年末から絶賛無職状態(あ、3月中旬からの再就職の目途は一応ありますのでご安心くださいw)で時間だけは十分過ぎるほどある筈なやまぽんですが、時間があれば物事が進むかと言えばそうでもないのが人間の残念なところ←人間じゃなくてやまぽん個人の問題。どうにも集中力に欠いて一日ぼーっとしているだけのような毎日になりがちです。ブログの更新速度も上がらなければ録画の編集も進みませんあせる(まぁ未編集なのは2022/2/8~13なので一生終わらないかもしれない…)

このままでは体力筋力↓体重↑という恐ろしい事になってしまうので、とりあえず最低週2回は歩いて30分のスーパーまで買い物に行くことにして、健康管理(?)の為にスマートウォッチを購入してみました(お手頃ちうごく製なのでセッティング分からなくて苦労したあせる)

果たして成果はあがるのか?(せめてアリーナの階段上るだけで息切れするのは解消したいよね←どんだけ運動不足w)

 

 

無駄話は置いておいて(笑)

「RE_PRAY佐賀公演」、満員御礼大盛況で幕を閉じましたねキラキラ

私は残念ながら自宅待機組でしたが、ライビュとディレイ&CS放送録画で堪能させていただきました(初日の分もいつか放送があるといいなぁ)。

映像演出がブラッシュアップされていたり、今更気付いたこともあったり、羽生くんのMCからちょっと考えたこともあったり……徒然ではありますが佐賀公演の感想としてちょっと書いてみようかと思います。

 

 

いつもお世話になっているえびーにゃさんちの映画館(最近ライビュを見る為にしかいってない)、ライビュの席は何と最前列の一番端、座席にふんぞり返って斜め上を向いてもスクリーンが微妙に視界に入り切らない(笑)。お隣の方と「中々凄い席ですね」「別の最前列ならいいんですけどね」などと苦笑いしました(ディレイは7列目くらいだったのでホッとしました)

ライビュ&CS放送の良し悪しの評価はカメラアングルに尽きると思うのですが、今回の佐賀公演は埼玉公演を踏まえてより工夫を重ねていたように思います。ただ幾分アップが多かったように思うので、そこはそれぞれの価値観で評価は分かれるかなあせる(大画面で羽生くんの美しいお顔を堪能出来たのはよかったですけどねw)

音響でいえば、映画館はかなり会場音が響いていましたが(時々音割れしてた汗)、CS放送の方ではやや抑えめだったかな?臨場感とのバランスは結構難しいですね。

 

今回個人的に一番注目していたのは「果たして第3第4のルートはあるのか?」という事でした。

第1のルートで助けた5つの光、ホプレガと阿修羅ちゃんと主人公以外のふたつは何を表しているのか?物語の流れに関係はあるのか?

初日はホプレガだったとレポで読んだのでもし変更があるとしたら第2のルートの方だと思ってドキドキして見守っていたのですが……変わらず阿修羅ちゃんでした。

そうなるとやはりホプレガと阿修羅ちゃんというプログラム自体にそれぞれ物語上の意味を持たせているという事なのでしょうね。

阿修羅ちゃんについては、氷の壁に囲まれて閉じ込められてしまう映像と、その後の徹底的に周囲を拒絶したかのような完全な内向きな激しい演技から「大切なひとつを救う事を選んだ自分を否定する世界への絶望と怒り」のようなものなのかなと。そして更に「多くのものを犠牲にしてひとつだけ救った、大勢を犠牲にした自分=こんな命」へと進み、「後戻りは出来ない、この世界の理を壊してでも自分は進んでいく」、つまり「破滅への決意」なのだろうと。

ただねぇ…ホプレガがまだ掴み切れていないんですよねぇ。多くを救って再構築されたにも関わらず「大地は枯れている」訳で、それで何故ホプレガだったのか?

多くを救う事で再生される世界を想像していたのに実際は世界は荒廃してしまった、自分は間違っていたのかもしれないと苦悩しつつ、それでも抗い戦い続けると誓う「戦いへの決意」。その主人公が想像した「多くを救う事で再構築されると想像した世界」がホプレガなんでしょうか……うーんどうにもすっきりしていないな。

その阿修羅ちゃんですが、たまアリで見た「触れるもの全部切り捨てる」ような苛烈な冷たさはちょっとだけ影を潜めていたように感じました…まぁちょっとだけですが。「悪魔と手繋ぐわ」で一瞬だけ不穏な笑顔を浮かべたけれど相変わらず煽りは一切なし。あれはRE_PRAYでしか見られない阿修羅ちゃんなんでしょうね。

スタイリッシュな墓掘りの時に転倒したのはびっくりしました。多分エッジが溝に引っかかるか何かしてバランスを崩してしまったんでしょうが、あまりに自然に画面から消えて何事もなかったかのように立ち上がって演じ続けたから一瞬だけ狙ってやったのかと疑いましたすみませんあせる

 

映像演出ではMegalovaniaと破滅への使者の間のドット絵でのボス戦シーンがほぼ全面的に新しいものに変更。たまアリではラスボスに対して過去プロを象ったキャラクター達が次々と戦いを挑む流れでしたが、佐賀ではロミジュリ対スライム(もどき)の戦いから始まって、キャラクター達が戦いながらレベルアップしていき更に強い敵に戦いを挑んでいくように描かれていましたね。書きたかったのは「ひとつひとつ敵を倒しながらレベルアップしてきた」という「ここに至るまでの人生(みち)」だったということかなと感じました。

第一部の終わりのセーブ出来ずにエラーになる部分の演出もだけど、伝えたい物語がなるべく正確に伝わるように演出は日々工夫していますよね。解釈は自由だとはいいつつも当然演じる側には伝えたい物語がある訳で、より伝わりやすい演出へとブラッシュアップしているんでしょうね。こういうのがツアーのいいところですね(プロローグでも震災に関する映像が横浜と八戸ではかなり変わっていましたし、一度作ったらそれでよしとしないところがプロだなと感じました)。

 

照明は大きく変更はなかったように思うんですが、とりへび様の冒頭で赤いcorridorが描かれる部分はちょっと変わってましたね。変わったというかたまアリでは赤が強烈に主張しすぎて最初に白だったり青だったりの光が出ていたのが全然見えなかったんですねあせるその辺りバランスを調整して白っぽいラインから赤へと変化していくのがよく分かるようになっていました。

振付の変更で一番目を惹いたのはサブステージへの階段を上る部分でしょうか。階段が急かつ段差が大きくなったからなのかと思ったら、降りる時は相変わらずモデルばりのスマートなウォーキングで去っていかれたので、あれは三毒様を表現する演技の一部だったという訳ですね(春よ来いでは普通に上っていたし)。禍々しい狂気が宿る最後の振付に繋がってて、ただ階段を上るよりもずっと強烈なインパクトがありました。

ただ、たまアリの階段だとあの上り方は出来ないでしょうから「会場に合わせて階段を変えたからあの上り方にした」のか「あの上り方にしたくて階段を変えた」なのかで横浜の演出は変わってくるのかな?それも楽しみですね♪

とりへび様の衣装が10月のリハの時とエンドロールの映像は両腕共にレースの長袖かつ左だけ黒手袋だということ、Twitterで指摘されてる方がいて初めて気付きました。本番の衣装を右だけ肘までの長さに変更した事で、ダークな照明の中での右腕の独特な振付がより際立つんだなと。様々な工夫がされてあの妖しくも美しい演技になるんですね。

それにしてもあの衣装はもう少し明るい照明の下でじっくり見てみたい……エンドロールだけでは勿体なさ過ぎるけれど、かといってRE_PRAY以外でとりへび様演じる機会はないだろうし(正面をショートサイドに固定っていう特殊な振付だから)、あの衣装で滑れる他のプログラムもちょっと思いつかない汗

 

照明でいえば、天と地のレクイエムではランタンの演出がたまアリと違った印象を受けました。

たまアリの時は現地でも録画でもそれほどランタンが視界に入ってこなかったんですよね(というか現地初日は全く気付かなかったあせる)。でも佐賀では羽生くんの演技とランタンの明かりがひとつの視界の中に納まって、揺蕩う光たちや失われた魂のような儚い美しさがより感じられたような印象でした。多分色々と演出をするにはたまアリの天井が高過ぎるんじゃないかと思うんですが……ぴあアリーナではどういう印象になるかな?

それと中盤の3Aの後のキャメルスピン、たまアリでは滑っている時と同様に暖色のスポットライトで照らされるだけでしたが、佐賀では氷上に映し出された淡いオレンジの囲いを中でのスピンになっていて、まるで羽生くんがランタンの中で舞っているかのような幻想的な光景でした。あの照明ってフレームに後から取り付けてるよね?本当にブラッシュアップに余念がなかったんだなぁ。

 

で、心配性なおかんなお話で申し訳ないのですが。

大画面で羽生くんのお顔を堪能出来るということは、普段ではありえないくらい疑似至近距離で見れるという事な訳ですが。最初に登場した羽生くんを見た時に何だかいつもより顔色が白くて気になったんですよね(後でSNS見たら同じように感じた方は他にもいた模様)。

一度気になるとどうしてもずっと心配しちゃうんですよねあせるずfっとドキドキしながら演技を見ていて、阿修羅ちゃんも心なしか振りが抑えめな気がしたし、6分間練習でも何度も水を飲んでるし(たまアリでは最後の最後にしかリンクサイドには行かず水も殆ど飲んでいなかった)、何だかジャンプ練習も控えめだし、大丈夫なの!?…という別の意味でも緊張感マックスで破滅への使者を迎えました。

最初の4Sは途中で開いて2Sの両足になりましたが、流れは途切れずに次の3A‐2Tと3Loへと自然に繋がっていきましたね。何となくですがスクリーンに向かって跳ぶのがネックなんじゃないかと思うんですが(胸の高さくらいまでしかない通常のリンクのフェンスと違ってスクリーンは視界全てが壁ですから、かなり圧迫感があって微妙にタイミングが掴みにくいような気がします)。単独4Tも明らかにスクリーンに近づき過ぎてフリーレッグが上手く引けなかったように見えたので……かといって全部反対側で跳ぶ訳にもいかないので難しいですよね。

4T-1Eu-3S-1Eu-3Sはここまで3公演共にクリーンには決まっていなかったせいか「絶対に跳ぶ」という強い気迫をスクリーン越しにも感じました。ここまでクワド2本が決まらず決して調子がいいとは思えない状態でこの最大の壁を完璧に捻じ伏せる、最後の3Aも着氷が前傾になりながらもフリーレッグつくタイミングは見事に音に合わせてくる、まさに羽生結弦の真骨頂だと鳥肌が立ちました。

このプログラムはここまでの物語と演技があった上で、更に徐々に気持ちを高めて入り込んでいくような6分間練習込みの存在で、羽生くんがそれらを乗り越えて全力で滑り切れればそれが「CLEAR」なんだと理解はしているのですが。欲を言えばこのプログラムだけを演じる(つまりベストコンディションで演じる)のも見てみたいなぁ…

 

アンコールのレミエンでは久しぶりにカウンターからの3Aを跳びにいきましたね♪残念ながら1Aに抜けてしまいましたが、着氷の音ハメはバッチリだったのは流石です音譜初日は転倒だったと聞きましたが(しばらく楽しそうにひっくり返ってたと聞きましたw)入り方はどうだったんだろう?

プロ転向以降カウンターからの3Aを跳ぶ事が殆どなくなっていて(メンシプでカウンターからの4Tコンボとか鬼畜なやつ跳んでたけど)。しんどいから難易度を落としたという訳ではないのはツイズルからの3Aは跳んでいる事からも確かなので、恐らくはより音楽に合わせていく為の跳び方に変えたんだろうなと私は感じています。カウンターから跳ぶのはどちらかというとGOEの為だったんだろうなぁ。

 

アンコールでのトークの中で「点数を取る為に勝つ為に努力し磨いてきた技術が今こうやって表現に結びついている」というような事を話してくれていましたが、これね、本当にそうだなとこの1年じみじみ実感しているんですよ。

2021‐2022シーズンまでのガイドラインに「明文化」されていること、その全てを正しく満たし極めようとすると羽生結弦のフィギュアスケートになるんだなと。

正しいポイントに重心を置くことが最小限の漕ぎで自在にスピードを操る事と多彩なエッジワークを生み、正しいアプローチで踏み切る技術がそれに加わると高さと幅のある美しいジャンプが生まれる。それらの技術を以て音楽を全身で表現していく。

それがアーティスティックスポーツであるフィギュアスケートの目指しているところですよね。

少なくとも2022年春まではそれを目指していたんですよ、ルール上は。ガイドラインをそのまま読めばそうなるんです。ルールがルールとして機能しなかったからああなっただけで。

彼の中であの4年間がどういう風に位置づけられているかは分からないし、多分赤裸々な気持ちというのは一生語らない可能性の方が高いと思うけれど。でも「自分が衰えた訳ではない」という自負があるからこそ「引退」という言葉を否定してプロスケーターの新しい形を追求しているんだと感じています。

そう遠くないうちに競技者時代の羽生くんを知らないファンも出てくるでしょう。その人達にとってはプロフィギュアスケーターとしての羽生結弦の姿がスタンダードになる。だけどその姿も競技としてのフィギュアスケートがあってこそだと、正しく競技としてのフィギュアスケートを極めようとしたから今の羽生結弦があるのだと、とても大事なことだから、それは忘れずに伝えられたらなと思いました。

 

(全くの余談ですけど、羽生くんと同じ道を選ぶスケーターは多分そう現れないと思います。才能とか以前の問題として、あそこまでフィギュアスケートに専念出来る環境をつくれる人がほぼいないので。

アイスショーのギャラだけでプロスケーターとしての経費も含めて食べていける人はそういないと思うし、選手を辞めると地上波露出が減るのでスポンサーもそうそうつかない。大概のプロスケーターはコーチ業かタレント業と兼業しなければ練習場所の確保も含めて続けていくことが難しいと思います。

なので羽生くんのようなプロスケーターを目指さないからといってどうこう言われる筋合いはないと私は思います←いやたま~に他のプロスケーターdisってる同担見かけるのでちょっと苦言を汗)

 

今回の佐賀公演では、初日の「プロとしての生き方」の話とか今まであまり語ってこなかった話をしてくれました。その中で「試合じゃないので地上波とかなくて以前より演技を届けるのが難しくなった」という話をしたと聞きました。

これはあくまで私が感じてたことなんですが。

羽生くん、プロになってから何となく遠慮があったんじゃないかと思います。

ファンにも色んな応援の仕方があって、海外の試合まで行く人、国内なら行く人、地元のアイスショーならいく人、TVの前から応援する人、本当に様々でした。そして競技時代は羽生くんも「応援してください」と口にしていましたし、テレビの向こうのファンの気持ちも感じていると話していました。

でもプロになることで所謂お茶の間アリーナがほぼ不可能になって、応援するには少なからずお金がかかるようになった。なので「応援してください」とは言いにくくなったんだろうなと思います(加えてGIFTの辺りからグッズが次々と出ることに不満をいう人達もいましたし、入籍の時にそういう人達が闇落ちして騒ぎましたし、それも全部見ていたと思います…)

たまアリの時はまだちょっと迷ってたのかもしれない。でも色々な事を(羽生くんも私達も)くぐり抜けて、この佐賀公演まで辿り着いたファンはちゃんとそういった事も分かって応援しているファンだと、それぞれのやり方で一生懸命頑張ってついてきてくれているファンだと、そう信じてもらえたのかもしれない。

それが2日目の「応援してください」「力をお貸しください」に繋がったんじゃないかと感じました。

いやもうなんぼでも応援するよ?「ちょっともういいです」って言われちゃうまで応援するよ?←自重しろ

全力で心の赴くままに「私は最強」を即興で滑る、そんな羽生結弦の姿を見るのが私の喜びなので。彼がいつか氷の上から去る日まで(いや何ならその先も)世界の片隅からずっと応援していく所存です。

 

 

 

 

以上、大変中身のない佐賀公演の感想でした。

あ、「よいしょ」は世界の無形文化財なので今後とも是非保護に努めたいですキラキラ

 

notte stellataは初日が取れました。今のところ2日目に荒浜小学校とアイリンに寄って仙台でライビュ(もしくは配信)を見て帰宅、楽日は地元でライビュと計画しています(初日夜にやまぽんと飲みたいという物好きな方はいるだろうかw)

RE_PRAY横浜公演の発表はもう少しですね……外れても一般があるとはいえドキドキするあせる