難関校へむけて動く子の中には
もともとの能力の高さがそれを成せるわけですが
とにかくどんどん中学校内容を先取りして
中学二年生の夏あたりには全単元を終わらせ
そして、総合的な演習へうつる。
という動きをする子が一定数おります。
中には、高校範疇まで突き進んでいる子も。
戦略的にはそんなに間違ってはいないのかもしれません。
でも、そういった動きをしている子が途中から当塾に来た場合
多くは、当塾のトップ勢に負けます。
当塾は、そこまで過度な先取りをしているわけではないのにです。
なぜか。
それは、先取りを優先していった結果、演習量が足りておらず
動きが体に馴染んでいないことが多いからです。
また、単元の浅い部分だけをとりあえず消化している場合も多く、深堀がなされていないので
様々な問題に対応する場合、その子の思考力頼りになっていることも多くあります。
そういった子は、単元の消化が終わっていても、結局当塾に来てから教えなおしになる事も多くあります。
それだけ早く先取りしていくことが出来るわけですから、もともとポテンシャルはあるので、コツの掴みは結構早いです。
が、二度手間は多くあります。
当塾は、先取りしていきますが、そこまで過度な先取りはしません。
そして、しっかりしっかり深め、演習を重ね、体に馴染ませるという作業に多くの時間を取ります。
家庭学習でもそうするよう指示しております。
とにかく、同じ問題で構わないから、同じ動きが出来るように反復して体に馴染ませること。
かなりの速さで先取りしている子は、知っている、わかっていると思っているがゆえに、基礎的な部分を見逃しがちだったりします。
本当にすさまじい能力で、馴染むまでの演習もしっかりこなせているなら問題ないですが
あまり過度な先取りも、ちょっと考え物なんですよ。