着付けの日でした。
弁護士さんもいらして、訴状を見ながら、相手がどのような訴えをされているのかの確認がありました。
相手の言い分は大きく2つあり、
1️⃣長襦袢の腰紐を結ぶときに先生がキツく締め上げて肋骨を骨折した。
2️⃣着物を着るときに先生に右肘を強く捻りあげられて挫傷した。
の二点。
肋骨の骨折に関しては、整形外科の診断書がありました。
相手の弁護士は和解を求めていて、和解金は先生は詳しく教えてはくれませんでしたが、弁護士費用を払う方が全然安いくらいと話していたので、数十万単位で吹っかけられたようです
私の長襦袢の腰紐なんかも弁護士さんにみてもらって、
この腰紐を締め上げて肋骨が骨折するということは、腰紐を結ぶ位置からしても、強度からしても考えられないと思う、ということをまず伝えて、
そもそも腰紐は自分で締めるので、先生は彼女の腰紐を結んではいないし、彼女も腰紐を結ぶときに痛いとか苦しいとか、そういう発言は一切なかったことを話しました。
訴状によると、長襦袢が終わり着物を着る時に、右肘を先生に捻られて挫傷したとありますが、
着物も自分で羽織るので、先生が介添する部分はほとんどありません。
おそらく帯を作るとき、後ろに手を這わせて帯を持っていかないといけないところがあり、身体が硬いと後ろに手を回すのがキツいので、その部分のサポートを彼女が挫傷したと表現しているのだろう、ということになりました。
着物を少しでも知ってる方なら、ツッコミどころが満載の訴状でしたが、相手の弁護士さんは、何とか和解に持ち込ませようと、先生を強い口調で責めたようです。
後に先生が弁護士さんを立てて、弁護士さんから向こうの弁護士さんに連絡してもらってからも、和解案を持ち出されたようで、あきれてものが言えません
👩🏻「彼女はあのとき、痛いとも苦しいとも一切言いませんでした。それでも肋骨が骨折していたなら、それは教室に来る前にすでに骨折していたんだと思います。それで着物のせいで骨折したことにしようとしたのではないでしょうか」
🙍🏻「そういうケースもあるかもしれませんが、やっぱりたまにいるんですよ。認知がおかしいというか、そんなことはなかったのに、本当にあったと思い込んでしまう方がたまにいらっしゃるんです。でも、こちらはあくまでも事実を伝えるしかありませんけど。そもそも普通、ぼくなら、東京に住んでいて大阪の案件をすることはないですけどね。だって、裁判になったら簡単に移動できませんから。今だって、ぼくは着物のことは分かりませんから、どんな風に着付け教室が行われてるか見に来ましたが、向こうの弁護士は着物のこと、きっと何も知らないでこの訴状書いていますよね」
👩🏻「こちらから相手を訴えることはできますか。そんな嘘ついて強請られて、今回だって先生は実費で弁護士さんにお願いしているわけですが、こちらに落ち度がないので、本当なら弁護士費用だって払うのはおかしな話だなと私は思うんです」
🙍🏻「そうですね、弁護士費用というのを理由にはできないので、こちらから訴えるのはちょっと難しいかもしれませんね」
👩🏻「でも、和解を突っぱねて相手が裁判起こしたら、受けて立つことができるということですね。和解も何も、全く心当たりがないことなので、こちらはビタ一文だって払う必要はないんです。むしろ文句があるなら訴えてもらって、出るとこ出て決着つける方向で、相手の弁護士さんに話してもらえますか。私も証言しますから。弁護士さんには申し訳ないけど、弁護士さんもピンキリで、おかしな方たくさんいますよね。その弁護士さんはなぜ彼女の弁護をすることになったんですか。」
🙍🏻「彼女が最初に頼った僧侶の二十年来の知り合いと話していましたね」
👩🏻「最初に頼るのが僧侶っていうのがそもそもおかしいですよね。警察ですよね」
🙍🏻「彼女は嘘を言う人間ではありませんと僧侶が話しているようですね」
👩🏻「それを鵜呑みにして相手弁護士に言う弁護士って、仕事できない弁護士決定ですね」
という会話をし
弁護士さんいわく、今回は私がいたから良かったけれど、今後は体験者と一対一になるのはリスク回避のために避けた方がいいでしょうね、と言われていました。
一体一だったら、無実を証明できない以上、下手したら負けてしまうケースがあると
先生は涙ぐんでいたので、
👩🏻「先生、宝くじ買いましょう。今先生は当たるときですよ!」と話し、弁護士さんにくれぐれも先生のことをお願いしますと話して別れましたが、、
びっくりですよ、もう。
そんなことして仮に和解金とれたとしても、
その恨みを、もらいますからね。
それも、生きていくために仕方ないのでしょうか。
恨まれたって何だって、背に腹はかえられないのでしょうか。
倫理観って、やっぱりある程度、心身ともに満たされていなければ、培うのは難しいのだろうなと思いました。