算数や数学が苦手な子は、結構な割合で
用語を覚えていない
and
基本的なものの求め方が身についていない
ということが多くあります。
例えば、
「通分??」
という反応をしたりします。
「分母をそろえる」と言えば反応できる子もいれば
具体的に1/2+1/3とかを計算してみせてやっと反応できる子もいます。
いずれにせよ、「通分」という言葉をしっかり認識していないんですね。
あるいは、
分速60mは時速だと何キロ?
とか
120gの水に30gの塩を溶かすと濃度は何%
とか
ぱっと処理できない。
そんなわけないじゃんと思うかもしれませんが
そこそこできる子でも、すんなりできない子は結構多くいます。
中学生でも多くいます。
一次関数で、変化の割合と言われてすぐに求められなかったり
グラフが右上がりか右下がりかで符号がプラスマイナスかわかっていなかったり
用語や基本的なことの求め方がわかっていないと、説明されても意味が分からない。
算数や数学は覚えるべきことは少ないと思われていて
実際、社会などに比べると比較にならないくらい少ないわけですが
でも、言葉をちゃんと認識し、基礎的なことをしっかり覚えていないと崩壊していきます。
学年が上がっていくと、こういった事柄はわかっている前提で授業は進み
当たり前のように説明に組み込まれてきます。
小学生のうちは、これがあまり影響を及ぼしていないかのように見えるんです。
単元がブツ切りで、計算以外はあまり他の単元に影響を与えないですし
カラーテストは簡単ですし。
ところが、こういったよくわかっていない基礎が積もり積もっていって
中学校になる頃には大きな綻びとなります。
中学校になり、小学校で習う事柄は当たり前として授業が進み
苦手な子はよりカオスな状態になっていく。
特に、文字式からの方程式の文章題で。
こうして、苦手とかいうレベルではない子が誕生します。
中学生になってこの状態に陥ると、受験に間に合う可能性は極めて低くなります。
小学校の内容をしっかりやり直していかないといけないからです。
でも、こういう子ほど、それを嫌がってめんどくさがってやらない。
そもそも、学習習慣がついていないからです。
というわけで、小学生のうちからしっかり基礎を体に馴染ませておくことが重要です。
だから、当塾の小学生の算数の授業は、かなり基礎的なことを何度も何度もやり込みます。