川端文部科学相は18日の閣議に、2009年度版文部科学白書を報告した。家庭の経済力の差が子どもの教育機会の格差拡大につながりつつある現状を挙げ、教育への公的投資の必要性を指摘した。

 白書では、09年度の全国学力テストの結果などを分析し、就学援助を受ける生徒の割合が高い学校は正答率が低い傾向があること、親の年収が400万円以下の子どもの大学進学率は31%なのに対し、同1000万円超だと62%に達することなどを指摘。子どもの学力の伸長が親の所得に左右される可能性があることなどをとりあげた。

 そのうえで、幼稚園や大学などへの公的財政支出が少ないことを挙げ、「経済的格差が教育格差に影響し、それが格差の固定化や世代間の連鎖につながりかねない。教育に社会全体として資源を振り向けることが喫緊の課題だ」とした。

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 鳩山由紀夫首相と小沢一郎幹事長辞任に批判や同情の声が上がった。

 鳩山氏の地元、北海道室蘭市の眼鏡店主、関口昭一さん(59)は「驚いたし非常に残念。政権交代したばかりだし、もう少し長い目で見てほしかった」。小沢氏の地元、岩手県奥州市の主婦、佐々木タカ子さん(65)は「自分のことだけを考える人。あまり地元を思ってくれなかった」と語った。

 一方、東京都内。JR新宿駅で、渋谷区の会社役員、槍沢直人さん(44)は「子ども手当の財源など全く裏づけがなかった。お粗末過ぎた」。名古屋から修学旅行中の中学3年、山本有莉さん(15)は「母は『今の政権になって景気が悪化した』といつも言っている。私のお小遣いも千円減った。2人が辞めることで景気がよくなってほしい」と訴えた。

 JR池袋駅にいた杉並区の会社員、吉田勇二さん(62)は「民主党に投票したのは失敗だった。まさか外国人参政権に乗り出すとは。政治資金の問題は許容範囲を超えていた」。

 銀座の雑踏では神奈川県厚木市の会社員、小杉恵四郎さん(57)が「次の首相? いません、残念ながら。有力候補は野党時代に党首になって失敗した人ばかりだし」。新宿区の歯科医、津徳亮成さん(25)はJR渋谷駅の近くで「とにかく安定した政権を望む。ここまで政権投げ出しが続くのは、国民として恥ずかしい」と話した。

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 経済産業省は28日、省庁版事業仕分け「行政評価レビュー」の3日間の日程を終えた。対象とした計25事業のうち、15事業を「廃止」と判定。2事業を「抜本的に改善できなければ廃止」、8事業を「抜本的に改善」することを決めた。廃止とした事業費の総額は2009年度予算ベースで約96億円と、25事業の予算額のほぼ半額にとどまった。
 また、廃止と判定とした事業の一部には、「真に効果のある支援策を検討する」などと、同じ政策目的の事業を新設する可能性が残された。増子輝彦副大臣は終了後、記者団に「予算を組み替えることはあり得る。有効な使い道をしっかり検討したい」と述べており、捻出(ねんしゅつ)される財源はさらに縮小しそうだ。 

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