国際コーチング連盟(ICF)主催インターナショナル・コーチング・ウィーク最終日の5月14日(日)、「メタファーとコーチング『メタファーを通してクライアントの世界を探求する」を大原亜希さんと私、藤沢由美子共催で開催しました。

 

Q. なんで「メタファーとコーチング」?

A. コーチのアクティブリスニングのスキルのひとつに「メタファー」があるのです。

この「メタファー」はセッションテーマから離れて、自由に発想できます。クライアントがメタファーを話す時、そこには必ず物語があります。

 

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「私たちは物語を使って、安心させ、勇気づけ、覚えやすいイメージを生じさせる道具一式をクライアントに与えます。」

ビル・オハンロン「可能性療法」より

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私が大学で「ブリーフセラピー」を学んだ時の教科書からの抜粋です。

ビル・オハンロンは、天才セラピストのミルトン・エリクソンのお弟子さんで、一番エリクソンのセラピーを踏襲した人とされています。

 

メタファーをつかうと、クライアントの語りは「物語」になり、

エピソードとしてもイメージとしても記憶に残りやすいのです。

 

たとえば、私はクライアントさんの「モヤモヤしてるんです」なんて、テーマが定まらない訴えが実は大好物です。

たくさん質問が頭に浮かびます。

 

・それって、何色?

・どのくらいの大きさ?

・どのくらいの濃さ?質量は感じる?香りはある?

・いつからあるの?

・動いてる?

・あなたはその中にいるの?

・それって、小さくなる?

・それを見ているとき、どんな気持ち、感覚になる?

・それに顔があるとしたら、どんな表情してる?

・それをどうしたい?

 

言葉にならない「なにか」をこうして少しずつ「見える形」にしていきます。

それだけでなく、では、その後どうすると希望の結果に近づくのかを語りやすくしてくれます。

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「メタファーの本質とは、ある物事を別の物事の観点から理解し、経験することである」

ジョージ・レイコフ

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メタファーを通して、クライアントの世界観を聴くこと。

子どものような好奇心と想像力(妄想力!)を使ってね。

それはただ「聴く」という行為を超えて、「ともに経験する」という体験になるはず!

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・さて、モヤモヤの正体はなんだったのでしょう?

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メタファーは(たとえ辛くてしんどい体験であっても、)体験と自分の間に風を吹き込んで、客観的ですこし楽観的なテイストを加えて観察してみようと誘ってくれます。

答えのない時代だからこそ、コーチもクライアントも「正解」を手放して、手探りながらも探求すること、楽しむことのおもしろさが伝えられたら良いなぁと思っています。

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カードがあると、ポンとセッションの空気を変えたり、思考パターンから外れることができるし、

カードがなくても、メタファーって案外簡単に使えるという例をご紹介しました。

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あっという間の2時間!

初めての方が多くて、みなさん、楽しんでいただけて、私もうれしいです!!

来年はこれを英語で開催するとチャレンジを出しておく…(汗)

 

#インターナショナルコーチングウィーク

#ICF

 

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(この先のワークショップ、体験会ご案内)

 

・5月28日(日)11時~17時くらい ー 京都・宇治

共催:松田まゆみ

【タイムスケジュール】
①11時~12時半 ランチしながら交流

②13時~16時半 FlowとFacesを使ったワーク

(詳細・申込はこちら)

 

・6月 3日(土)6:00 - 7:00 ”Points of You®️は世界をつなぐ”オンライン朝会

対象:ツールをお持ちの方

 

 

・6月 3日(土)8:00 - 9:00

対象:どなたでも参加いただけます