今日、塾にくる前に見ていたテレビで
中国の大学入試について報じられていました。
高考(ガオカオ)という日本でいう大学入試共通テストが6月7日に行われたそうです。
中国の大学入試は、大学ごとの個別試験はなく
この高考の一発勝負だとか。
現代の科挙試験です。
受験者数は1193万人!
流石に人口規模がレベル違いますね…
日本は共通テストの受験者数は50万人程度。
国家の一大イベントみたいな雰囲気があるようです。
中国は1300くらいの大学数があるそうですが、ほとんどは国公立大学だそうです。
その中で国家重点大学という88校の大学に受かるかどうかは
その後の人生を大きく左右するとか。
受験者数に対して国家重点大学は極めて少ないので
受験戦争は日本よりはるかに壮絶なようですね。
受験生は当然、朝から晩まで勉強。
テレビの報道では
朝五時から深夜0時を回ってもなお勉強している人もいるとか。
インタビューされていた人は
朝7時くらいから23時くらいまで勉強しっぱなしと言っていました。
スゴイね…
キミら、それくらいやってる?
勉強しすぎて死ぬことはないから勉強しようってスローガンがあるんだって。
ちなみに中国では小学校から中学校、高校と
基本的に全てはこの高考へむけての準備みたいな感じらしく
小中だって、かなーり勉強するとか。
高校生も、土日は休むけれど平日は朝から夜まで勉強するのは割と普通のことらしい。
高校でももちろん、この高考に向けて各学校の先生たちがものすごい煽り、圧をかけるようです。
親も必死になって応援し、移動時間を少しでも減らすために学校の近くにアパートを借り
車で送迎(送迎中も勉強)なんてこともあるとか。
恐るべし中国。
スゴイですよね…
科挙試験の壮絶さは漢文や歴史で見受けられます
天の原 ふりさけみれば 春日なる
三笠の山に いでし月かも
と詠んだ阿倍仲麻呂が科挙試験に通ったことは有名ですね
でも、今でも過酷。
なんなら、もっと激しいかも?
過酷すぎてちょっと…と思います。
でも、一方でこうも思う。
中国って、本当にめっちゃくちゃ優秀な人がたくさんいる。
この試験の過酷さを乗り越えてくるのだから
当然と言えば当然。
中国という国が急成長している背景には
このものすごい優秀な人たちの存在があるはずで
一方日本は…と思ってしまう部分もあります。
国際競争力の低下が叫ばれてますよね…。
メッチャクチャに勉強して己を鍛え上げていくってのは
自分という個人の人生はもちろん
その個人の集合体である地域や国を押し上げていくことにつながる。
キミたちが生きる時代
たぶん、競争はもっと過酷になっていきます。
そういう時代に負けないように
メッチャクチャに勉強する
勉強を常に続けるってことはしていかないと
国際社会の中でどんどん弱くなっていき
しかも、その弱い中でさらに弱いみたいになりかねないですよね。
中国のあまりにも過酷な受験がいいとは思わないけれど
日本人は勉強しなさすぎだよねって思っている私もいます。