あなたが知ってるゴーヤー料理は?
ゴーヤチャンプル……
そして大好き!!
私の場合―――
▼本日限定!ブログスタンプ
2024年5月8日(水)
こんにちは雪月 剛(ゆづきごう)です。
今日も今朝アメーバさんより寄せられている
「 リブログ 」
この度も
どうかよろしくお願いいたします~~~
〈 原文に段落行間隔らの改定を施しています… 〉
今日は
2022年5月8日(日)。
今朝も
アメーバさんよりリブログが寄せられています。
ご厚情にいつも感謝申し上げています。
この度も早速の活用をさせていただきます――――
- テーマ:
- ブログ
雪月 剛のブログ86 日本って不思議な国?
日本人って不可思議な人種!?
パート17
小室直樹博士(故人遺作)著作
『 日本国憲法の問題点 』
集英社、2002年。
より
引き続きの引用―――
前回
「 国民の育成 」
こそ
アメリカ式教育のエッセンス(132P)、
のつづき――――
では---------
近代教育の大きな柱の一つは、
「 社会化 」(sociallization)にあるとされる。
社会化とは…
要するに
社会に適合する人間を作るということである。
その人間が暮らす社会が求めるル―ル…
「 行動様式 (エトス ethos) 倫理もその中に含まれる 」
を
身につけさせる。
そうしなければ、
子どもは
野獣
と
何ら変わるところがなくなる。
社会からはみ出してしまう。
アメリカの場合、
その
「 社会化 」の中心となる
のが
他人とのコミュニケ―ト能力というわけなのである。
「 アメリカの栄光 」を
強調する歴史教育――
アメリカ人
は
勉強は大学から始まり、
研究
は
大学院から始まると思っている。
よって、大学一年生が物書きを ろくにできなくて
も、
分数の計算ができなくても気にしない。
そんなこと
は
大学に入ってから勉強しても間に合う。
そう考えるのである。
事実、そのような学力で入学した新入生
が、
のちに
立派な学者になった例はアメリカで珍しくない。
では、高校までは何を教えるのか。
それが社会化…
つまり
アメリカ人になることである。
この目的の達成がすべてに優先する。
その基礎教育の中
でも、
コミュニケ―ト能力にも増して強調される
のが
民族教育である。
つまり、アメリカ人としての誇りを与える。
アメリカに対する忠誠心を涵養(かんよう)する。
そこで重要になってくる
のは、
歴史教育である。
すなわち、ピルグリム・ファ-ザ―ズの入植から始まって…
独立宣言、独立戦争、南北戦争――――
アメリカ民主主義の生い立ち
を
「 これでもか、これでもか 」
というほどに教える。
現在の体制は、
先人たちの血と汗とによって築かれたものであることを教え…
「 アメリカ民主主義
は
命を賭けてでも守るべきものだ 」
ということ
を
児童・生徒の脳髄(のうずい)に焼き付けるのである。
言うまでもないことだが、
この場合、教えるのはもちろんアメリカ史
の
「 光 」
の
部分が中心である。
すでにご承知のとおり……
アメリカ史は輝(かがや)かしい側面を持つ一方
で、
汚辱(おじょく)にまみれた一面も持つ。
まず第一に挙げるべきは、西部開拓における
アメリカ先住民
( 当時の言い方では「 インディアン 」)
への
迫害、殺戮(さつりく)である。
白人は先住民たちを容赦(ようしゃ)なく殺し―――
追い払い―――
彼らの財産と文化を奪った。
さらに、
忌(い)まわしき奴隷(どれい)制度の存在である。
アメリカにあった奴隷制度は、
世界史上のどの奴隷制度よりも残酷であった。
中国やギリシャ、ペルシャにも奴隷はいたが、
アメリカの黒人奴隷ほど人間の尊厳(そんげん)を踏みにじられはしなかった。
中国やエジプトでは奴隷
が
宰相(さいしょう)になった例さえある
が、
アメリカにおいて奴隷は消耗品として扱われた。
何しろ「 奴隷市場 」 なるもの
が
各地にあったのだ。
この奴隷制度の存在は、アメリカ建国の精神―――
あの
独立宣言の崇高(すうこう)な理念からすれば…
絶対にあってはならないもの。
しかも、
あめりかの経済
は
これら黒人奴隷の犠牲(ぎせい)によって
繁栄の基礎を築いた。
この奴隷制度は
南北戦争のとき…
リンカ―ン大統領によって廃絶(はいぜつ)されるわけ
だが…
そこで
黒人に対する差別は終わったわけではない。
黒人に対する有形・無形の
差別や迫害
は
今なお残っている。
しかし、こうしたアメリカ史
の
「 暗黒面 」
は
けっして学校の授業で触れられない。
触れるとして
も、
できるかぎり穏(おだ)やかな形にして伝える
「 独立の父のジェファソン
は、
陰で
奴隷女に子どもを産ませていたと言われています 」
などと、
したり顔
に
教える教師は、まずいないのである。
そんなことを教えるよりも、
栄光に満ちた歴史のほうを徹底的に強調する。
子どもたちに
「 アメリカは誇るべき国 」、
「 素晴らしい歴史を持った国 」
という
イメ―ジを持たせるためなのは言うまでもない。
英雄伝が英雄を作る(138P)
さて、ここで読者に断っておくことが一つ。
それは「 歴史教育と歴史研究は違う 」
と
いうことである。
先ほど筆者は、アメリカの歴史教育では
自国の 「 光 」
の
部分だけを教えると記(しる)した。
その一方
で、
汚辱(おじょく)に満ちた部分はできるだけ隠す。
これが
アメリカの学校で教えられている
「 アメリカ史 」
の
特徴である。
もちろん、こうした 「 アメリカ史 」
は
歴史的研究の立場からする
と、
歪曲(わいきょく)された歴史ということになるだろう。
「 真実をゆがめ、嘘で塗り固めている 」
と
謗(そし)る人もあるに違いない。
だが、
歴史教育の目的
は、
子どもたちに真実を教えることにあるのではない。
それよりも重要なこと
は、
愛国心を涵養(かんよう)することにある。
大目的の達成のためには、
多少、
いや、
かなり真実をゆがめても許される。
アメリカ人はそう信じて忠実に実行しているのである。
もし、そうした歴史の真実を知りたければ…
大人になってから学べばいい。
何しろ、アメリカ史に関する限り、
アメリカには一流の研究家が揃っている
し、
その種の研究書
は
汗牛充棟(かんぎゅうじゅうとう)
( 書物が山のようにある )
と
言ってもよい。
先住民に対して開拓者が何をしたか―――
奴隷制度がいかに醜悪(しゅうあく)なもの
であったか。
こうした恥ずべき過去について、アメリカの歴史家
は
実に科学的
に…
しかも
徹底的に調査・研究している。
アメリカの陸軍大学校、海軍大学校を見学する者は、
みなその歴史教育の充実ぶりに驚く。
また
アメリカの大学におけるヨ―ロッパ史の科目の多様さにも驚嘆する。
こうした歴史研究が充実していることもあって…
アメリカ人
は
自国がいかに有色人種などにひどいことしたかを知っている。
だが、
だからといって、
それを
子どもに教えるべきだと唱(とな)える人
は
あくまでも少数である。
歴史教育とは、あくまでも―――
” 栄光の教育 ”
でなければならないこと
を
知っているからである。
次は
ブログ87、パート18
で、
国民不在の「 教育基本法 」(140P)
に
つづきます―――――
2020年5月8日
雪月 剛(ゆづきごう)
下記は筆者の本です。
――以上がリブログ……
長文、
まことにありがとうございました。