世の中「悪いことばかり」ではない | Cの憂鬱

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先の無い高齢者のつぶやきです。Cは、お隣の怖い国、お金、職業などなどの頭文字?、かな。

世の中「悪いことばかり」ではない タバコは気管や肺に若干の健康障害を起こします。その代わりに良い面もあります。いちばん影響が大きいのは頭脳です。 頭の中にはセロトニンとかドーパミンという脳の機能を正常に保ついろいろな物質がありますが、ニコチンもその 一つなのです。 日本人の4割ぐらいは何かのときに頭が少し混乱する傾向にあります。その混乱というのはドーパミンとかセロトニンといったもののコントロールがうまくいかないためだと考えられています。このときにニコチンが入ると、いわゆるスッキリする感じを覚えます。 このスッキリするという感覚が忘れられなくなって、それが喫煙が習慣性を持つということです。そしてそのときにストレスが解消されたり気分が変わって、そのことで素晴らしいアイデアが閃いたりもします。 人間の行動において「悪いことばかり」ということはほとんどありません。たとえば甘いケーキを食べたいというときに、それを食べれば糖尿病の危険性は増えますし肥満の可能性も高くなる。しかしその人にとっては好きなケーキを食べ、コーヒーを飲むことが無上の喜びということもあります。 繰り返しますが、物事には良い面と悪い面があって、ケーキを食べれば糖尿病や肥満の可能性もあるが、そのこととケーキを食べて心が落ち着いたり生きがいを感じることを比べて、その人なりに判断してどちらが良いかを選んでいるのです。そして、それを選ぶのはその人の基本的人権の一つで、医師や政治家が強制することはできないのです。 人間はただ生きるためだけに生活をしているわけではなく、その人の夢なり楽しみなりが一緒になって生きています。ですから、「タバコは悪いもの」と一概には言えないのです。 『フェイクニュースを見破る 武器としての理系思考』武田邦彦 (ビジネス社刊) R060613 P117