”「2」から始める「9次産業」”
「2本目の矢」は何処へ
「アベノミクス」がそろそろ2年間となります。
「1本目の矢」である金融緩和
「2本目の矢」である財政出動の積極化
これらを「桁違い」の規模で同時に行い、さらに
「3本目の矢」として規制緩和等々、経済成長を後押しする産業政策を強化する
というのが大まかなコンセプトであったはず。
以前にも何度か触れましたが、この政策の最大の目玉は
「金融緩和」というマネタリスト的政策と
「財政積極化」というケインズ的政策。
歴史上、水と油のように融合することなく、「攻守交代」を続けてきたこの2派の政策を「同時に」実行する、ということだったといえましょう。
が、しかし。
「1本目の矢」は確実に放たれ、各種「名目値」の引き上げをもたらしたことは間違いないところでしょう。
「2本目の矢」についても、当初は復興対策をはじめとする公共事業の強化プランが大きく発表され、確かに「公共工事」の発注量は確実に増加、これにひきずれられるように民間工事も増加してきているのは確かですが、、
「公共事業関係費(政府全体)」の推移でいえば、現政権発足直後の大規模な補正予算によるバラマキ以降、下落に転じており、しかも今年度においては消費増税も実施。
「1本目の矢」で「マネー」をばらまき、「2本目の矢」で「実需」をばらまき、良くも悪くも経済全体をメタボにしていくはずの政策が、なんという片手落ちでしょうか。
しかも「2本目の矢」をきちんと放つことなく「3本目の矢」の議論ばかりなので、なんのことはない、これはここ数年、米国を中心に繰り広がれてきた「マネタリスト政策」にほかならず、結局のところ「お金でお金を稼ぐ人たち」の懐のみを温めてしまっている、という状況に陥っている、というのが実態かと思われます。
このままいけば、円安でマネーもモノもどんどん海外に吸い上げられ、官民あわせた対外純資産が目減りしていくのも時間の問題なのでは、と気がかりで仕方ありません。
「公共事業」は悪。
「財政赤字」は悪。
「公共部門の借金」は、実はほとんど国内からの借金なのに「国の借金」と勘違い。
こういった世論形成が是正されない以上、この問題はどんどん深刻化してしまうのではないでしょうか。
ここで独り言をつぶやいても、どうなるものでもないのでしょうが・・・
「お天道さま」から「ネットさま」へ?
ふと見かけたニュースから。
まんだらけ、の件とも似たような話ですね。
法律論的は、司法外でのこういった動きの妥当性は若干問題あるのかもしれませんが・・・
昔はよく「おてんとうさまが見ているから」という形で自制心が保たれていた日本人のメンタリティーも、いまでは「ネットさまが見ている」ので要注意!
といったところなのでしょうか。。
捕まるから、とか、怒られるから、ではなく、「世間さまに申し訳ないから」、法律以前に道徳的に悪いことはやらない、という日本人の美しい心意気の一助になるなら、こういうやり方もいいのではないでしょうか。
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ゲーセン警告文に市教委抗議 滋賀、一部虚偽もネットで拡散
滋賀県野洲市小篠原のスーパー「アル・プラザ野洲」内にあるゲームセンターに、市内の中学校の男子生徒らが店内の機械を蹴りつけたなどと書かれた紙と少年たちの後ろ姿の写真が張り出されていたことが21日、市議会全員協議会で報告された。紙と写真を写した画像が何者かによってインターネット上に投稿され、広まっている。市教育委員会は同日、市役所で経緯を説明したゲームセンター運営会社の「ユーイング」(彦根市)幹部に抗議した。
文面は、「2014/8/4、16時ごろ、店内の機械を蹴りつけ、警報を鳴らした少年たちへ」と題し、中学校の実名を挙げて「機械が一時的に停止し、機会損失、及び一部部品の交換による費用が掛かりました。すでにこの写真とカメラの映像を元に警察に届け出をしてある」などと記している。さらに、生徒らの頭髪や店内でのマナーを非難し、「ふざけた頭はしっかりと丸坊主にして来るように」と謝罪を求めている。
市教委によると、今月中旬、中学校の校長に知人から「ネットで投稿されている」と連絡があって発覚し、ユーイングに説明を求めた。同社幹部は警報が鳴ったのは事実だが、部品交換に伴う修理費用の発生はなく、被害届も提出していないと説明したという。市教委学校教育課は「インターネットでの拡散を止めることはできない。経緯を確認してしかるべき対処を検討する」としている。
ユーイングは京都新聞の取材に対し、「張り紙に不適切な部分があり、市教委に謝罪した」としながらも、掲示した経緯や人物、掲示期間について「調査中で答えられない」としている。