大熊康丈、実名ブログで勝負なのだ -3ページ目

BRICS銀行

だいぶ久しぶりの投稿、PCでの書き方を忘れてしまっていましたが・・

これまたかなりひさびさの、テーマ「経済成長を前提としない経済学」、で。



リリースからしばらく経ってしまいましたが、BRICS開発銀行創設についてのニュースが頭から離れません。
ついにその時期が来たのか、の思いです。


すなわちこれは、当ブログでもしばしば取り上げてきた「お金の本質」に直結するものであり、ことと次第によっては、オセロゲームのごとく、経済における国際間の支配関係が一変する可能性をはらんだ「事件」と思わざるを得ないのです。


ハイパー少子高齢化問題が潜在し、政策も市場も不透明な中国はともかくとして、基本的に資源が豊富で人口も多くかつ増加基調、しかも労働人口比率が高く、「現物」の力が強い、しかしながらこれまで「従来型国際金融経済」に振り回されてきた感のある国々による構成。


資源、生産力、消費力を兼ね備えた地域間での金融が完成すれば、バブルの人為的発生、すなわち「お金でお金を増産する」ことが当面必要ない分、少なくともその「賞味期限」は現行の「米ドル基軸」の仕組みよりは長いのではないでしょうか。


これまでも、現行の米ドルを基軸とした国際金融経済主義に対する問題点の指摘や各種批判は数多くなされてきたものの、結局はその圧倒的パワーによって抹殺され、「問題点」はなんとなく修復されてきており、あのリーマンショックでさえ、もはや過去のものとなってしまってきているわけですが、、

それは金融経済においてはその支配関係において「対抗馬」が存在していなかったからこそともいけるわけで、ここに真の対抗馬ができたならば・・・


軍事面での東西冷戦があったように、「お金」の支配関係においても「冷戦構造」が発生、しかし軍事と違って、一気に「白黒つける」ところまで行き着いてしまう可能性も低くないのでは、と思うところです。
それが「現物経済の逆襲」なのか、さらなる自己破壊性をもった「金融経済の増長」なのかはともかくとして。。


ヘッジファンド破綻問題、アジア及び南米の通貨危機等々から「地域通貨」のにわか流行りへと続いた10年ちょっと前。

真剣に考えていた現行の金融資本主義の崩壊とその後のシナリオ、そしてその中における自分の生き方。。


そんな忘れかけていたものが再び心をよぎり、どのタイミングで舵を切りなおすべきかを再度考え直さねば・・
と、個人的には悩ましい時期に再度突入した気持ちです。。

中国です。

Facebookの使えない中国本土につき、、
こちらにてちょっと長めの今回の来訪、前半戦の巻、はじまりはじまり、です。。

日曜日。
初の試みでマカオ航空マカオ直行便にてマカオ入り。
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いつの時代の国内線?といった感じの快適指数ミニマムな機内環境に加え、アルコールもビールのみ、機内食以外の食べ物もなく、しかも所要時間は香港便プラス1時間という過酷な?空の旅のおかげで雑誌を読んだり、は久しぶりにゆっくりでき、、
ともあれマカオ到着後は香港空港~フェリー経由同様、ゴンベイのイミグレへ直行、予想以上に早く珠海入りできたことくらいがよかった点でしょうか…

二日目はフツーに朝から仕事、フツーにホテルに戻ったあとは、目先を変えて飲茶系のお店へ。
思いのほか洗練された、中国本土離れした美味しい料理に巡りあい、、
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そして昨日、3日は、これまた珍しいキノコ料理専門店へ!
何種類ものキノコが入った鍋料理に松茸を漬け込んだという(ほんとかどうか、、)白酒とともに、これまた大当たりな感じで、
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ちょうど一週間のロード前半戦、なんとか大火なく過ぎています、とさ。
おしまい、
じゃなくて、
つづく。。



植物工場

だいぶ空いてしまいましたが、、
「9次産業」第二話です。


「植物工場」という言い回し、少し前まではとても違和感がありまして、、
なぜならその昔、某週間漫画誌に連載されていた「チキンジョージ」のお話しを思い出してしまうの
ですね・・

鶏を育てるのではなく、バイオテクノロジーにより、「溶液」から直接鶏肉を製造してしまうプラントから生まれた「クローン鶏怪獣」であるチキンジョージが主人公となる、なんともおどろおどろしいお話しを、です。


あれから20年超。
「遺伝子組替」なる技術は完全に汎用化され、クローン牛だのなんだのと、バイテクの世界
は「神の領域」へも踏み込んでしまった感じで、ある意味あの「チキンジョージ」が現実のものになってしまったともいえるでしょう。


そんなわけで、野菜の栽培をわざわざ建物の中で、電気を使って行い「工業化」してしまうということも、自然の摂理に反してしまうように感じてしまっていたわけです。

しかしながらよくよく考えてみれば、「農地」であっても化学肥料や農薬は必要不可欠ですし、温室栽培ともなれば燃料も使うわけですし、なにより「厳しい自然環境」に対峙すべく品種改良が繰り返され、まさしく「神の領域」に踏み込んでいるわけでして、決して「自然の摂理」に適っているとは言い切れない現実があります。


また、少子高齢化が加速する我が国において、農業の担い手は減少を続けていくだろうことは容易に推測され、ただでさえ「非効率」と言われている我が国の農業は、このままでは「絶滅」しかねないのでは、とも思うところです。


そういう現実を踏まえて「植物工場」を考えたならば、、
室内という「厳しい自然」から隔離された空間故に、過度のバイテク異存の必要もなければ
、完全無農薬化だって可能になります。
そして「超集約化」された環境故に、農作業特有の重労働はかなり軽減され極めて効率のよ
い「農作物生産」が可能になるわけです。


さらにそれを掘り下げていけば、究極、それはもはや「農業」ではなく、「農作物を製品とする製造業」に他ならないわけでして、「農地で行う農業」の延長線上ではなく、全く違ったアプローチによる「工場で行う農作物製造」が成立し得るのではないか、という結論にたどり着きます。

つまり電気自動車を自動車メーカーのノウハウで作るのではなく、電機メーカーのノウハウで作るイメージです。


そういった発想の大転換を行えるとすれば、製造業者が農業者に教えを乞うことなく、製造業者として農作物という「製品」の「製造手順」を真剣に考えたときにほかならないのではないだろうか。
それは決して、「非農業者」による「農業参入」や「農作物を使った工業製品製造」ではな
いはずです。


そんなことを思いつつ、しばしこのテーマを温めていきたいと思います。


つづく。

清算型私的整理

「生かし屋」でのメインテーマでもある「清算型私的整理」。

対象となる「事業」の「再生」のために私的整理をするのではなく、対象となる「経営者」の「再起」のために私的整理をする。

技術的には特段難しくもないであろうながら、「経営者責任」なる、それこそ「曖昧な概念」によって、ある意味タブー化されていたスキームといえるでしょう。

そういった意味で、今日のこの記事。

真相のほどは不明ですが、とても興味深いですね。

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[中小 再挑戦しやすく 政府新指針]

-私的整理時、私財一部残す 企業の新陳代謝促進 -

 政府は、業績が悪化した中小企業の経営者が転業したり再び起業したりしやすくするため、早期に会社清算や再建に取り組める仕組みを作る。新たな私的整理の指針を設け、最大460万円程度の生活費や自宅などの財産を経営者の手元に残すことを認める。経営者が個人財産を全額没収される懸念を取り払い、中小企業の新陳代謝を促す。

 新指針は国内約420万社の中小企業を対象とし、5日にも決定する経済対策に盛り込む。金融庁と中小企業庁が作成した報告書を基に、全国銀行協会などの主催する研究会が具体的な指針を作る。

 新指針の柱となるのが、会社の借金を経営者本人が肩代わりする「経営者保証制度」の抜本的な見直しだ。担保となる不動産を持たない中小企業が金融機関からお金を借りるための手段として普及しており、中企庁によると約8割の中小企業が同保証をしている。

 業績悪化で資金繰りに行き詰まれば、保証に基づき経営者が私財を売り払って弁済する。そのため早期に私的整理などに踏み切れば再生する可能性のある中小企業が、経営者個人の財産没収を恐れて踏み切れず、財務内容がさらに傷んで倒産するという弊害があった。

 新指針では経営者の手元に一定の生活費として99万~460万円程度の範囲で現金を残すことを認める。生活拠点となる自宅も「華美でない」場合は残す。経営者責任については、私的整理になったという理由だけで一律に経営者の交代を求めないよう配慮する。

 経営者が個人財産を売って弁済した後に残った借金は、金融機関が債権放棄に柔軟に応じる。その代わり、経営者は自らの資産状況を正確に開示する。後で資産隠しなどの嘘が明らかになれば、延滞利息を含めた追加弁済を迫れるようにする。

 新指針は年度内に発効する予定。メガバンクから地方銀行、信用金庫も含む業界横断的なルールとする。法的な拘束力はないが、金融庁は金融機関の検査・監督を通じてルールの順守を求める。

 中小企業については、会社と経営者の資産区分が曖昧だったり財務諸表が複数あったりという問題点が以前から指摘されている。政府は新指針による支援の前提として正確な情報開示や資産区分を求めている。中小企業がそうした条件を満たせば、融資の際に画一的に経営者保証を求めないことも新指針に盛り込む。

 新指針は、再起業などを目指す意欲ある経営者を支援する一方、存続が厳しい中小の清算や廃業を促す側面もある。

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街の盛衰

今日は名古屋を挟んで南北の近郊市へ、でした。

まずは北。
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市役所近くの商店街、みごとなシャッター通りになっており、、

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駅周辺もこの有様…
ちなみに午前11時過ぎ、「お昼前」の時間帯なのですが、、

一方、南。
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名古屋に在住していた約15年前の頃には、こここそシャッター通り化していたと記憶しているのですが、、

やはりトヨタ御三家の城下町、ということでしょうか、、{DD9FF78F-9B77-4D90-8C5B-F12A6D13B6C8:01}
若干元気のなかった当時から、絶好調に向かう過程で、駅前まですっかり立派になり、当時は確か全くなかったホテルもたくさんでき、、

ちなみに当時は「北」の街も、もっと活気があったと記憶しているのですが、常滑に空港ができたことも影響してか、、
繊維の街から脱却できなかった地域と、クルマの街がすっかり浸透した地域の差なのか、、
ともあれそこには歴然とした「格差」が生まれておりました…

とはいえ、、
ちなみに、名古屋の中心部の駅前。
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駅前再開発で昔以上に活性化しておりますが、、

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しかし施設を埋めるのは、全国チェーン等々、「外資」が中心になっており、、
閉鎖的気質の強い、尾張らしさが漂ってたエリアだけに、何か違和感、というかある種の空虚感を覚え、、

街を支配する「資本の論理」を、時代の経過を通じて改めて感じた一日でした。。