さてだらだらと書き連ねてきた「RE_PRAY」埼玉公演感想文、2ヵ月かかってようやく最後の部分に到達しましたあせる

もう佐賀公演当日で本当に今更ですし、この先は本編とは直接関係ない「エンドロール」と「アンコール」の感想ですので(しかもいつも以上に内容がない汗)、本当にお暇な人だけお付き合いくださいねあせる

 

 

 

全くの予備知識なしで初日たまアリ公演を迎えた私は、エンドロールの曲が「エストポリス伝記Ⅱ」のものである事は分かりませんでした。流れからいって恐らく何かゲームの楽曲(しかも聞き覚えがないのでFF以外の)なんだろうなとは想像していたのですが、エストポリス伝記Ⅱの曲あることは終演後にゲーマーの皆さんの感想を辿っていて知りました(そういう感想が流れてくるほどゲーム界隈の方々が見てくださってたんですよね)。

前回GIFTの「僕のこと」の時にはなかった様々な映像効果もゲーム本編を意識したものだろうというゲーマーさん達の感想を読んで、それならば粗筋だけでもいいから内容を知ってから見直したいなと思ったんですが……意外と最後まで書かれた粗筋ってないんですよね(まぁネタバレになるからそうですよね汗)。

そんな時にアップされたのがにゃちだーやさんのYouTubeで。

……超大作でした(正月明けにようやく見終わりましたあせる)。

でもこれくらいかけて語らねばならない、語りたくなる物語なのは全部見させていただいてよく分かりました。ダウンロード版としてリメイクしてくれるならば是非やりたいくらい(我が家のゲーム機で生きているのはSwitchだけなのだ…プレステは3どまりでここ数年起動すらしていない汗)、削りたくない物語ですよねこれは、どの部分も(我々が羽生くんの競技時代を語ろうとしたら恐らく同じような現象が起こる)。

そして羽生くんがこのゲームをとても大事に思っていて、このICE STORYの中で絶対に使いたい(本編の中には組み込めなくても)と思っただろう事も理解出来た気がしました。

最初にこのエンドロールを見た時曲は1曲で構成されていると思ったんですよ、それくらいとても自然に流れてきたので(予備知識ゼロだったしね)。後で4曲くらいをミックスしていると聞いて驚きました。作曲者の塩生康範さんが新たに演奏と録音をし直したと仰ってましたから、この編曲は恐らく羽生くんのリクエストなんですよね。エンディングを彩るのに相応しい重厚感ある素晴らしい編曲と演奏だったと思いますキラキラ

セピア色の世界の中でリンク上に広がっていく世界地図の上に羽生くんが弧を描いていく。シンプルにイーグルとイナバウアーの組み合わせなんだけど、その姿勢が本当に美しくてそれだけで魅せられますよねぇ。どこか郷愁を感じる音楽に合わせてゆったりと滑る姿は何か祈りを捧げているかのようにも見えて…徐々に色を取り戻していくのは回想から現実へと戻ってくるかのような印象がありました。

白いマントを脱ぐと「いつか終わる夢;RE」の衣装の姿、音楽が変わりマントを振り払うと現れるのは「いつか終わる夢 original」の姿。両手で剣を掲げて滑り出します(天地様のような刀じゃなくて両手剣、つまりデュアルブレードのイメージなんだよねきっと)。

お手本のようなきっちりアウトで踏み切る3Lzといつものくるくる3F、いつもスケーティングで魅せてきたこの衣装でのジャンプは何だか新鮮です(最初に3Lzから始まるというのがそもそも新鮮)。ジャンプをしたりステップを刻む度に赤い光の粒が飛び散りますが、やはりあれは波動なのかなぁ。

ハイドロを経て(最早ハイドロやりながら腕や手で表現入れていくのはデフォだという恐ろしさ)誰もいない前方へと腕を差し伸べると、それに呼応するかのように現れたのが「鳥と蛇と豚」の衣装姿。同時に現れた青く光る珠はマキシムなのかな?それとも全く違うものを表しているんだろうか?

この三毒様のパートで驚いたのが、あそこまでアンシンメトリーな衣装で4Sと4Tをさらっと跳んでしまったこと。いや何あれ凄く美しかったんですけど、空気抵抗って何なの?それこそこの衣装でジャンプはないだろうと思っていたから本当にびっくりしたよ……

「MEGALOVANIA」の衣装では4Lo、もう何跳んでも驚かない(笑)。勿論前回と違って衣装チェンジがあるから最初から通しの演技ではないだろうけれど、それにしたって4Loはショーで跳ぶジャンプではないしあんまりにも助走なしにさらっと高く跳ぶからつい「今のクワドだよね?」って回転数確認しちゃいましたw

現れた朱色の光の珠と、「破滅への使者」で現れた緑の珠。前者はセレナだと思うけれど緑は何だったのかなぁ。アイリスって考えるのが自然なのか、物語の中で失われた命たちなのか……是非羽生くんの解釈というか演出意図を聞いてみたいですね(アフターパンフレットで是非!)

三つの光る珠を従えてふわっと大きく跳んだ3A3T3Loは高さ幅フォームまで完璧でしたキラキラファンの「羽生くんのセカンドループが見たい」という夢を斜め上に叶えてくれてありがとうキラキラっていうかこのコンボ自体跳んでる人見たことないような気がする(全て調べる根性はないw)(余談だけどメンシプで見せてくれた4T1Eu3S1Eu3Sは「破滅への使者」の練習だったのねと今更気付きましたw)

最後に再び「いつか終わる夢;RE」の衣装で現れて三つの魂を天へと還す……STORY本編で示された通り命も想いも天へと還されて巡りくるのだと。このプログラムの最初と最後がこの姿なのは、STORYの中で地から天へと祈りを捧げていた姿と重ねているのかなと感じました。

このプログラムは衣装チェンジや演出も含めて映像ありきなものなんだろうなと思います(恐らく『Goliath』もそうですよね)。これもまた羽生くんが目指す「新しいフィギュアスケートの魅せ方」のひとつなんだろうなぁ。

(そしてリンクサイドに撮影しているカメラマンの姿が一切見えないので、これもまた彼が1人で創り上げた映像作品という事になり……いやもう絶句ですね凄すぎる)

 

 

アンコールの羽生くんは相変わらずほわほわした話し方でもうすぐ29歳だというのにくそ可愛い生き物でした……毎回思うけれどファンだけの空間だと何であんなに可愛くなるんでしょうね(一般でCS放送見られた方が随分イメージが違ったのかびっくりしていたのを見かけましたw)。初日の最初こそちょっと緊張していたようですが(まぁ色々あったからね…)、途中からはいつもの羽生くんでしたね。

『Let Me Entertain You』はもうアンコールの定番でいいですよね音譜ご本人もファンもノリノリで楽しめる曲って実はありそうでないから、毎回これやってくれていい気がしますラブラブ

プログラムは競技バージョンではなくGIFTの時と同じ長さ、音ハメまで完璧な3Sと3F(何か滞空時間が長くてふわっと跳ぶよね)と3A(試合と違って着氷じゃなくてその直後の腕の振りにあうタイミングで跳んでる)、全力のStSqと楽しそうなコール&レスポンス。エンターテイナー羽生結弦の真骨頂を見させていただきましたキラキラ

『SEIMEI』の前振りで「皆さん知ってますかね?」というのはもう羽生くんがどうしても言いたいネタなんだと思う事にしましたw(知らずにこの公演まで辿り着く人の方がレアだよねw)。

ここまで2時間滑ってきて疲労の極致だろうにちゃんとフライングからスピンに入ってくれるところが好きだし全力のChSqは色んな思い出がよみがえります。羽生くんは自分が一番輝いていた時を平昌オリンピックってインタビューで答えていて、それもあってアンコールに毎回この曲を選んでいるのかなと思うんだけど、私達ファンからするとどんな時でも輝いているんだと常に声を大にして伝えていきたいですね!(それとは別として『SEIMEI』は盛り上がるからアンコールでやってくれるのは嬉しいw)

 

2日目の挨拶で色々本編の解釈について話してくれていますが、「これは僕の物語ではない」というのは何でも羽生くんの人生に重ねて考察しがちなファンに対するささやかな否定だと感じたのですが(いやこれから何かを創り出すたびに「これはあの時の事に違いない!」ってやられたら結構鬱陶しいと思うんで汗体験していないことは創り出せないっていう考え方はクリエイターに対する侮辱だと私は思ってます)、皆さんが強く反応がした「キャラクターに支配されてないか」「傍観してないか」「好奇心で選んでない?」ってところは、私はそこまで深い意味をもって問いかけていた訳ではないように思うんですよね(何か凄い反省モードみたいになっちゃってた方も見かけたので)。

多分彼はもっと柔軟に積極的にこの物語を楽しんでほしいと思っているんじゃないでしょうか。それぞれの解釈でこの非現実的な空間と物語を味わってほしいと。更にいうならば「何故そう考えたのか」とか「自分ならどう選択するか」とか物語をきっかけに広げていってほしい、それが「非現実を楽しむ」っていう事だと伝えたかったんじゃないかなと。

時間がなくて(+無精者であせる)あまり多くの方の感想は見れていないのですが、例えばフモフモさんの解釈(今週やっと読めました)と私のは結構違うし、にゃちだーやさん(まだ冒頭15分くらいしか見れてない汗)とは冒頭の白いマント姿の場面の解釈の時点で全然違う。何なら横浜公演後にでも皆で大座談会出来るくらい多様な「私の考えた『RE_PRAY』があるのだと思います。

私がたまアリで2日間見て、更に録画を見ながら考えた『RE_PRAY』はふたつの記事に書いた通りですが、これから佐賀公演・横浜公演を重ねていくとまた違ったものになるのかもしれません。公演ごとに少しずつ書いていけたらいいなと思っています(すっごい遅筆ですけどあせる)

 

最後の『序奏とロンドカプリチオーソ』によるメイキングムービー、「GIFT」の配信の時は途中でオーケストラの演奏映像に切り替わる場面があったりしましたが、今回はムービーがそのまま全て放送されてよかったですよね!

清塚さん演奏によるロンカプは始まってすぐにタメの違いから新しく録音したものだと気付きました。フルバージョンでの演奏の素晴らしさもさることながら、終盤のCSSpからの羽生くんの演技の素晴らしさと凄まじさ。競技用のロンカプとテンポやタメが違う演奏に振付をほぼ変えることなく完璧に合わせて美しい演技を披露してくれました(個人的には演奏が新しくなったことで最後のCCoSpがより余韻を持って演じられているように感じられて好きですラブラブ)

準備期間の練習映像や公演中の映像パートの撮影風景(リラックスしたところから鬼気迫る表情まで見られて良かった、先日の舞台裏番組で流れた映像もいくつかありましたね)、ゲネプロまで含めたムービーはそれこそ徹夜必至な内容とクオリティで、この公演を締めくくるに相応しい素晴らしいものでしたキラキラ

『私は最強』の終盤で心の赴くままにスケートを滑らせる羽生くんを見ると、やはり彼はスケートでこそより能弁に語る事が出来るんだなぁと実感しました。「GIFT」の『水平線』でも感じましたが、紡ぐ言葉の深さを超えてくるんですよね、彼の音楽に全身を委ねたスケートは。

応援してくれる人達がいるから、自分の演技を見たいと言ってくれる人達がいるから、自分のスケートを届けたいと思ってくれる人達がいるから、だから頑張れると羽生くんは話してくれました。何となくだけれど「自分は媒体」だと話していた時よりもちょっとだけ距離が縮まったような気もします(年末年始の公式SNSでの発信も今までのお知らせメインから一歩踏み込んだような気もする)。

去年後半からの色々な出来事から彼が何を考えたのかは知る由もないし知ろうとも思わない。でももしもひとりひとりは小さな存在である私達が彼が前に進んでいくモチベーションの一助になれているのならば、あの感情が迸るようなスケートを魅せてくれるきっかけとなれているのならば、ファンとしてこれほど嬉しいことはないと思ったフィナーレでした。

 

 

 

 

以上、大変に大雑把な上に今更感半端ない「RE_PRAY」埼玉公演感想文でした。

素晴らしい公演を反芻しつつ飲むビールは大変美味しかったですキラキラ(そういうことしているから当日にレポが全然書けないんだよねw)

 

 

 

いよいよあと4時間あまりで佐賀公演が開演ですねキラキラ

相変わらずリセールの不一致はあったようですが、最後の先着でチケット手に入れられた方も結構いらっしゃるようで良かったなと(中には予定がなかったのに誘惑に勝てずにゲットされた方もw)。現地も地元の方々が盛り上げてくださっているようで、お天気にも恵まれて楽しい3日間になりそうですね音譜(キッチンカーも出るそうでいいですよねぇ…お腹に難ありの私は毎回現地グルメと縁がないのですが汗)

たまアリからどんな進化があるのか?果たして第3第4のルートはあるのか?まずは初日の現地組からのレポを楽しみに待ちたいと思います!(日曜日のライビュと火曜日のディレイは参加予定です♪)