昨日の中三の授業
とある高校の入試問題を扱いました。
とても難しい学校。
偏差値は70近い私立高校です。
文章そのものは難しいけど理解はできるものの、問題は非常に難しいものでした。
問題の作り方が手が込んでいて、素晴らしい質の問題です。
採点した後、それぞれにほんのちょっとだけヒントを与えて考えるように指示しましたね。
そして各自じっくりじっくり読み、直し。
どうでしたか?
じっくり読み、
問題の言っている意味や
問われていることは何かをよーく考えると
けっこう分かったでしょう?
偏差値70近い学校の問題でさえも!
時間をかけて読むという作業に集中しさえすれば
結構ちゃんと読めるし、答えも見つけ出せるんです。
ところが、これが解いているときにはなかなかうまくいかない。
何故か。
それは、いろいろな問題があるのですが、一番大きな理由は時間制限があるからなんですね。
焦ってしまう。
結果、じっくりじっくり読んでいないし、何を問われているのかを冷静に見れていないんです。
じっくり読むと時間はかかります。
そして、結構な人は読んでいるようで読んではない。
普段何気なくやっている読むという行為にも練習は必要で
練習によって徐々に「ちゃんと読む」ということはできるようになります。
平易な文章や簡単な問題ならば、なんとなく読んでも理解できるし
平易な内容だからそこまで大きく自分の理解がずれることもない。
けれど、入試問題は違います。
読んでいる文章の難易度が、かなり上がる。
だから、流し読みをするとふわっとはわかるけれど、解像度が低くて理解が出来なくなる。
そして、問題も細かいところをついてくるようになり
細かなニュアンスや言葉遣いで間違えたりします。
読むという作業を我々は普段、結構雑にやっているんですね。
そりゃあそうです。
だって、読めはするんですから。
だけれども、「読んではいない」んですね。
こらからたくさんの文章を読みます。
じっくりじっくり「読む」という練習をしましょう。