昨日中2の授業で話したこと。
解けない問題に出会ったときにどうするか。
じっくり考える
これは確かに大事なこと。
でも、あまり勉強が得意ではない場合
解けないというのは
知識の欠如や解くための技能が身についていない
という可能性が高い。
そういう場合
考えるよりまず
答えを見て解読したり、質問をするということをすべきです。
考えてても、時間が無駄にすぎていく。
気がつけば
考えているようで
頭が止まっていた時間のほうが長くなる。
しかも厄介なことに
机に向かって頭を使った気になっているから
勉強した気になってくる。
何も進んでないのに。
何も身につけてないのに。
そして最後の最後に答えを見て解決をなぞってわかった気になって
謎の満足感だけを得る。
勉強してるんだけど点数伸びなくて…という方
こういう感じになってませんか？
（ま、ほとんどの場合は勉強量たりてないんですけれど）
わからないなら知識や技術不足である可能性が高い。
特に、苦手な子の場合は。
知識や技術を身につけるってことを意識して勉強していかないと
時間が無駄に過ぎます。
考えてチェヴァプチチ作れよって言われても出来ないでしょう？
まず
チェヴァプチチってなんすかね…ってなるでしょ？
考えるだけ無駄です。
ケバブみたいなやつだよ
と教えられて
なるほど
と思っても
いや、ケバブも作り方なんてよくわかんねーし！
みたいな。
イメージこんな感じ。
多くの場合、答えを見て何をしているのか解読したり
解説してもらった方がよい。
そして、わかったと思ったらそれがわからなくなる前に（忘れる前に）
反芻する。
繰り返す。
そうして知識と技術をまず身につけないと
いつまで経っても解けるようにならない。
「考えること」が勉強だと思っている人がいる。
確かに勉強にはそういう面がある。
でも、それだけではなくて
知識と技術の習得が必要だし
そのためにトレーニングすることも勉強です。
ニワトリが先か卵が先かって話になりそうだけれど
知識と技術なくして、考えるなんて出来やしないですよ。
考えてる「つもり」でフリーズしている時間のなんと無駄なことか！
さっさと調べろ！
さっさと答え見ろ！
さっさと解読作業に入れ！
さっさと質問せよ！
そして、解説の言葉が自分の言葉になるまで繰り返せ！
もちろんね、「思考」が必要なタイミングはあります。
そういう時は「そこは粘って考えて」とか言います。
たぶん苦手な生徒には
いや、多くの人は
どこが考えるべきで、どこが知識と技術の問題なのかが判断できない。
だから指導者がいるわけですよね。
勉強しているつもりで無駄に時間を浪費している子はかなり多い。
考えることが大事なのはごもっともだし
考えて何かを掴み取ることもあるとは思うけれど
考えられているのか、単にフリーズしているだけなのか
自分の状態にちゃんと気がつけないと
ただただ時間は流れていってしまいますよ。