世界の主役たるキミたちへ | ZENT進学塾

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 長く辛く厳しかった受験勉強、本当にお疲れさまでした。

 

 合格、おめでとう。そして、残念ながら不本意な結果になってしまった人、本当にごめんなさい。私の力不足です。

 

中学校までの人生というものは、キミたちを取り巻いてきた環境(周りにいる大人、半分以上は保護者)によってほとんど決まります。

 

 例えば部活で好成績を収める子は、家庭環境として、そういった方面に寛容な家庭であった。ピアノが弾ける子は、親がそういう環境を用意してくれた。英語が得意な子は英語を、といったように、それぞれがそれぞれの家庭環境の中で幼少から鍛えられているのです。良い悪いの話ではありません。それが多様な社会のあり方です。

 

 個々の能力は確かに遺伝もあるでしょう。アスリートの子はやはり運動神経がいいでしょう。しかし、氏より育ちです。

 

 ここでは、自分で出来ることは限られており、その世界から脱却することは不可能です。なぜなら、キミたちには自活する能力がないから。だから、キミたちのここまでの人生は、「最悪」人のせいにできます。それは、自分の人生に責任をもつということすらできないほどに、キミたちが何もできない子どもだったから。自分の人生が実は、自分のものではなかったから。

 

 でも、もう違います。ここから先は、人生はキミたち自身のものです。ここから先のキミたちは、キミたち自身で何でもやれるようになってきます。いえ、なんでもやらなくてはなりません。

 

 キミたちが入塾するときに必ず話すことですが、高校生くらいの年齢は、ある程度世の中から「キミはそろそろ大人だよ」と見なされはじめる年齢になっていきます。それはつまり、「自分の人生だから自分で責任持てよ」ということです。それゆえ、結果の原因を外部に求めることもできなくなってきます。外部に原因を求めるのは、自分の人生であるという自信と覚悟もなく、責任を持つ能力もない子どもだから許されることです。もちろん、自分ではどうしよもない事態で失敗することもあるでしょう。でも、今はそういう話じゃない。

 

 受験は、そのこれから先の人生を切り開く経験をするためのものです。守られていた世界から脱却し、自分で自分のことに責任を持つ。そういう練習が受験です。だから、今回の受験の結果でいえば、受かった方は百パーセントでキミたちの努力の賜物です。誇りましょう。落ちてしまった方は百パーセントキミの責任であり、百パーセント私の責任です。

 

 矛盾するようですが、私のせいでもあります。落ちてしまったキミたちはたしかに、勉強をサボってしまったかもしれない。どっかで気が抜けてしまったかもしれない。けれども、その環境を与えてしまったのはほかならぬ私です。そう考えることが、私にとってのキミたちの受験に対する責任であり、私自身の人生に対する責任です。それが、世界を主体的に捉えるということだから。

 

 さあ、これからの人生は、人のせいになんかできない、キミたち自身がつくりあげていくものです。そういう意味において、キミはキミの世界に主役なんです。受験を乗り越えたキミたちなら、自分で辛く面倒なことも乗り越えていけるだけの気力はもうあるはずです。

 

 キミたちは、何かのきっかけで大人になるわけではありません。そして、人生の彩りと意味を誰かが与えてくれるわけでもありません。キミたち自身の今、この瞬間の連続が、キミたちを日々大人にし、人生に彩りを与えてくれており、その意味を後から自分で自分のやり方で解釈していくのです。それを忘れずに、常に考え、納得できる生き方をしていってくださいね。ずっと同じことを繰り返しますが、「世界を主体的に」ですよ。

 

 ようこそ、大人の世界へ。キミたちの栄えある前途を心より祈っています。

 

 合格、そして卒業、本当におめでとう。次は、もう少し大人になったキミたちと、この世界を分かち合えることを楽しみにしています。長い方は三年間、一番短い方で約半年間。本当にお疲れさまでした。

 キミたちの栄えある前途を期待し、祈っています。