 

 

文字でわかります??(笑)

 

 

この感じ。

 

 

 

 

日常的に文で会話をしていないのだろうなという感じ。

 

 

単語でしか会話できない子はかなり多い。

 

 

単語で通じてしまうからなのだけれど

 

 

家でも「ごはん」と言えば、親は「お腹すいたんだな」とか、「もうすぐ時間だからな」とか生活の中のルーティンとなっていることは単語のみで通じる。

 

 

そして「ちょっと待ってね」とか「出来てるけど食べる?」とか返ってくる。

 

 

「うん」と答えれば成立。

 

 

 

 

こういうことはたぶん日常にめちゃくちゃ潜んでいて

 

 

おそらく、家庭では意識もしていないけれど大量の単語会話が成立しています。

 

 

無意識的に行われていることが問題なんですよね。

 

 

言葉をあまり発することなく生活できているのかなーと感じます。

 

 

 

 

かなり前、私の脳と自分の脳がリンクできていると思い込んでいるかのような質問の仕方をしてくる子がいました。

 

 

たぶん、家庭では親御さんがすべて察してくれているのだと思います。

 

 

優しさ?なのか、親御さんが頭いいからなのか

 

 

言わんとしてくれることを先回りして理解してくれる。

 

 

そういうことが習慣化されていくと、単語会話のみの子が誕生する。

 

 

 

 

当然、そういう子は国語が出来ません。

 

 

記述とか書かせると目も当てられないほどカオスな文になっていたりします。

 

 

文を扱って生活していないから。

 

 

文を扱って生活していないから、より長い文章なんてさらに扱えない。

 

 

「全然頭に入らない」という子はけっこう多くいます。

 

 

活字離れで文章を読みなれていなかったりするせいでもあるけれど(今の子は漫画もあまり読まないらしい)

 

 

もっともっと深刻なのは、普段の会話の中で文を扱って生きていないことにあるように感じます。

 


 

ここにさらにLINEなどのチャット文化が拍車をかけます。

 

 

LINEやSNSの会話、単語やワンフレーズ程度のまとまりだらけです。

 

 

文を書く、文を読む、文で話す。

 

 

そういう習慣をどう作るのか

 

 

大きな課題です。