Windows11 でメモリダンプ(DMP)ファイルを
作成する方法を解説します。
メモリダンプとはブルースクリーンなど
Windows にとって深刻なエラーが発生した時、
メモリの状況をファイルとして出力したものです。
エラーの原因を突き止める為に使用されます。
アプリの不具合などで開発元に問い合わせた時、
テクニカルサポートからメモリダンプファイルを
要求される事があります。
素人には理解不能なファイルですが、
プロはメモリダンプファイルを解析して
原因を突き止めます。
★メモリダンプファイルの出力する設定
スタートメニューを開き、設定を開きます。
左メニューよりシステムを選択し、下の方へ
スクロールしてバージョン情報ボタンを押します。
関連リンクのシステムの詳細設定を開きます。
システムのプロパティが開いたら、
起動と回復の項目にある設定ボタンを押します。
システムエラーの項目にあるデバッグ情報の書き込みの
ドロップダウンメニューが、メモリダンプファイルを
出力する設定です。
このメニューの中からメモリダンプファイルを
選択しますが、実は種類があります。
なし | メモリダンプファイルを出力しません) |
最小メモリダンプ(256KB) | 最小限の情報だけに留めたメモリダンプ |
カーネルメモリダンプ | OS用のメモリのみのメモリダンプ |
完全メモリダンプ | システムメモリ全体のメモリダンプ |
自動メモリダンプ | カーネルメモリダンプ + α |
アクティブメモリダンプ | 使用しているメモリのみのメモリダンプ |
初期設定では自動メモリダンプか
アクティブメモリダンプになっている事が多いです。
完全メモリダンプを要求されている場合は、
ここで完全メモリダンプに設定を変更します。
OK ボタンを押したら設定完了です。
※完全メモリダンプは非常に大きなサイズになります。 C ドライブに25GB以上の空き容量が必要です。 |
★メモリダンプファイルの場所
メモリダンプファイルは
出力されているのは以下の場所です。
%SystemRoot% |
%SystemRoot% 変数なので環境によって異なりますが、
概ね「C:¥Windows」フォルダーに格納されています。
ファイル名は「MEMORY.DMP」です。
★メモリダンプファイルを出力しない設定
メモリダンプファイルは非常に大きなサイズです。
ブルースクリーンなどでダンプファイルが作成されますが、
あまり支障のない軽度のブルースクリーンでも
作成されストレージの容量を圧迫します。
メモリダンプファイルを出力しないようにするには、
デバッグ情報の書き込みの
メニューから「なし」を選択します。