二十七 芸能への軽蔑二十七 芸能への軽蔑 これについては、すでに第二十四項のところで述べた。 「芸能に上手といはるる人は、馬鹿風の者なり。これは、ただ一偏に貪着する故なり、愚痴ゆゑ、余念なくて上手になるなり。何の益にも立たぬものなり。」(聞書第一 ー四九頁) 『葉隠入門』三島由紀夫 (新潮文庫) 20240822 P67